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  • インドネシアー史上最大のイスラームの国

    加藤久典筑摩書房ちくま新書293ページべつにおかしなことは言っておらず、しごく穏当な意見が書かれていると思うのだが、「~だと思う」とか「~ではないだろうか」とか「~かもしれない」といった言い方が目立つので、まだるっこしくてしかたがない。著者の本なんだから、もっとはっきり断定すればいいのにと思う。正確性を重んじるということなのかもしれないけれども、度が過ぎると、平板で退屈な本になってしまうということな...

  • 韓国超ネット社会の闇

    金 敬哲新潮社新潮選書231ページネット利用では韓国が世界の最先端を走っていて、それだけにメリットもデメリットも極端な形で現れる。デメリットでいえば、YoutubeやSNSを使った大統領選挙での暴露合戦とか、有名人に対する誹謗中傷の嵐とか、日本に輪をかけた過激さのようだ。今の状態でもうんざりだが、こういうのは悪しきに流れるので、いずれ日本もそうなるのだろう。...

  • 日本の「中国人」社会

    中島 恵 日経BP 日本経済新聞出版本部 日経プレミアシリーズ 231ページ いまから7年前の2018年に出版された本。2000年以降、日本に住む中国人は急速に増えており、2017年末時点で73万人(台湾・香港を除く)で、在日外国人全体256万人の約4割を占める。(7ページ)かつての残留孤児やその親族といったイメージとha異なり、富裕層の留学生、ホワイトカラー、研究者、エンジニアなどの高度外国人材とその家族だという。本書...

  • 中国人が日本を買う理由

    中島 恵 日経BP 日本経済新聞出版本部 日経プレミアシリーズ 220ページ日本のビルと上海のマンション一室の値段が同じだというから驚きだ。安くて安全な日本に、中国の富裕層が続々と来ているという。もともとかれらは国外に移り住むのにあまり抵抗はないようだ。一方日本人の方は、外に出ないどころか、外を見ようともせず、この国は素晴らしいと自画自賛ばかりしている。...

  • いま中国人は中国をこう見る

    中島 恵日経BP 日本経済新聞出版本部日経プレミアシリーズ233ページまだコロナが厳しかった2022年3月に出版された本。ゼロコロナ政策を徹底する習近平政権下で暮らす中国の人々の、息苦しいような、楽観的なような生の声を聞くことができる。一方、アニメに憧れて日本に留学した10代後半の若者が、「日本のドラマで見ていた通り、昔ながらの生活という感じです。来日して、初めてファックスというものを見ました。……中国では買...

  • 湖底の城(九)

    宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 299ページ 最終巻。 二回目を読んでみて、宮城谷作品の中では一二位を争う面白さではないかという最初の感想は取り下げ。やはり後半になると誰が誰だか分からなくなる。史実上の人物はそんなことはないが、おそらく作者がつくりだしたと思われる商人たちがわかりにくい。でも最後はハッピーエンドでよかった。...

  • 湖底の城(八)

    宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 273ページ 越王勾践によって父闔閭を殺された呉王夫差による越の制圧。勾践は軟禁されたのち、呉に送られ屈辱的な生活を送る。勾践と臣下の臥薪嘗胆。范蠡が中心となり、秘かに再建のときを待つ。 ...

  • 湖底の城(七)

    宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 271ページ 呉王闔閭による越討伐の戦い。呉の伍子胥による楚への復讐劇は終わり、次の復讐の物語が始まる。...

  • 湖底の城(六)

    宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 289ページ 楚の首都を占領し、伍子胥の悲願を達成する。伍子胥編はこの巻で終わり。無実の罪で殺された父と兄の仇を討つために伍子胥は楚を滅ぼしたわけだが、次巻からの呉王不差と越王勾践の臥薪嘗胆話も復讐がテーマだ。つまりこの作品は、楚と呉の間の、そして呉と越の間の、二つの復讐譚の合体版ということになる。...

  • 湖底の城(五)

    宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 270ページ 伍子胥に加えて孫武を得て、呉の国力が充実。新興の国、越を叩いた後、武力と外交で楚攻略を開始する。...

  • 湖底の城(四)

    宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 278ページ 伍子胥と鱄設諸の働きで、闔閭が王座に就く。いってみればクーデターなのだが、中国の王朝の歴史はクーデターの歴史にほかならないのは、著者の三国志を読むとよくわかる。...

