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No Room For Squares ! https://new6x6-2008.hatenablog.com

レンズという窓を通じて見えるもの。あるいは見えざるもの。

写真自体よりも、寧ろそこから喚起される「もの」に意味があると考えています。全てのものは消え去っていきます。それでも、この儚い時間を、ほんのひと時だけでも繋ぎ止めてみようと思います。 ※機材紹介ブログではありません。撮影した写真を掲載するブログです。

6X6
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秋田県
出身
静岡県
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2008/06/13

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  • 下書きからの昇格②〜トイレの憤怒

    ボツ記事の救済企画第二弾。2023年の記事である。写真は蝦夷のリーダー「阿弖流為」の仮面。岩手県北上市の「鬼の館」というところで見つけたものだ。阿弖流為が鬼ということではなく、「仮面」をテーマにした展示だった。この表情を見ると、あの忌々しい出来事を思い出す。まあそこまで怒る話でもないけど。以下、本文。 踏んだり蹴ったりという表現にぴったりの日があった。国道をクルマで走行中に、僕は尿意を催した。首尾よくコンビニがあったので、そこに滑り込む。奇跡的に他にクルマは1台も停まっておらず、ラッキーだった。ところが様子が変だ。何か暗いし、人の気配がない。天下のロー◯ンなので、予告なく閉鎖されることもない筈…

    地域タグ:岩手県

  • 鉄道の休日(番外編)~もう一つのハチ公前

    鉄道の休日で拠点となったJR大館駅。少し前まで、ここはまるで戦後バラック市みたいな中々の町並みだった。繁華街や官庁街が別にあることもあり、駅前は壮絶だった。それが花善(鶏めし弁当という人気弁当の製造元)が新しいレストランを建て、秋田犬の郷という観光施設が出来るなど、ある程度の再開発が行われた。JR駅舎も建て替えられ、広くて清潔な休憩スペース付の綺麗な建物になった。僕は戦後バラックの町並みが好きだけど、まあ良いことだと思う。 大館市は「秋田犬の郷」であり、旧駅舎前に「ハチ公像」があった。JR渋谷駅前のハチ公像と大きな違いに衝撃を受けたものだ。ハチ公前・・・。昭和から平成初期、まだ誰もが携帯電話を…

    地域タグ:大仙市

  • 下書きからの昇格①~邸宅を見学し、妄想する

    このブログは2008年に「Gooブログ」でスタートし、2025年の5月に「はてなブログ」に移転した。移転は概ねうまくいった。設定ミスから多少の問題はあるけど、これで良しとした。意外だったのは、掲載に到らなかった「下書き記事」も無事に移転されていることだ。当然Gooの時でもそれを見ることは出来た筈だが、目立たなかった。はてなでは、下書きとして分かり易い場所に出現した。忘れられたり、一定の基準に達せず没になった記事たち。謎の仲間意識が沸いたので、時々その記事を「下書きからの昇格」として本記事に昇格させようと思う。その一回目が今回であり、本文は当時そのままで掲載する。次からは必要に応じて修正(加筆、…

    地域タグ:大仙市

  • 鉄道の休日(終)~酔いどれセッション

    田舎のクルマ社会では、昼酒の機会は少ない。ランチで昼酒を飲む為には、結構な苦労を伴う。今回は、たった300ml(+α?)の日本酒とはいえ、久々の昼酒に心地よい気分になった。そしてそのままGRを片手に駅方面に歩く(途中からバスに乗った)。例えとして適切ではないかもしれないが、ジャズミュージシャンのチャーリー・パーカー(以下「バード」)の録音に「Lover man」という曲がある。ダイアルというレーベルのもので、バードが麻薬で朦朧となった状態での録音として有名だ。途中アドリブが途切れ途切れとなるなど、支離滅裂な録音でもある。でもこれが何故か胸を打つ音なのである。思考とか体裁を捨てた先にある「魂の音…

    地域タグ:大館市

  • 鉄道の休日③〜至福・比内地鶏の親子丼(と日本酒)

    まだ現地に着いてから1時間も経っていないが、早くもランチタイムにする。というか、今回の休日はそれがメイン目的でもある。時刻は11時半、目指すは比内地鶏料理の総本山「比内屋大館本店」だ。以前にランチでお邪魔したことがあるが、そのときはクルマ移動だった。仕方なくノンアルコールビールを飲んだ。隣のオッサンが日本酒を呑んでいるのが悔しくて羨ましくて、いつか僕も・・・と、捲土重来を期していた。念には念を入れ列車内から予約の電話を掛けた。女将らしき人が出て、少し艶っぽい声で「大丈夫。座れるからいらしてね」という。安心して向かったところ、入り口では席待ちの行列が出来ていた。外から覗くと客席は満席状態。愕然と…

