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屋根の技術を覚えるときに、すぐに気がついたことがあります。それは、いくら表面だけの葺き替えを覚えても、なかなか技術があがらないのを感じました。そこで下地の作り方をノートに書いたり、1本1本の竹は何センチで、それで全体の形はどうになっているのか?などと考え、すべての竹の位置を理解してから、葺き替えの作業をすると、別の感覚で技術が上がっていったので、早めに葺き替えの技術を覚えたと思います。
昨日は、天気が良かったので、屋根の一番上から小麦をカットしていきました。カットするときは、下から上へ、下から上へという感じでカットしていきます。この特殊な形をしているハサミを使って、屋根をカットする作業は、何故か最初から迷うことなくできたので不思議な感じでした。
藁葺き屋根の葺き替えも、やっと14段目に入り、屋根の一番上の竹を交換して、屋根下に小麦を葺いていく作業が終わりました。あとは、ブーメランのようなハサミをつかって綺麗にカットして仕上げていきます。
ハナの部分の上に行ったら、ハナのラインの竹にそって、下と同じような角度になるようにして、縄と針金を使って締めていきます。ここは、何回も練習した部分になりますので、手をとめずに、作り上げていきます。納得のいく状態に仕上がったら、平らな部分に同じようなリズムで葺いていきます。
いよいよハナの部分の作成に入りました。ハナの部分は、四隅がそろっている茅葺屋根がありますが、そこの端の部分の作り方と一緒になります。屋根の中には、ハナに合わせた細い竹が上まであるので、それを使って縄で締めて仕上げていきます。
藁葺き屋根の葺き替えをはじめました。屋根の立ち上がりから刀の刃の部分をつくっていきます。現在では、藁葺き屋根の職人はいなくなりましたが、私が自ら屋根のメンテナンスをしております。