  • 湖底の城(三)

    城谷 昌光 講談社 講談社文庫 283ページ 第三巻では、主人公一行が宋、鄭を経て、呉に落ち着くまでが描かれる。前回、登場人物が増えて覚えきれなくなってきたと書いたのだが、とくに商人の関係がややこしい。エピソードを入れてそれぞれの人物を印象づけるとか、なにか工夫が必要なのかも。でないとシナリオを読まされているだけになって、名前が頭に残らない。しかしそうすると伍子胥編がますます長大になって、めざす范蠡...

  • 湖底の城(二)

    宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 275ページ 地図がついていないと不満を述べたが、さしこまれているパンフレットに、当時の地図ばかりか主要登場人物の一覧まで載っていたの。大変失礼しました。第二巻は伍子胥一族に迫る危機と救出作戦を描く。...

  • 湖底の城(一)

    宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 275ページ 湖底の城の2回目。第一巻からしばらくは、伍子胥の兄の伍尚が治める棠(とう)という領地が舞台となるが、ここはいまの南京市にあったらしい。武術大会鼎の部の優勝者である鱄設諸(せんせつしょ)が住む堂という場所も同じ南京市。やはり地図があったほうがいいなあ。...

  • 湖底の城(九)

    宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 299ページいよいよ最終巻。黄金の楯の伏線を最後に回収し、西施との悲恋もうまく収めて落ち着いた余韻を残して終わる。この長編は宮城谷作品の中では一二位を争う面白さではないかとおもう。登場人物が多くて後半になると誰が誰だか分からなくなって消化不良になったので、また最初から読んでみるつもり。...

  • 湖底の城(八)

    宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 273ページ呉越の戦いと越の苦境。宮城谷 昌光伍子胥はほとんど出てこなくて、范蠡が中心。そういえばあの黄金の盾はどうなったのだろう。...

  • 湖底の城(七)

    宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 271ページ主人公は、いつのまにか越の范蠡になったようだ。ここで西施が登場。そうか。この時代の人物だったんだ。...

  • 湖底の城(六)

    宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 289ページ呉による楚の制覇。巻末になって、ようやく呉の不差と越の勾践が現れる。呉越と楚の場所を調べてみた。呉の首都の蘇は、いまの江蘇省蘇州市。越の首都は会稽で、いまの浙江省紹興市楚の首都であった郢(えい)は、三国志の時代の江陵で、湖北省荊州市にあったという。蘇州市と紹興市には仕事の関係でいったことがある。いずれも上海周辺の都市で、両市の間には杭州市がある。杭州市に...

  • 湖底の城(五)

    宮城谷 昌光講談社講談社文庫270ページ孫武が女兵を訓練する有名なエピソードがここで登場。作品のちょうど真ん中あたり。いよいよ呉と楚の決戦へ。...

  • 湖底の城(四)

    宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 278ページ この作品は呉と楚が舞台で、あとになって越も登場するのだが、地図がついていない。文春文庫でも中公文庫でも、他の宮城谷作品では地図が必ずついているのだが、講談社文庫にないというのは予算をけちったせいだろうか。中国の古代の物語ではなじみがない場所だけに、なおさらあったほうがいいと思うのだが。...

  • 湖底の城(三)

    宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 283ページ 著者の作品にはめずらしく、伝記小説風になってきた。それもまた面白い。登場人物が増えてきて名前を覚えられなくなってきた。気にせず読み進める。...

  • 湖底の城(二)

    宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 275ページ 最近読んだ「三国志」や「呉漢」よりも展開がダイナミックなのは、史実が不明確なぶんだけ、想像の羽を自由に伸ばせているからではないだろうか。先の作品では資料に縛られて窮屈な思いをした欝憤を、ここで晴らしているようにすら思える。...

  • 湖底の城(一)

    宮城谷 昌光講談社講談社文庫275ページ呉越同舟の呉と越の物語。呉王夫差と越王勾践の復讐譚となるわけだろうが、この時代この地域ははじめてなので、地名や人名になじみがない。ゆっくり読む進めることにする。...

  • 呉漢(下)

    宮城谷 昌光 中央公論社 中公文庫 357ページ 下巻は、光武帝の第一の将軍として、各地を平定する活躍を描く。光武帝のライバル国を一個一個潰していく戦いだが、陣取りゲームの後半に似て、繰り返し作業みたいになってあまり面白くはない。...