    地域タグ:大館市

  • 鉄道の休日②〜クラシックネガの繁華街

    一旦、大館駅で降りて花輪線に乗り換え、隣の東大館駅まで来た。大館の繁華街(飲み屋街)は東大館駅周辺にある。ここで写真を撮りながら、徒歩とバスを使いJR大館駅方面に戻っていく。それが今回のルートである。この近辺では何度も写真を撮ったことがある。来るたびに繁華街の色はくすみ、店と建物の数は減っていくように感じる。今回はガチガチのクラシックネガ(フィルムシミュレーション)で撮影した。クラシックネガがハマるという意味では、一級品の繁華街である。 最後から二枚目の写真は廃業した飲み屋さんの入り口のあたりで撮った。偶然近くを通ったおばちゃんが、「なぜそんなものを撮るのか」と聞いてきた。怪しむという感じでは…

    地域タグ:大館市

  • 鉄道の休日①〜鉄道のメリット5点を楽しむ

    あらかじめ言っておくと、鉄道ファンが期待するような記事ではない。そういう写真もない。そもそも僕は所謂「鉄道ファン」ではない。記事は単なるおっさんの休日の話である。僕は秋田県に住んでいる。日常の移動手段のほぼ100%はクルマである。そんな僕が休日の一日、鉄道で移動して遊びに行ったという話である。東北の田舎ではクルマがないと生活が成り立たない。クルマ移動によって享受しているものも沢山ある。一方で鉄道での移動であれば得られるメリットを失っているのも事実である。その鉄道メリットを享受する短い休日がスタートした。僕が今回求めているものは、次の5点である。 ①列車内で「うつらうつら」と寝る ②列車内で本を…

  • コンビのサンドイッチの話

    値上げ、値上げとニュースで騒ぎ過ぎているように思う。「値上げ」と連呼すると、それだけで景気が悪くなる。でも実際のところ物価は結構上がってしまった。久しぶりにコンビニでおにぎりを買って驚いた。普通に1個200円くらいするし、高級な具のおにぎりは300円近い。普通のおにぎりは120円くらい、高級おにぎりは200円弱だとばかり思っていた。世の中を知らな過ぎた。吉野家の牛丼が280円だった時代を知る者としては驚きである。一方で健全に所得が上がり、健全に物価も上がる社会が正しい社会なのだから、我が国の現状は悲惨である。もはや貧しい国であると自覚した。 古い話だけど、学生時代にコンビニでアルバイトしたこと…

  • 古き町のメインストリート

    秋田県の旧・角間川町。現在は大仙市である。1955年に大仙市の前身である大曲市に編入されているので、旧町が廃止されてからは長い時間が経っている。それでも独自の町並みを維持しているから不思議である。恐らく「角間川」の存在は全国的には殆ど知られていないと思う。雄物川という大きな川が流れ、江戸期にはその水運で栄えた。大正期に鉄道網が充実すると、取り残されるようになった。内陸の小さな町が鉄道と共に発展したのに対し、大きな町だった角間川は水運と共に衰退した。僕は、この角間川の町が好きで、たまに歩きながら写真を撮る。数年前まで巨大な屋敷が廃墟同然となっていたが、いまは観光施設として再生されている。それ以外…

    地域タグ:大仙市

  • 偶像崇拝は罪です

    ちょっと前のことだけど、食堂でテレビのニュース番組を見た。「またトランプ関税の被害者です」と女性アナウンサーが深刻そうな顔で報じていた。「カニカマ」を作っている会社がトランプ関税により翻弄されている。それは一度ならず二度目のことだという。内容を聞けば、この会社の「カニカマ」は中国への輸出が売り上げの大きな部分を占めていたそうだ。中国が日本産海産物を輸入停止にしたので、その対中国輸出がゼロになってしまったらしい。そこで会社はアメリカに工場を建設し、アメリカからの輸出と言う形式で中国に出荷する戦法を取った。その戦法は守備よく成功し、軌道に乗っていたそうである。ところが今般の米中関税戦争の煽りを受け…

