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九谷保健師と面談した翌日、さっそく八木クリニックへ向かった。 診療は5時までとなっていたが、その一時間前に着いて受付を済ませた。 30分ほど待たされて名前を呼ばれた。 診察室に足を踏み入れて、たじろいだ。 クリニックはビルの二階にあるのだが、窓一面に暗幕のような ものが張られ、外の明かりが一切入らないようになっているのだ。 薄暗い中、大きなライト(唯一の照明)を背にした八木医師(女医) の姿がぼうっと浮かび上がっていた。 腰まであろうかと言うウェーブのかかったバサバサのロングヘアで .やり過ぎなほどのきつめの、派手なメイクをしていた。 クレオパトラのようなアイライン。真っ赤な口紅。 ラメの入っ…