  • 呉漢(上)

    宮城谷 昌光中央公論社中公文庫342ページ呉漢というタイトルから、なんとなく項羽と劉邦の時代の物語かと思っていたら、呉漢というのは人名で、後漢を建国した光武帝の主将であった人物のことだった。上巻は、極貧の農家の次男として雇れで働く日々から、時代の動乱の中で大将軍に任じられるまで。...

  • 劉邦(四)

    宮城谷 昌光 文芸春秋 文春文庫 330ページ 劉邦に対する見方が変わった点は、巻末の「連載を終えて」に記してある。そして、項羽に対する見方も変わったのだと思う。ここに描かれている項羽は、武人としては最強だが、小児的な殺戮者で三国志の董卓よりも始末が悪い。ただ、虞美人との別れと最後の死はやはり印象的だ。...

  • 劉邦(三)

    宮城谷 昌光 文芸春秋 文春文庫 314ページ項羽との交流。鴻門の会の前夜まで。三国志の場合は、出てくる地名はだいたい場所の見当がつくが(ゲームのおかげ)、楚漢戦争の場合はわからない。地図を見ながらじっくり読めばいいのだが、めんどくさいのでとばして読んでいる。...

  • 劉邦(二)

    宮城谷 昌光 文芸春秋 文春文庫 319ページ二巻目。張良を幕下に加える最後の方で項羽がちょっとだけ登場。...

  • 劉邦(一)

    宮城谷 昌光文芸春秋文春文庫281ページ最初の頃の作品では、作者は劉邦をかなり嫌っているようだった。その後本作品を書いているので、この人物に対する見方が変わったのだろう。数年前に読んだことのある作品だが、その点が興味深く、再読してみることにした。...

  • 三国志 第十二巻

    宮城谷昌光 文藝春秋 文春文庫 462ページ 宮城谷昌光の三国志の2回目を読了。ストイックな三国志だが、また読んでみたくなる滋味あふれる作品。ただし一巻目の前半は、さすがに地味すぎてとっつきにくい。読んでいて、11で止めていたコーエーの三国志をまたやりたくなり、12、13、14のパワーアップキット付を買ってしまったのはわれながら愚かだと思った...

  • 三国志 第十一巻

    宮城谷昌光 文藝春秋 文春文庫 412ページ この物語の最初の数巻では、皇帝とその周辺の政治的暗闘が延々と描かれていたが、黄巾の乱からはじまって曹操、劉備、孫策・孫堅・孫権らがあちこちで戦闘を繰り広げていた時代が終わり、それぞれの国が一応の安定を見せてくると、話の中心はまたそこに戻ってくる。物語的には地味になるけれども、実際その時代に生きている立場からすれば、まだその方が害は少なかったはずである。な...

  • 三国志 第十巻

    宮城谷昌光 文藝春秋 文春文庫 405ページ どの三国志でも、曹操、劉備が亡くなったあとは諸葛亮が主人公となる。本書では、司馬懿にもそれと同等かそれ以上の筆が割かれている。歴史的には魏の方が王朝系譜の主流なので、正史を踏まえた本作品では当然そうなるだろう。そして諸葛亮が亡くなっても物語はつづく。...

  • 物語 タイの歴史 ~微笑みの国の真実~

    柿崎一郎中央公論社中公新書310ページ同じ著者による「一冊でわかるタイ史」は、3月のタイ出張中に読み終えた。わかりやすいタイの歴史の入門書で好著。本書はもっと詳しい内容で、帰国後に読んでみてこれも有益だった。この5月14日にタイの下院総選挙があるが、軍事クーデターの流れをくむプラユット首相の現政権とタクシン元大統派との政治闘争の歴史的背景を理解するうえでも、この2冊は役に立つ。...

  • 三国志 第九巻

    宮城谷昌光 文藝春秋 文春文庫 399ページ 曹操の傑人ぶりを見たあとでは、曹丕の矮小さがめだってしまう。劉備の破天荒さに比べると、生真面目な諸葛亮では英雄的事業はまず無理と思える。孫権は年老いてますます老獪没信義に。総じて人物が小物化し魅力が感じられなくなってきた。時代がある程度落ち着いたせいだろう。...

  • 三国志 第八巻

    宮城谷昌光 文藝春秋 文春文庫 397ページ 関羽の死。曹操の死。張飛と劉備の死。ここからは曹丕と諸葛亮と孫権の時代。...

