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先日初雪が降って、ここ富士山麓でもいよいよ冬本番になってきました。ところで我が家の2部屋あるうちの、洋間は断熱と無垢材の壁へのDIYが進んできて住みやすくなってきました。DKが夜の間に4~5℃位に下がっているときでも、約10℃位をキープすることが出来るようになっている。 そこで、今年の冬はもう一部屋=和室の断熱工事を進めることにしました。始めるにあたり寒気の侵入口となっている、サッシ窓に障子を追加して2重窓にしていきます。 障子のDIYは今回で3回目、過去記事はこちら。 moribito70.hatenablog.com moribito70.hatenablog.com 今までは窓ガラスにプ…
今回は障子が滑るレール部分を作っていきます。いわゆる和室の作りでは、下側は敷居、上側は鴨居と呼ばれている部分のレールにあたります。 前回の記事では、窓枠部分の拡張をしました。 moribito70.hatenablog.com さて加工を始めるまえに、グラフ用紙に寸法の取り合いを設計する必要があります。材料も出来るだけ既存のもの=加工材として売っているもの、を使って手間を減らす。かつ嵌め込みが出来て、スムーズに動く様な寸法の取り合い。ということで。 障子のフレームを作る角材は、24㎜角の加工された集成材。 下レールは深さ3㎜。上レールの深さは15㎜。 浅い下レールは、トリマーで溝を掘って作る。…
こんにちは。明けましておめでとうございます。今年も何やかやとDIYをしながら森の中の生活を綴っていきますのでよろしくお願いします。 正月は本拠地でゆっくりしていました。しばらく休んでいると仕事をしたくなり、今週から富士山麓の山小屋に移動して過ごし始めています。こちらでは朝の室内でー1℃位まで下がり、体も引き締まります。 さてそこで、障子つくりも再開。本体のフレーム作りから始まります。 使うのは24㎜角の集成材。フレームは2組を作り、センターで角材の厚さ分だけ重ねます。 従って、フレームの幅は重なりを作るために(窓枠の幅+24㎜)/2 となり。 一方、フレームの高さは隙間を取るために、窓枠の高さ…
前回の記事で障子のフレームが出来ました。今回は、レールの中でうまくスライドする様に上下のフレームを削っていきます。2作目の時には上部は角材を貼り付けて作っていたのですが、今回はトリマーで削り出して一体物で作ります。手間がかかりますが、丈夫になるのと寸法の自由度が大きくなる利点があります。 moribito70.hatenablog.com ところで今回の加工の途中で長年使っていたトリマーが故障したため、新品を通販で購入しました。機種はマキタのM373。DIY用として販売されていました。取り出してみたところなかなか良さそうな面構え。 前回の仮組していたフレームをばらして。上側のフレーム材に切削の…
さて今回はフレームの接着工程です。 新しく障子を作る場合には、フレームは直角を出しながら組み立てるのでしょう。しかーし、古い家屋でカーテン付けの窓に後付けの障子を作るときに、どのようにして隙間なく組み立てるか?と考えて思いついた案が、窓枠そのものを接着の突き当てとして使えばよいという事でした。 それでは始めていきます。まずは、ほぞ組みのところに接着剤を塗布します。 使うのは木工用のエポキシ接着剤。滴下したら。 竹ひごでぬりぬりして、伸ばしていきます。 溝のところも接着剤を押し込んだら。 竹ひごでぬりぬり。 ホゾ組みを嵌め込んだら、はみ出した接着剤をふき取ります。 4隅のホゾ組みを合わせたところ…
前回はフレームの接着をしたところです。さて今回は、フレームの内側に障子の桟を受けるための桟受けを加工していきます。この桟受けの数と配置は障子のデザインに直接関係してきます。出来上がりの障子をイメージして、自分の作りたいマス目の大きさと桟の配置を決めていく必要があります。言ってみれば、DIYで一番楽しい時間です。 写真は前日に接着の固定をしてから、一日後に取り外して確認したところです。しっかりと接着されていて問題なさそう。 今回の障子は、横3マス縦4マスで作ることにしました。わりと大きめのマスでゆったりと作ることにします。そうすると桟の総数は(2+3)✖2枚分 となります。桟の材料は桧の12㎜角…
いよいよ障子つくりも再開し、肝心かなめの桟作りとなります。材料は12㎜角の桧を使います。ところで今回の桟の加工寸法はすべて現物合わせになります。 まずは材料を前回作った桟受けにいれて長さをマークしておき。 マークにそってジグソーでカットする。 枠に入れてみると当然ぴったり嵌る。これが現物合わせの極意。 同様にして、縦桟を2本加工したら、次は横桟を同じように3本カットする。 できあがった桟を仮置きして様子を見て、よかったら、桟に番号を付ける。 というのもここから先は、縦と横の配置は固定され、入れ替わりはできないため。 縦桟にはイロハで、横桟にはナンバーで隠れるところに書き込みます。 さてこれから…
