劉 慈欣 大森望、立原透耶、上原かおり、泊功=訳 早川書房 ハヤカワ文庫 505ページ あと残りがどれだけあるのか気になってしまう本にめぐりあうのは久しぶり。科学知識はなくとも、語り口と構成だけでぐんぐん読ませてしまう。実に面白かった。...
宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 275ページ 湖底の城の2回目。第一巻からしばらくは、伍子胥の兄の伍尚が治める棠(とう)という領地が舞台となるが、ここはいまの南京市にあったらしい。武術大会鼎の部の優勝者である鱄設諸(せんせつしょ)が住む堂という場所も同じ南京市。やはり地図があったほうがいいなあ。...
宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 299ページいよいよ最終巻。黄金の楯の伏線を最後に回収し、西施との悲恋もうまく収めて落ち着いた余韻を残して終わる。この長編は宮城谷作品の中では一二位を争う面白さではないかとおもう。登場人物が多くて後半になると誰が誰だか分からなくなって消化不良になったので、また最初から読んでみるつもり。...
宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 273ページ呉越の戦いと越の苦境。宮城谷 昌光伍子胥はほとんど出てこなくて、范蠡が中心。そういえばあの黄金の盾はどうなったのだろう。...
宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 271ページ主人公は、いつのまにか越の范蠡になったようだ。ここで西施が登場。そうか。この時代の人物だったんだ。...
宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 289ページ呉による楚の制覇。巻末になって、ようやく呉の不差と越の勾践が現れる。呉越と楚の場所を調べてみた。呉の首都の蘇は、いまの江蘇省蘇州市。越の首都は会稽で、いまの浙江省紹興市楚の首都であった郢(えい)は、三国志の時代の江陵で、湖北省荊州市にあったという。蘇州市と紹興市には仕事の関係でいったことがある。いずれも上海周辺の都市で、両市の間には杭州市がある。杭州市に...
宮城谷 昌光講談社講談社文庫270ページ孫武が女兵を訓練する有名なエピソードがここで登場。作品のちょうど真ん中あたり。いよいよ呉と楚の決戦へ。...
宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 278ページ この作品は呉と楚が舞台で、あとになって越も登場するのだが、地図がついていない。文春文庫でも中公文庫でも、他の宮城谷作品では地図が必ずついているのだが、講談社文庫にないというのは予算をけちったせいだろうか。中国の古代の物語ではなじみがない場所だけに、なおさらあったほうがいいと思うのだが。...
宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 283ページ 著者の作品にはめずらしく、伝記小説風になってきた。それもまた面白い。登場人物が増えてきて名前を覚えられなくなってきた。気にせず読み進める。...
宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 275ページ 最近読んだ「三国志」や「呉漢」よりも展開がダイナミックなのは、史実が不明確なぶんだけ、想像の羽を自由に伸ばせているからではないだろうか。先の作品では資料に縛られて窮屈な思いをした欝憤を、ここで晴らしているようにすら思える。...
宮城谷 昌光講談社講談社文庫275ページ呉越同舟の呉と越の物語。呉王夫差と越王勾践の復讐譚となるわけだろうが、この時代この地域ははじめてなので、地名や人名になじみがない。ゆっくり読む進めることにする。...
宮城谷 昌光 中央公論社 中公文庫 357ページ 下巻は、光武帝の第一の将軍として、各地を平定する活躍を描く。光武帝のライバル国を一個一個潰していく戦いだが、陣取りゲームの後半に似て、繰り返し作業みたいになってあまり面白くはない。...
宮城谷 昌光中央公論社中公文庫342ページ呉漢というタイトルから、なんとなく項羽と劉邦の時代の物語かと思っていたら、呉漢というのは人名で、後漢を建国した光武帝の主将であった人物のことだった。上巻は、極貧の農家の次男として雇れで働く日々から、時代の動乱の中で大将軍に任じられるまで。...
宮城谷 昌光 文芸春秋 文春文庫 330ページ 劉邦に対する見方が変わった点は、巻末の「連載を終えて」に記してある。そして、項羽に対する見方も変わったのだと思う。ここに描かれている項羽は、武人としては最強だが、小児的な殺戮者で三国志の董卓よりも始末が悪い。ただ、虞美人との別れと最後の死はやはり印象的だ。...
宮城谷 昌光 文芸春秋 文春文庫 314ページ項羽との交流。鴻門の会の前夜まで。三国志の場合は、出てくる地名はだいたい場所の見当がつくが(ゲームのおかげ)、楚漢戦争の場合はわからない。地図を見ながらじっくり読めばいいのだが、めんどくさいのでとばして読んでいる。...
宮城谷 昌光 文芸春秋 文春文庫 319ページ二巻目。張良を幕下に加える最後の方で項羽がちょっとだけ登場。...