  • Lightyear(バズ・ライトイヤー)

    ★★★★2022年 105分 ネットで視聴 英語字幕原題:Lightyear邦題:バズ・ライトイヤー制作:米 監督:アンガス・マクレーン先月、タイから帰る途中の飛行機で見ていたら、半分をすぎたあたりで福岡空港到着になってしまった。こころ残りだったのをようやく見ることができた。最初から見直してみたのだが、デキとしては標準的だと思う。ただし待ち遠しかった分だけ、満足度が高くなった。...

  • Spider-Man: No Way Home(スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム)

    ★★★ 2021年 148分ネットで視聴 日本語字幕 (amazon prime)原題:Spider-Man: No Way Home邦題:スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム制作:米監督:ジョン・ワッツ出演 トム・ホランド ゼンデイヤ ベネディクト・カンバーバッチネタばれになるので話さないけれども(といっても下のポスターを見ればすぐわかってしまう)、これまで数々のスパイダーマンシリーズを見てきた当方にとっては、この展開は驚きだし、嬉しい。...

  • Once Were Brothers: Robbie Robertson and the Band(ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった)

    ★★★2019年98分ネットで視聴 日本語字幕 (amazon prime)原題:Once Were Brothers: Robbie Robertson and the Band邦題:ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった制作:カナダ監督:ダニエル・ロアー出演 ロビー・ロバートソン リック・ダンコ レヴォン・ヘルム ガース・ハドソン リチャード・マニュエル マーティン・スコセッシ、ブルース・スプリングスティーン、ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、ヴァン・モリソン実...

  • はじめてのタイ旅行 七日目

    7時30分出発日曜日なので、車はスイスイ。8時前には空港着。だがすごい人出。チャイナエアラインの台北経由で帰るのだが、どこが列の最後尾かわからない。荷物をあずけて、手続を終えてターミナルに入るのに1時間以上かかった。搭乗手続きのとき、日本ではコロナワクチンの接種状況を確認されたが、タイではなし。免税店を見てみるが、どこも高い。デパートの方が安いらしい。円も弱くなっていし。10年前は1バーツ約3円が今は4円...

  • はじめてのタイ旅行 六五日目

    3月18日(土)9時15分出発今日はワントーンラーン区へ。バンコク中心街から西へ車で15分ほど。土曜なので渋滞はあまりない。午前中で仕事は終わり。昼食はラマ9ガイヤーンというミシュランの星を獲得した店。ガイヤーンというのは鳥のもも肉を炙り焼きしたタイ料理。帰りにサイアム・パラゴンという巨大なデパートに行っておみやげ品を物色。土曜日とあって猛烈な人出。アジアやヨーロッパやいろいろな国の人々が行きかっている。...

  • はじめてのタイ旅行 五日目

    タイでもマスクをしている人が多く、日本とそんなに変わらない感じ。手の消毒も頻繁だし、除菌のウェットシートも使うし。ただし、体温を図ることはしない。午前中は会議で、建物内で軽くランチが出る。午後も会議に出席。夕食はクルア・クルンテープという店。きれいだし、ごちゃごちゃしていない。むかしのブログに、2014年5月にタイに行く予定だったのが、軍事ク―データーで中止になったと書いてあった。「タイのクーデター」...

  • はじめてのタイ旅行 四日目

    8:30出発午前中会議で、お昼は軽食を出す店で、先方と一緒に中華系の食事。シューマイ系をいくつか食べる。午後は遠出でカンナーヤーオ区へ。先方でも食事が出た。6時ごろに帰ってきて、今日は夕食を取らずに胃を休ませることに。といっても、テレビも映らず暇なので、セブンイレブンに行ってシンハービールとカッパエビゼンを買ってくる。それとコーヒーがなかなか飲む機会がないので、スティックコーヒーも。カッパエビセンはな...

  • はじめてのタイ旅行 三日目

    7時45分出発昼食は相手側の招待で上品そうなレストラン。ルンピニー公園の近く。店の名前は不明。午後は別な相手を訪問。シリラート博物館を案内されてかけあしで1階の絵画や刀剣類の展示を見て回る。解剖死体などが飾ってあることで有名なシリラート死体博物館は別の建物。ラーマ5世の肖像画。明治天皇と同じ時期、タイの近代化に貢献した名君。夕食。チャオプラワー河畔のロングロス(Rongros)というタイレストランで関係者と会...