    地域タグ:横手市

  • 人形道祖神は何を想う

    相変わらず天候不順の日が続く。例年と比べて田植えも遅れていると聞く。米不足で流通する米が少ない上に値段はうなぎのぼり。さらには天候不順で今年の作付けにも不安が残る。これはもう江戸期であれば飢饉の前触れではなかろうか。どんよりとした空の下、道祖神人形は何を考えているのだろうか。そういえば300年前にもこんなことがあったなあ。あのときは・・・。なんて。 X-T5 / XF10-24mm F4R

    地域タグ:横手市

  • 初めまして、はてなブログ

    GooBlog閉鎖にとも無い、はてなブログに引っ越してきました。Goo時代のご同輩も、はてなのユーザーさんも、よろしくお付き合い頂ければ嬉しいです。写真は廃業した洋服店のショーウィンドーの中で生きるミスターダンディ氏です。 ユーザー名: 6x6 *元々、二眼レフでの写真でブログを始めたからです。 写真の傾向: ①町並み写真(特に東北の小さな市町村)、②猫、③モノクロ写真、等々 目指すもの: 写真を見て頂いて、それぞれの記憶の襞から何かが喚起されれば嬉しい GRⅢ ランキング参加中写真・カメラ ランキング参加中gooからきました

  • 夜の川反(番外編)~ジャズ喫茶ロンドでの時間

    番外編が残っていた。久しぶりに夜の秋田川反で一人しっぽりと呑んだ。まず渋い郷土料理店で「きりたんぽ鍋」を楽しんだ。きっと日本酒が最高に合うことは分かってはいた。でも日本酒にすれば間違いなく飲み過ぎる。そこはビール2本で我慢した。便宜的に1合と解釈しよう(もう少し多かったけど)。この日はトータル3合相当で抑えようと思っていた。日本酒に手を出すとプラス2合はいき、早くも上限値に達してしまう。僕にしては大人の判断をした。そして一度態勢を立て直すべく、僕はジャズ喫茶ロンドに行った。ジャズを聴きながら酒を飲むと、これまた量が増えてしまう。でもこの店にはどう考えてもアルコールが似合う。しかし・・・。迷った…

  • 田村麻呂の夢、アテルイの夢

    秋田県大仙市にある払田柵。柵というのは城柵のことであり、7世紀から11世紀頃に大和朝廷が築いた拠点のことをいう。広義でいえば「城」に当たるが、戦国時代の城とは趣が異なる。いわゆる役所的な施設であり、行政、軍事、更には官舎が一体化したものであったらしい。現在の感覚でいえば、県庁と警察本部と公営住宅を兼ねていた感じだろうか。この払田柵は明治になってから発見された。木製の柱などが田んぼの中から発見され、住民はそれを燃料(薪)にしたり、加工して下駄を作って販売していたそうだ。これってもしかすると歴史的なものじゃね?という意見が出て、発掘調査がされることになった。ただし資料文献では、この地にこのような柵…

  • 緑の街に雨が降る

    秋田県で雨降りの日を最も楽しめる場所の一つが角館だと思う。5月の角館といえば、桜の季節が終わり観光客が少ない季節である。でも新緑が雨に濡れる光景はとても美しく、密かなるベストシーズンだと思っている。本当はもう少し後(5月中旬以降)の方が良いのだが、雨が降った土曜日に我慢できず出かけてきた。この光景は昨年も撮影した。昨年は「クラシックネガ」という描写(フィルムシミュレーション)を使い、敢えて緑をくすんだ感じにした今回は「ベルビアモード」で正統的な緑にした。個人的にはクラシックネガの描写の方が好きで、しっくり来る。でも一般的には今回の鮮やかな描写が好まれるだろう。X-T5 / XF16-80mmF…

  • 夜の川反(終)〜夜のマチアルキニスト

    以前は夜の川反を歩くことが楽しくて、それこそ隅から隅まで歩いたものだ。最近はそもそも夜の川反に行かないし、行ったとしてもあまり歩かない。この日も久しぶりの夜の繁華街なのに、それほど気分が盛り上がらない。呑みたいという欲求も途中で尻すぼみになった。こんな夜は無理せず歩くことにしよう。僕はそもそも酒場放浪人ではなく、マチアルキニストなのだから。そうして夜は更けていき、僕の時間は終わりを告げたのだった。X-T5 / XF23mm F2R WR