宮城谷 昌光文芸春秋文春文庫281ページ最初の頃の作品では、作者は劉邦をかなり嫌っているようだった。その後本作品を書いているので、この人物に対する見方が変わったのだろう。数年前に読んだことのある作品だが、その点が興味深く、再読してみることにした。...
宮城谷昌光 文藝春秋 文春文庫 462ページ 宮城谷昌光の三国志の2回目を読了。ストイックな三国志だが、また読んでみたくなる滋味あふれる作品。ただし一巻目の前半は、さすがに地味すぎてとっつきにくい。読んでいて、11で止めていたコーエーの三国志をまたやりたくなり、12、13、14のパワーアップキット付を買ってしまったのはわれながら愚かだと思った...
宮城谷昌光 文藝春秋 文春文庫 412ページ この物語の最初の数巻では、皇帝とその周辺の政治的暗闘が延々と描かれていたが、黄巾の乱からはじまって曹操、劉備、孫策・孫堅・孫権らがあちこちで戦闘を繰り広げていた時代が終わり、それぞれの国が一応の安定を見せてくると、話の中心はまたそこに戻ってくる。物語的には地味になるけれども、実際その時代に生きている立場からすれば、まだその方が害は少なかったはずである。な...
宮城谷昌光 文藝春秋 文春文庫 405ページ どの三国志でも、曹操、劉備が亡くなったあとは諸葛亮が主人公となる。本書では、司馬懿にもそれと同等かそれ以上の筆が割かれている。歴史的には魏の方が王朝系譜の主流なので、正史を踏まえた本作品では当然そうなるだろう。そして諸葛亮が亡くなっても物語はつづく。...
柿崎一郎中央公論社中公新書310ページ同じ著者による「一冊でわかるタイ史」は、3月のタイ出張中に読み終えた。わかりやすいタイの歴史の入門書で好著。本書はもっと詳しい内容で、帰国後に読んでみてこれも有益だった。この5月14日にタイの下院総選挙があるが、軍事クーデターの流れをくむプラユット首相の現政権とタクシン元大統派との政治闘争の歴史的背景を理解するうえでも、この2冊は役に立つ。...
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劉 慈欣 大森望、立原透耶、上原かおり、泊功=訳 早川書房 ハヤカワ文庫 505ページ あと残りがどれだけあるのか気になってしまう本にめぐりあうのは久しぶり。科学知識はなくとも、語り口と構成だけでぐんぐん読ませてしまう。実に面白かった。...
劉 慈欣 大森望、立原透耶、上原かおり、泊功=訳早川書房 ハヤカワ文庫 478ページ 第二部も、奇想天外な発想とエキサイティングな展開で、SFの醍醐味を味わせてくれる。猛烈な筆力は、まるでバルザック。とんでもない作品があるもんだ。...
劉 慈欣早川書房ハヤカワ文庫635ページ以前から気になっていた本。久々に書店に行ったら文庫版が並べてあった。文庫版ならと思って買ってみたら、衝撃的といっていい面白さ。こんなに面白い作品を読んだのは、ここ十数年なかったと言っていいくらい。通勤中に読んだのだが、読み終わる前にあわてて第二部を買いに行った。...
★★2023年 169分 ネットで視聴 英語字幕原題:John Wick: Chapter 4邦題:ジョン・ウィック:コンセクエンス制作:米監督:チャド・スタエルスキ出演: キアヌ・リーブス 真田広之 リナ・サワヤマ ローレンス・フィッシュバーン イアン・マクシェーン主人公がばったばったと敵を撃ち殺していくのだが、4作目ともなると飽きてしまって、なんの感慨も湧かない。ここで終わりにしたのは正解だと思う。...
★★★2024年 144分 ネットで視聴 ネットで視聴 日本語字幕 (amazon prime)原題:Dune: Part Two邦題:デューン 砂の惑星PART2制作:米監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ出演: ティモシー・シャラメ ゼンデイヤ レベッカ・ファーガソン ジョシュ・ブローリンシビアでリアルな結末となったが、主人公ポールとチャニとの関係は、原作ではどういうふうに描かれているのだろう。ロマンチックなのは映画風の脚色ではなかろうかと気にな...
檀 一雄新潮社新潮文庫625ページ1950(昭和25)年の作品。「リツ子その愛」では、妻リツ子の結核発病から、腸結核となって余命一カ月と宣告されるまでを、続編「リツ子その死」では、寝たきりとなった妻の介護とその死までが描かれる。 結婚は1941(昭和16)年。 亡くなったのは1946(昭和21)年。檀一雄34歳、妻28歳。 わずか5年の結婚生活だった。 前半の舞台は、福岡市の伊崎(現在の西公園の西側)や松崎(現在の小郡市)...