  • はじめてのタイ旅行 二日目

    3月14日(火)朝8時半ごろ出発昼まで仕事。昼食はMethavalai Sorndaeng(メッターワーライ・ソンデーン)という店。ミシュラン獲得の老舗のタイ料理レストランで、窓の外に民主主義記念碑が見える。関係者との会食なので、食事の内容は覚えていない。そのあと時間調整をかねて、市内観光。ロハ・プラサート・ワット・ラチャナダラムに行く。タイ国政府観光庁のHPから大略を引用すると、「1846年にラーマ3世が建立した寺院で、バン...

  • はじめてのタイ旅行 一日目

    3月13日(月)チャイナエアライン。福岡空港から台北経由で、バンコクのスワンナプーム国際空港まで。朝8時半から並ぶ。すごい人出。中国人が多いのは、台湾からの福岡観光の帰りかな。10:55 福岡発12:30 台北着ほとんど寝ていた。機内食はチキンとライス。まずくはないが、年取った身にはコッテリしすぎ。ほとんど寝ていた。13:50 台北発16:45 スワンナプーム国際空港着機内食はチキンとライス。昼と同じようなもの。コッテ...

  • 博多駅周辺

    コロナ禍もようやく落ち着いた感じで、博多駅周辺の人出がすごい。外国人の数も多いが、たいていは韓国からのようで、中国語も聞こえるのは台湾からだろうか。コンビニに入ると、レジはベトナム人のカタコトの日本語で、並んでいるのは韓国の若い男女という風景があたりまえ。ちょっと前、古くからある落ち着いた感じの喫茶店に入ったら、日本人は自分一人で、韓国人の客の言葉がゆったり行きかっていた。福岡の穴場の店を訪ねてき...

  • 人類の起源

    柿崎一郎 中央公論社中公新書294ペ-ジ次世代シークエンサという最新のDNA解読技術を用いることにより、30万年前にアフリカに出現したホモ・サピエンスが、ユーラシア大陸を経て、日本へ、アジアへ、アメリカ大陸へ広がっていく様子を詳細に把握できるようになり、過去のさまざまな学説が覆され、書き換えられつつある。活況を呈する古代DNA研究の最新の成果を紹介する本。...

  • 一冊でわかるタイ史

    柿崎一郎河出書房新社213ペ-ジはじめてタイに出張することになり、「一日でわかるタイ史」と「物語タイの歴史」を購入。どちらも同じ著者。まずは簡単な方の本書から読みはじめる。滞在中に読み終えたのですが、はじめての国の歴史をはじめて読むには格好の本。2022年の11月に出版されただけあって、新型コロナウイルスの時期まで触れてあるのがありがたい。コラムも含め、たいへん役に立ちました。コラムの一つに、第二次世界大...

  • 2035年の世界~失われる民主主義・破裂する資本主義~

    エマニュエル・トッド他朝日新聞社朝日新書251ページ新型コロナ感染症とウクライナ紛争により世界はどう変わったのか、どう変わっていくかについて、エマニュエル・ドット、マルクス・ガブリエル、ジャック・アタリ、ブランコ・ミラノビッチという著名知識人へのインタビュー記事をまとめたもの。東浩紀など日本人論者による対談記事も収録。...

  • 三国志 第7巻

    宮城谷昌光 文藝春秋 文春文庫 392ページ 劉備の荊州奪取。入蜀。合肥の戦いと張遼の活躍。...

  • 三国志 第六巻

    宮城谷昌光 文藝春秋 文春文庫 389ページ 三顧の礼赤壁の戦い。江陵攻防戦。特にこの巻では、甘寧と曹仁が詳しく描かれる。...

  • Top Gun: Maverick(トップガン マーヴェリック)

    ★★★ 2022年 131分 ネットで視聴 英語字幕原題:Top Gun: Maverick邦題:トップガン マーヴェリック制作:米 監督:ジョセフ・コシンスキー出演   トム・クルーズ マイルズ・テラー ジェニファー・コネリー ヴァル・キルマー前作の設定を踏まえた巧みな構成。この作品も面白い。前作に引き続き大ヒットしたのもうなずける。...

  • Top Gun(トップガン)

    ★★★ 1986年 110分 ネットで視聴 日本語字幕 (amazon prime) 原題:Top Gun邦題:トップ・ガン制作:米 監督:トニー・スコット出演    トム・クルーズ ケリー・マクギリス ヴァル・キルマーいまから36年前の映画だけれども、なかなか面白い。艦内でもおかまいなしにタバコを吸うのが最近の映画とちがうところ。Take My Breath Away(愛は吐息のように)という曲が、この映画からというのを思い出した。...