ぶじに桟加工も上手く行ったので塗装に移ります。塗料は水性の透明ニスにしました。白木作りの風情が良いのでそのまま残しておいて耐久性とカビ対策のために透明ニスを塗っていきます。 作業台に持ってきて。 まずやることは、バーコード剥がしです。これが最初の頃は厄介でした、簡単には剥がれなくて、ちぎった跡だらけになっていました。そのうちテクを発見して苦にならなくなりましたので紹介します。 まずは、ドライヤーを持ってきて温めます。かなり熱くなるくらいまで。 そうすると粘着剤が軟化してきて、爪でひっかくと剥ける様になりますので、端っこをうまくつまんで、ゆっくりと引き上げると。ちぎれないで剥がれていきます。これ…
しばらくの間本拠地に戻り、2月になり確定申告を済ませたところです。 ところで障子つくりの方はいよいよラストスパート、塗装した桟を組み立てて障子本体を作ります。 まずは作業台で仮組したら。 桟受けの溝に接着剤を流し込み。 桟を落とし込み、しっかりと押さえる。 格子のところにも接着剤を流し込み。 縦桟と横桟を合わせ込む。 格子のところは、離れてこない様に洗濯ばさみで固定して。 全体を寝かせたら、端材の材木をうまく組み合わせて圧力が掛かるように配置したら。上に重しを載せて、一晩置いておく。 さてもう一枚は、場所を探して室内で組み立てる。 同じように桟受けに接着剤を流し込み。 格子部分も接着したら。 …
いよいよ障子紙を貼ります。包装には、4倍つよい、断熱効果もあるとかいてあります。 まずは障子用のりを外枠に塗っていきます。吐出口の形状が工夫されているので、縁に当てながら滑らせていくとうまく塗ることが出来ます。 桟の上にもぬりぬりして。 障子紙を転がせていくと。しわにもならず。 容易に端まで貼ることが出来きます。 さいごに重しを載せて。カットすると一段落。 つづいて2枚目も同様にして。 のりをぬりぬりして。 障子紙をころころと滑らせて。こちらにも重しを載せて、一晩置いておく。 さて、翌朝、のりが乾いたところで。 2枚揃ったところで、窓枠に入れる。 これでようやく、障子の完成! ビフォーアフター…
ひとまず完成した障子ですが、今回は障子つくりも3作目になるので、最後に一工夫します。 ということで。 一度、収めていた障子を取り外してきました。 マス目のなかのひと区画を切り抜いていきます。 カッターで切れ目を入れて、切っていきます。 斜め隣のマスにもカッターを入れて切り抜いていき。 ひと通り切り抜きが終わりました。 ここでエンジ色の和紙を取り出して、ちょっと大きめのサイズに切っていきます。 これで、障子とカラー和紙が揃いました。 さてここからは、縁に沿ってのりをぬりぬりしたら。 指先で伸ばしていきます。 これでマスの周囲にのりがついたので。 位置を確かめながら、そろーりと色和紙を置いていきま…
我が棲み家の窓は、すべてがアルミサッシとカーテンの作りになっています。カーテンは夏には使いやすいのですが、冬になるとガラスで冷えた空気が下りてきて寒さが半端でありません。寝てると顔が冷えてきて目が覚めてしまいます。 今年の越冬のためには、一部屋=寝るとこ だけでも内窓を作ろうと計画していましたが、作るための方法と材料の調達などなどがあって、ようやく10月から障子作りを始めています。 日本家屋の障子には、保温性の向上に加えて、柔らかな採光や外部からの目隠し、部屋の雰囲気が落ち着いたものになるなど、古来から親しんできた良さがあります。 いろいろ調べて、おおよその作戦が立ちましたので開始します。あと…
障子用の窓枠ができたところで、つぎに障子の外枠を作ります。 障子の外寸=高さ✖幅 をまず決めて行きます。 外寸高さ=上溝と下溝の間隔ー滑るためのあそび となります。 ここで上溝を形つくっている角材は9✖15mmを使っているので、あそびは約半分の8mmにしました、したがって高さは、溝間隔ー8mm となります。 外寸幅は、窓の開口部の半幅で作ると真ん中に重なりが出来ません。重なりを作るために、外枠に使っている角材の幅だけ障子を重ねます。すると、 外寸幅=開口部の幅の1/2+外枠の角材幅の1/2 となります。 外枠に使った角材は、集成材で24mm角材を使いました。この材料は、表面が仕上げてあり面取り…
ようやく障子が完成しました。完成写真がこちらです。 マス目は正方形に近く、大きめに作ってあります。小さく作ると加工の量が多くなり大変なのと、吉村順三さん(著名な建築家)の障子の様式が好きで以前にも作ったことがあります。この吉村障子は、大きめのマス目で、かつ枠と桟を細い同寸サイズでつくることで、一枚の障子のように見えるという空間構成になっているものです。 ちょっとその雰囲気は出ているような。 では前回の続きで、まず外枠の桟の入るところにトリマーで切り込みを作り、ノミで整形して桟が入ることを確認します。 桟は切り込みの間隔に合わせて実寸でカットします。今回は縦3本、横4本の2組分となります。桟の重…
今日は朝の室内で1℃まで下がってました。そのうち雪が降ってきて、いよいよ真冬の到来です。 かねてからの冬越え対策として、ガラス窓に障子の内窓を作り始めています。今月に入りその2作目として、吹き出し窓用の障子にチャレンジしています。この南に面した窓は、間口が2.3m、高さは1.8mありかなり大きいです。障子のデザイン設計として、間口が広いため3枚に分けて作り、強度も出るようにします。さらに冬日を取り込めるように、開けた時の収まりを右の壁際まで広げることにしました。 仕事は外枠つくりから始まります。写真は下枠となる集成材への溝加工しているところです。今回はレールが3本入るため幅90mmで、長さは2…