犬塚壮志PHP研究所254ページ相手にほんとうに「わかった!」と思ってもらうための説明のフォーマットとして、著者が開発したIKPOLET法を紹介。IKPOLETとは以下の単語の頭文字 Interest 興味を引く Knowledge 聞き手の持っている知識や認識にアクセスする Purpose 目的を示す Outline 大枠を見せる Link つなげる Embodiment, Example, Evidence 具体化、事例、証拠を示す Transfer 転移怪しげに見えて、じつは真っ...
大石哲之ディスカヴァー・トゥエンティワン281ページ良書。「職業を問わず、業界を問わず、15年後にも役立つ普遍的なスキルを」と表示カバーにあるが、そのとおり、知っておいて損はない情報が簡潔にまとめられている。話す技術や考える技術といったものだけでなく、具体的な作業テクニックまで扱っていて、たとえばコンサル会社では作業スピード向上のためにショートカットキーを徹底的に使いこなしているなんてことは、もっと早...
久保田 崇朝日新聞出版朝日新書196ページ大きな組織で働いて、成果を上げるために必要なノウハウが書かれた本。成果というのは、職務として与えられた課題を果たすという意味もあるし、組織から与えられなくても、自分がやりたいことをやり遂げてしまうという意味もある。上司への対処法、空中戦スキル、根回しなど、こんなことまで必要なのかという人がいたら、組織で働いたことがないか、無能かのどちらか。リアルの現場とはこ...
石垣りん中央公論社中公文庫314ページ詩の壮烈さに比べると、意外なほど平凡な感じの散文集。実際に生きて働いて生活している人の身辺をつづった文章だから、当然といえば当然のことだ。作者は銀行の事務員として定年まで働き、一生独身で過ごした。...
「4月になったら、落ち着ついて考えることをはじめよう。」なんて3月末に書いたが、あっというまに4月末。いろいろなことに取り紛れて日にちを過ごしてしまった。そうやって暮らしていた方が楽なことはたしかで、そのためのツールはいまや溢れかえっている。そのうち焦燥を感じはじめるようにならなければ、それはそれで結構なのだが、きまってそういうわけにいかなくなるのが困った点だ。...
2月終わりごろから忙しくなり、3月はフルで働いた。こんなに働いたのは久しぶりだが、おかげでそのほかのことはなにもできなかった。忙しいことは悪いことではないが、なにも考えなくなるのはまずいんじゃないか。それとともに、なにも感じなくなるし。季節の移り変わりすら、忘れてしまっていたほど。今年は梅を見る機会を逃してしまった。4月になったら、落ち着ついて考えることをはじめよう。...
石垣りん伊藤比呂美=編岩波書店岩波文庫325ページ石垣りんは、1920年高等小学校卒業後、日本興業銀行に事務見習いとして14歳で就職。 半身不随の父、病身の継母、弟たちを背負いながら働き、詩を書いた。 2004年没。 38歳のとき、椎間板ヘルニア手術のために入院。 その夜 女ひとり 働いて四十に近い声をきけば 私を横に寝かせて起こさない 重い病気が恋人のようだ。 どんなにうめこうと 心を痛めるしたしい人もここに...
工藤直子角川春樹事務所ハルキ文庫233ページ工藤直子という詩人は、茨木のり子著「詩のこころを読む」に収められた「ちびへび」と「てつがくのライオン」で知ったのだが、松本大洋の母親と知ってさらに興味がわいたので、文庫本を一冊買っておいた。それを読んでみた。 子供にも読める平易な言葉でナイーブな詩を書く詩人という印象だったが、それはまちがっていないにしても、若い頃の、朝起きた時の新鮮な感動を思い出させる清...
鳥居 高=編・著明石書店エリア・スタディーズ199376ページこういうシリーズがあったんだ。その国の歴史や地理の概説にとどまらず、政治・行政の仕組み、警察機構、学校制度まできちんと載っているのが嬉しい。こういうのはネットで調べてもいまいちよくわからないものだ。惜しむらくは医療福祉制度の部分が薄い点(高齢化と年金制度の記載はある)。まだ整備が不十分だとしても、日常生活に密接に関わりある分野だから、なんらか...
大西 広講談社講談社+α新書202ページ資本主義的経済においては、労働者の生命の再生産に必要な部分まで搾取の対象としているため、少子化の進行は必然的である。マルクスの経済学・哲学草稿の中に、「賃金を決定する際の、これだけは外せない最低限の基準は、労働期間中の労働者の生活が維持できることと、労働者が家族を扶養でき、労働者という種族が死に絶えないこととに置かれる。通常の賃金は、アダム・スミスによれば、ただ...