  • 九響 第410回定期演奏会 名匠スダーンが紡ぐドイツロマン派

    2023年2月11日(土)15:00~ アクロス福岡シンフォニーホール 指揮:ユーべル・スダーン①ブラームス ピアノ協奏曲第一番②シューベルト 交響曲第8番「グレート」①は初めて。ほとんど寝ていた。②も初めてのはず。シューベルトの曲ではじめて良いと思った。というか、リズムとメロディーがはっきりしていて聴きやすい。指揮者の動きも説明的で、聴くのを手助けしてくれる。熱演でした。...

  • 三国志 第五巻

    宮城谷昌光 文藝春秋 文春文庫 393ページ官渡の戦いと袁尚一族の滅亡まで。三国志はここらあたりから山場が続く。作者は正史を元に、ことさら煽った書き方をしてないが、それでも面白いこと抜群。...

  • 三国志 第四巻

    宮城谷昌光 文藝春秋 文春文庫 390ページ董卓誅殺さる。賈詡の登場。曹操と袁術の戦いと曹操の勝利。陶謙の曹操の父殺害曹操の復讐戦。大殺戮。劉備と陶謙。呂布と陳宮対曹操。程昱、荀彧、夏侯惇らの活躍で、本拠地である兗州喪失の危機をからくも脱する。...

  • 三国志 第三巻

    宮城谷昌光 文藝春秋 文春文庫 387ページ董卓の王朝奪取と暴虐。諸侯の挙兵。孫堅の躍動。曹操の挙兵にあたって、衛茲と鮑信が重要な役割を果たしたことが描かれる。二人とも、特に衛茲はごく初期に戦死してしまうので、ゲーム等ではあまり目立たないが。...

  • 三国志 第二巻

    宮城谷昌光 文藝春秋 文春文庫 385ページ第二巻目に入っても外戚の梁冀(りょうき)の悪行が続くが、次代の桓帝に打倒される。曹操、孫堅、劉備が生まれ、党錮の禁を経て、第二巻の巻末でついに黄巾の乱が勃発する。宮城谷昌光の三国志は、三国志演義ではなく、陳寿の三国志に基づいて描かれている。無能な官軍将軍と思っていた皇甫嵩が、じつはかなり有能な武将であることをはじめて知った。...

  • 三国志 第一巻

    宮城谷昌光文藝春秋文春文庫378ページ「天知る。地知る。我知る。子(なんじ)知る。」の「四知」を語った楊震の父である楊宝からはじまる宮城谷昌光の三国志は、なんと前漢末期までさかのぼる。第一巻の前半は、ぎこちなく堅苦しさが感じられるが、曹操の祖父である宦官曹騰が登場してから、がぜん面白くなる。後半は、政権を牛耳る外戚の梁冀(りょうき)の悪行がこれでもかと描かれて少々げんなりする。...

  • 窓辺の風~宮城谷昌光 文学と半生~

    宮城谷昌光中央公論社中公文庫261ページタイトル通りの内容の本。淡々と述べられていて著者の小説のような面白味はないが、真面目な人柄のゆえだろう。競馬とカメラが趣味だとか、小説からはうかがえない一面を知ることができる。...

  • 赤と黒(上)

    Le Rouge et le Noir スタンダール 1830 桑原武夫・生島遼一=訳 岩波書店 岩波文庫 376ページ スタンダールは新潮世界文学全集で約40年前に読んだことがある。乾いた小説という印象が残ったが、おもしろかったかといったら、そうでもなかった。 世界的に有名な作品なので、いま読んだらどんな感じなのだろうと思って、バルザックに引きつづき読んでみた。 本書の初版は昭和33年。翻訳は当然古い。長さの単位に「尺」が使...

  • All Quiet on the Western Front (西部戦線異状なし 1930年)

    ★★★ 1930年 136分 ネットで視聴 英語字幕 原題:Im Westen nichts Neues(All Quiet on the Western Front) 邦題:西部戦線異状なし 制作:米 監督:ルイス・マイルストン 出演   リュー・エアーズ   ルイス・ウォルハイム 第三回アカデミー賞受作品。 第一次世界大戦はそれまでの戦争とはまったくちがって、総力戦と塹壕戦の実も蓋もない殺し合いであったため、騎士道的・英雄的な活躍を思い描いて出かけ...

  • 1月おわり

    令和5年になってボヤボヤしていたら、あっというまに1月も終わり。映画も見なければならず、本も読まなければならないのに、まずい。いい年なんだから、余裕をもってのんびり過ごせばいいのに、こんなふうにあせるのは貧乏性だからだな。リゾート地でゆったり過ごすということができない質。そうしたいと思ってもそんな金もないが。...