  • 川反の夜②〜ネオン玉光る

    キャバレーの看板のネオン球。僕は「ネオン玉」と読んでいる。これまで昼間にしか撮ったことはない。夜であれば光っていることは分かっているけど、敢えて夜には近づかなかった。見ない方が良い気がしていたからだ。今回はそのことをすっかり忘れていて、目の前で光っているネオン玉を見つけてしまった。据え膳食わぬは男の恥(?)。撮らせて頂いた。何故こんなときに鍵って「XF23mmF1.4」ではなく「XF23mmF2」なのか。せめて「XF35mmF1.4」であれば、もっとアップで撮影できたのに・・・。しかもボケももっと美しかったのに・・・。なんていうのはマニアの戯言で本筋と関係ないので我慢しよう。想像していたのと異…

  • 川反の夜①〜きりたんぽ鍋を食べた

    僕は休日の昼間に川反(秋田市最大の繁華街)の写真をよく撮る。お決まりの被写体のひとつに「北洲」という料理店がある。これがまた実に香ばしいファサードで、実に魅了されている。最近は看板の一部が剥がれたり、かなり老朽化が目立つようになった。もしかして営業していないのだろうかと不安になったこともあるが、調べたところ絶賛営業中だった。秋田県の郷土料理がメインで、きりたんぽ鍋が美味いらしい。というわけで、この週末に一人川反に出向き、北洲にお邪魔した。毎回モデルになって頂いているので、お布施を払わないといけないのである。特段予約もせずに行ったが、無事カウンターに通して頂いた。座敷に女性二人組(多分観光客)、…

  • 田植えが近づいた日

    5月に入っても気温の低い日が続き、朝晩にはストーブを点けていた。ここ数日、やっと春らしい陽気に近づき、農家も田圃に水を張り出した。来週あたりには田植えも始まるかもしれない。夕方のオレンジ色の空の下、土手の向こうには鉄道が走る。田園の水面に残照と車両が鈍く反射していた。これを田園風景というのだろう。この光景を車輛の中から見たら、どう映るのだろうか。X-T5 / XF16-80mmF4 R OIS WR

  • 久々にマチアルキニストとなった

    GWが始まるときは亡き師匠のことを想う。GWに限らず町を歩いて写真を撮るときは、いつだって想いはする。だけどGWは特別だ。何があってもその日は町で写真を撮っていようと考えている。最近の自分自身を振り返ると、確かにほとんど毎週どこかに出かけ写真を撮っている。とはいえ諸事情で出かける頻度は下がっている。どんな人にも事情はあるのでそれは良い。問題は出かけた際のことだ。ほとんどの街は何度か出かけたことのある町となった。どうしても効率を優先する行動が知らぬ間に身についてしまった。この駐車場に停めて、あそこに行って、的な動きをする。クルマを移動しなければならないとか、駐車場から遠い場合、その先まで足を伸ば…

  • 箱庭の春は遅い

    秋田県の今年の春は、はっきりいって「寒い」。決して長雨続きということではない。地味に日射量が少なく(曇りばかり)、地味に気温が低い。例年GW期間に多くの農家が田んぼに水を張り、「代掻き(しろかき)」を行う。今年は例年の3分の1以下ではないだろうか。これが江戸時代であれば不作の前触れと騒がれているだろう。なんとなく「今年の一番の暑さ」を連呼する全国天気予報に騙されているけど、稲作農家にとっては結構大変なニュースだと思う。庄内、新潟などの他地域でも同様な状態になれば、米価格は更に上昇するだろう。全国ニュースは相手が「全国(実際は大都市圏)」なのだから良いとして、地元マスコミが何故全く取り扱わないの…

  • 街道ロマン(終)〜美しき「日本国」、小俣街道

    新潟県村上市の小俣街道。昨日掲載した小国街道からは直線距離で約8km、実際の道路距離では約25kmくらいの距離にある。ここは「日本国」という山の麓に位置し、小俣街道の宿場町である。小俣街道も広義な意味での出羽街道にあたり、新潟県村上市(村上城)と庄内地方を結ぶ街道であった。分かりやすくいえば「大名倒産(浅田次郎)」の地から、「たそがれ清兵衛(藤沢周平)」の地を結ぶ街道である。この場所に初めて来たのは、2016年のことだった。有名な街道ではないのでそれほど期待していなかったが、あまりに美しい集落で驚いたことを思い出す。小国街道と同様に一応商店が一軒あるが、他に施設らしい施設は何もない(敢えていえ…