檀 一雄沖積舎349ページネットニュースやYoutubeコメント欄のアブクのような文ばかり読んでいると、感覚がだんだん摩耗してきて頭が緩み切ってしまうようなので、久々に文芸作品の文章に出会って、その濃厚さにうっとりするとともに緊張度の高さに身の引き締まる思いがする。 ●小説 太宰治特に冒頭の「まえがき」は、もっとも親しかった友人の死を契機に、世間的な配慮を排して書ききろうとした覚悟が伝わってきて、これだけ...
元旦の金沢の震災と、二日目の羽田空港の炎上事故。とんでもない幕開けになった2024年だが、1月が終わろうとしている。...
きのうからずっと大掃除。夕方ようやくおわった。あーくたびれた。今年はどんな年だったかな。いいこともあれば悪いこともあったような気がする。つまりいつもとおんなじ年だったということだ。来年はどうだろう。できれば自分と家族にとって、もっといい年であれば嬉しいな。...
水本達也中央公論社中公新書273ページ 前の本より主張がしっかりしていて読みやすい。インドネシアの人口は2億7千万。インド、中国、アメリカに次ぐ世界4番目の人口大国。300の民族と200から400の言語を持つ多民族国家。1945年に独立。国家統一のための強権的支配と今後の課題を描く。スカルノとスハルトの違いがようやくわかてってきた。...
「4月になったら、落ち着ついて考えることをはじめよう。」なんて3月末に書いたが、あっというまに4月末。いろいろなことに取り紛れて日にちを過ごしてしまった。そうやって暮らしていた方が楽なことはたしかで、そのためのツールはいまや溢れかえっている。そのうち焦燥を感じはじめるようにならなければ、それはそれで結構なのだが、きまってそういうわけにいかなくなるのが困った点だ。...
2月終わりごろから忙しくなり、3月はフルで働いた。こんなに働いたのは久しぶりだが、おかげでそのほかのことはなにもできなかった。忙しいことは悪いことではないが、なにも考えなくなるのはまずいんじゃないか。それとともに、なにも感じなくなるし。季節の移り変わりすら、忘れてしまっていたほど。今年は梅を見る機会を逃してしまった。4月になったら、落ち着ついて考えることをはじめよう。...
石垣りん伊藤比呂美=編岩波書店岩波文庫325ページ石垣りんは、1920年高等小学校卒業後、日本興業銀行に事務見習いとして14歳で就職。 半身不随の父、病身の継母、弟たちを背負いながら働き、詩を書いた。 2004年没。 38歳のとき、椎間板ヘルニア手術のために入院。 その夜 女ひとり 働いて四十に近い声をきけば 私を横に寝かせて起こさない 重い病気が恋人のようだ。 どんなにうめこうと 心を痛めるしたしい人もここに...
工藤直子角川春樹事務所ハルキ文庫233ページ工藤直子という詩人は、茨木のり子著「詩のこころを読む」に収められた「ちびへび」と「てつがくのライオン」で知ったのだが、松本大洋の母親と知ってさらに興味がわいたので、文庫本を一冊買っておいた。それを読んでみた。 子供にも読める平易な言葉でナイーブな詩を書く詩人という印象だったが、それはまちがっていないにしても、若い頃の、朝起きた時の新鮮な感動を思い出させる清...
鳥居 高=編・著明石書店エリア・スタディーズ199376ページこういうシリーズがあったんだ。その国の歴史や地理の概説にとどまらず、政治・行政の仕組み、警察機構、学校制度まできちんと載っているのが嬉しい。こういうのはネットで調べてもいまいちよくわからないものだ。惜しむらくは医療福祉制度の部分が薄い点(高齢化と年金制度の記載はある)。まだ整備が不十分だとしても、日常生活に密接に関わりある分野だから、なんらか...
大西 広講談社講談社+α新書202ページ資本主義的経済においては、労働者の生命の再生産に必要な部分まで搾取の対象としているため、少子化の進行は必然的である。マルクスの経済学・哲学草稿の中に、「賃金を決定する際の、これだけは外せない最低限の基準は、労働期間中の労働者の生活が維持できることと、労働者が家族を扶養でき、労働者という種族が死に絶えないこととに置かれる。通常の賃金は、アダム・スミスによれば、ただ...
檀 一雄沖積舎349ページネットニュースやYoutubeコメント欄のアブクのような文ばかり読んでいると、感覚がだんだん摩耗してきて頭が緩み切ってしまうようなので、久々に文芸作品の文章に出会って、その濃厚さにうっとりするとともに緊張度の高さに身の引き締まる思いがする。 ●小説 太宰治特に冒頭の「まえがき」は、もっとも親しかった友人の死を契機に、世間的な配慮を排して書ききろうとした覚悟が伝わってきて、これだけ...
元旦の金沢の震災と、二日目の羽田空港の炎上事故。とんでもない幕開けになった2024年だが、1月が終わろうとしている。...