  • All Quiet on the Western Front (西部戦線異状なし)

    ★★2022年 147分 ネットで視聴 日本語字幕原題:Im Westen nichts Neues(All Quiet on the Western Front)邦題:西部戦線異状なし制作:独・米監督:エドワード・ベルガー出演  フェリックス・カメラー  アルブレヒト・シュッフ戦場の悲惨さを愚直に描こうとした力作だが、退屈。兵士の貧困ぶりと将軍や指導者層の贅沢ぶりを対比させようという意図がわかるが、何回も繰り返すのは芸がない。見ているこちらは飽きて...

  • The Tomorrow War(トゥモロー・ウォー)

    ★★★ 2021年 138分 ネットで視聴 日本語字幕 (amazon prime)原題:The Tomorrow War邦題:トゥモロー・ウォー制作:米 監督:クリス・マッケイ出演   クリス・プラット   イヴォンヌ・ストラホフスキーあまり期待していなかったけれども、意外にも、かなり面白かった。イヴォンヌ・ストラホフスキーという女優が、知的で、きれいで、かなり気に入りました。...

  • Bullet Train(ブレット・トレイン)

    ★★★2022年 126分 ネットで視聴 英語字幕 原題:Bullet Train邦題:ブレット・トレイン制作:米、日、スペイン監督:デヴィッド・リーチ出演 ブラッド・ピット ジョーイ・キング アーロン・テイラー=ジョンソン ブライアン・タイリー・ヘンリー アンドリュー・小路 真田広之 サンドラ・ブロック 福原かれん 原作は伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』。作者も作品もまったく知らなかったのだが、海外でも...

  • Black Adam(ブラック・アダム)

    ★★★★ 2022年 125分 ネットで視聴 英語字幕 原題:Black Adam邦題:ブラック・アダム制作:米 監督:ジャウム・コレット=セラ出演 ドウェイン・ジョンソン サラ・シャヒ オルディス・ホッジ ノア・センティネオ クインテッサ・スウィンデル(英語版) こちらは「DCエクステンデッド・ユニバース」のシリーズ。スーパーヒーローもの。見ているあいだはそれなりに楽しいのでまあいいかという作品。...

  • Doctor Strange in the Multiverse of Madness(ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス)

    ★★★2022年 126分 ネットで視聴 英語字幕 原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness邦題:ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス制作:米 監督:サム・ライミ出演 ベネディクト・カンバーバッチ エリザベス・オルセン ベネディクト・ウォン ソーチー・ゴメス マーベル・シネマティック・ユニバースの28作品目の作品。そのほとんどを見てきたので、さすがに飽きてきた。手を変え品を変えで...

  • Everything Everywhere All at Once

    ★★★★2022年 140分 ネットで視聴 英語字幕 原題:Everything Everywhere All at Once邦題:-制作:米監督:ダニエル・クワン出演 ミシェル・ヨー ステファニー・スー キー・ホイ・クァン ジームズ・ホン ジェイミー・リー・カーティスこれはすごい。どぎもを抜かれた。こんな映画が出てくるんだから、人間の創作力には限りがないんだと思わされる。終盤の石コロのシーンは驚き。こんなこともできるんだ。あるいは、こんな...

  • 28 Days Later(28日後...)

    ★★★★2002年 114分ネットで視聴 英語字幕原題:28 Days Later邦題:28日後...制作:英 監督:ダニー・ボイル出演 キリアン・マーフィ ナオミ・ハリス ダニー・ボイルは「スラムドッグ$ミリオネア」(2008年)の監督。破滅ものSFは、アメリカよりも英国のほうが、地味だけどもリアリティがあって好い小説や映画が多い印象があるが、これもその一つ。はじめのほうに出てくる荒廃したロンドンの風景が印象的。...

  • 九響 第409回定期演奏会 ロマン派からの脱却 シェーンベルクの音世界

    2022年12月10日(土)15:00~アクロス福岡シンフォニーホール 指揮:小泉 和裕①シェーンベルク 清められた夜(弦楽合奏版)②ブラ―ムス ピアノ四重奏曲第一番(管弦楽版)聴いてから一週間後にこのエントリを書いているのだが、①はなんだか良かったような気がする。②はまるで覚えていない。今回も、コンサートのほとんどの時間を寝ていた。疲れていたせいもあるだろうが、どうも、クラシックのコンサートには向いていないようだ...