  • 街道ロマン①〜幻の小国街道

    街道と聞くと心躍る。基本的に住民は領内で暮らすことが基本だった江戸期に、大小様々な街道が整備されている。商人の行き来や、藩関係者の往来が主だったものだとしても、街道の充実ぶりを考えるとそれだけとは思えない。相当数の庶民だって街道を通ったに違いない。それは病気療養のための旅だったり(湯治などに向かう)、お伊勢参りだったり、それにかこつけた物見遊山だったり・・・。一体どんな人が、どんな目的で、どんな格好をして街道を歩いたのか、興味は尽きない。かつての街道は道路となって現存したり、街道町が発展して町並みを形成したり観光地化したりしている。その一方で消えてしまった街道もあることは想像に難くない。なかに…

  • 猫のゴールデンウィーク

    今年のGWは家にいる時間が例年と比べ多い。猫は満足のようだ。首輪ハゲのところからは中々毛が生えず(薄っすらとしか)、相変わらず首輪なしの生活をしている。遊ぶ時間も増えた。ここ数年は玩具にそれほど興味を示さなくなったが、試しに買った「繭」を使った玩具が気に入り、狂ったように遊ぶ。お腹が空いておやつを要求する。そして夜になると疲れて早々に寝ようとする。写真はモノクロだけど、これぞ猫のゴールデンウィークではないか。こうやって平和な時間が、いつまでも続くことを願っている。X-T5 / XF23mm F1.4R LM WR

  • 会津の最奥へ(終)〜絶景の予感

    奥会津を訪ねたのはGW前半だった。宿も空いていたし、車も少なく、渋滞などは存在しなかった。福島側とはいえ、尾瀬にも人の姿は多くなかった。恐らく、この地は「自然風景」を求められていて、それが花開くのは初夏になるのだと思う。尾瀬だってほら、「夏が来れば思い出す〜」だから。逆にいえば、自然風景ではなく町並みを見に行った僕にとっては良いシーズンだったのかもしれない。今回は宿については触れない。当地は「温泉民宿」的な施設が多く、そこに格安に泊まることが出来た。完全個人経営の民宿については冗談の一つも書きずらい。エピソードを一つだけ。宿泊の際に「馬刺しは食べることができないので、いりません」と連絡していた…

  • 会津の最奥へ④〜会津財宝伝説(妄想)

    奥会津の旅、最後の訪問地は金山町。「金山町」は福島県以外にも、山形県にも存在する。また既に合併した岐阜県の旧・金山町(下呂市)もある。地区名としての「金山」であれば全国に数知れず存在するだろう。いずれも何らかの金山銀山などと関連しているか、「金山神社(金山彦の命)」に由来していると考えて良いそうだ。でも福島の金山町の周辺、もっといえば南会津地域には金山らしきものは見当たらない。あるのは奥深き山と平家落人伝説。徳川家康は江戸幕府を開くと、南会津地域(5万5千石)を幕府直轄地とし、わざわざ尾瀬の麓に関所を作ったという。何故このような地を・・・。平家の莫大な財宝が隠されているとか?・・・。もうロマン…

  • 会津の最奥へ③〜最果て(感)の只見町

    会津最奥の旅。早くも二日目(今回は宿泊場所については割愛する)、只見町に到着した。昨年の9月に会津坂下町から柳津町、そして三島町まで西進した。只見川沿いに国道252号線を走る旅だった。景色は最高で、どこまでも進みたかったけど、日程の都合で断念した。金山町と只見町が未踏のまま残った。今回は西側から只見町、金山町と入り、そこから先は9月に通った道を戻っていくことになった。只見町は檜枝岐村の北に位置している。直通ルートはないので、一度東側の南会津町まで戻り、その後北北西に進路を取った。南会津の宿からは1時間ほどで到着した。その只見町の最果て感は檜枝岐村よりも分かり易い。実際の最果ては檜枝岐村だけど、…

  • 会津の最奥へ②〜藁葺き家屋の原風景

    奥会津の集落を見ると、元々は藁葺き屋根だったであろうトタン屋根の家屋が多い。きっと壮観だっただろうなと思う。その原風景をそのまま残したような場所がある。旧・舘岩村(南会津町)の前作地区である。約20戸の伝統的な家屋が残っているという。この地区には川を渡る橋(最後の写真)しかアクセスルートはない。背後は奥深い山となっている。これって平家の落人が住まう村で間違いないのでは・・・。橋の向こうへは、住民の車以外は集落内に入ることはできない。見学希望者は橋の手前で車を停め、入場料300円を払って集落に入る。多分、見学料の収益は茅葺の修繕の補助や集落の整備に使われるのだと思う。茅葺きの張り替えは莫大な費用…

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