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高石山 法雲寺(→神奈川県川崎市麻生区高石2丁目)は、安土桃山時代に武田遺臣で徳川氏の旗本となった武田一族の加賀美正光が開基し、僧の誉心が開山したと伝わる臨済宗(→現在は曹洞宗)寺院です。加賀美正光は高石神社(→神奈川県川崎市麻生区高石)を創建した人物ととしても知られます。法雲寺は、明治時代の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)でいったん廃寺になり、昭和時代前期の1940(昭和15)年に曹洞宗寺院として再興されました。さて、...
笹子稲荷(→神奈川県川崎市麻生区万福寺3丁目)は、小田急線新百合ヶ丘駅近くにある、「奉納 高石山 法雲寺」と書かれた小祠です。もとは「万福寺笹合稲荷」の地にあったと伝わりますが、町の開発にともない移されたのだといいます。笹子稲荷は、地元の伝承によると平安時代末期の権力者である後白河法皇の娘・笹子姫を祀った稲荷だといい「狐の上に乗る笹子姫の神像」が祀られていると伝わります。1177(安元3)年6月、京都東山の鹿ヶ...