  • 九響 第408回定期演奏会 カーチュンが魅せる バルトークとブルックナー

    2022年11月5日(土)15:00~ アクロス福岡シンフォニーホール 指揮:カーチュン・ウォン①バルトーク/弦楽器, 打楽器とチェレスタのための音楽 ②ブルックナー/交響曲 第4番 変ホ長調「ロマンティック」(ハース版)指揮者のカーチュン・ウォンという人は、昨年9月、サンパレスの定期演奏会で、ブラームスのヴァイオリン協奏曲と、バルトークの管弦楽のための協奏曲で聴いて、若いけれども実力派の指揮者なのだろうと思った...

  • 夏姫春秋(下)

    宮城谷 昌光講談社講談社文庫295ページいくつか読んだ司馬遼太郎の初期の娯楽作品を含め、性的な要素を読者を引き付けるためのツールとして使うのは、あまりいいやり方ではないと思う。こういうジャンルの小説は、いまでもそうなっているのだろうか。だとするとあまり読もうという気は起こらないし、将来の見込みもないのではないか。ともあれ、作者が水準以下の作品で直木賞をとったということは、それ以降、続々と現れる作品は...

  • 夏姫春秋(上)

    宮城谷 昌光講談社講談社文庫285ページ出版されている作者の中国ものはほとんど読んだので、最後に、「夏姫春秋」。直木賞受賞作だが、正直、最初に候補となった「天空の舟」より劣る。他の作品群と比較しても平均以下のできだと思う。たぶん最初の候補作「天空の舟」が衝撃的過ぎて賞を与えそこなったので、次のこの作品でということになったのではないか。選評を読むとちがうようだけど、そう思わせるぐらいの差はある。大衆作...

  • 風神の門(下)

    司馬遼太郎新潮社新潮文庫451ページ面白くないことはないのだが、完全に暇つぶし用だな。作者初期のころの作品で、そういう目的で書かれたんだろうから、それはそれでいいんだろうけれども、だったらゲームの方が楽しい。ゲームとちがうのは、無駄な時間を過ごしたという罪悪感が湧かないところかな。しかしなぜその違いが生じるのかはわからない。そういう違いを感じるのがわたしだけで、いま若い人には生じないとすると、早晩、...

  • 風神の門(上)

    司馬遼太郎新潮社新潮文庫488ページ真田十勇士の一人、霧隠才蔵が主人公。主人公はモテモテだが、濡れ場はあっさりで、クールな感じで物語は進む。娯楽を目的に書かれた小説なので、退屈はしない。...

  • 韃靼疾風録(下)

    司馬遼太郎中央公論社中公文庫556ページ最後までサラサラっと読んでしまったけれども、2冊で1000ページ以上のこの作品を読むというのは、暇つぶしということでいいのかな。いわゆる大衆小説なので、読み捨てでいいということなのかな。再読するような内容でもないけれでも、司馬遼太郎はビッグネームなだけに、その最晩年の作品を読んでいると、考えてしまうところがある。...

  • 韃靼疾風録(上)

    司馬遼太郎中央公論社中公文庫542ページ司馬遼太郎の最後の小説。清朝の成立した時代を背景にしている。秦や漢の成立時の物語はよくあるけれども、清というのはこれまで読んだことはなかった。長い物語だが、すらすら読める。ただし、あとになにか残るかと思うと、たぶんそうでもない。そもそもそんなつもりで書いてはいないと反論されてしまうかもしれない。...

  • 外国人介護教育にかけた我が半生

    中村政弘文芸社117ページ著者は現在82歳。長男の遺志を引き継ぎ、高齢化問題に関するアジアと日本の交流の一環として、外国人介護人材の養成に取り組む。(株)インターアジアの経営、外国人介護人材向けの教室開催、通所介護施設開所、介護テキスト開発。それに本書の出版。すべて60歳過ぎてからの活動というから驚きだ。といってシャカリキというわけではなく、余裕綽綽でこなされている様子。80をすぎても元気でエネルギッシュで...

  • 長城のかげ

    宮城谷昌光 文藝春秋 文春文庫 319ページそれぞれ漢の高祖劉邦と関わりを持つ人物を主人公にした短編5編を収める。といってもテーマは多岐にわたる。この手法を使えば、どんなテーマでも書けるにちがいないとおもわせる。作者の腕力をみせつける作品集。...

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