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引き続き宮部みゆきさん読んでます。何冊目かな?これは短編集です。ちょっとオカルト風味。怪奇小説です。霊感、怖くて仕方ないのです。霊感は無縁、私には無い!と...
1月から12月まで、12カ月を12編の、少し不思議なお話が書かれています。 どのお話も文句なく面白いです。 人情物から、少し切ないお話から、様々です。 第2話「紅の花」 これはひどすぎます。 真面目に生きている主人公がかわいそうすぎます。 病弱な奥さんはどうなってしまうのか。 結局、侍にとって町民の命などどうでもいいということでしょうか。 第4話「器量のぞみ」 これはユーモアたっぷり。 器量の悪い人が、反対に良く見えてしまうようになってしまったお話。 さて、それがもとに戻った時どうなるか・・・・ 最後はちょっとほっとする、いいお話です。 第5話「庄助の夜着」、第8話「小袖の手」、第11話「侘助…
大好きな宮部みゆきの時代もので短編集です。 江戸の本所七不思議を題材にした、7つの物語です。 ここに出て来る岡っ引きの茂七親分は、「ぼんくら」シリーズの平四郎の先輩として、名前だけ出て来る人です。 政五郎はこの人の部下です。 平四郎が尊敬し、頼りにするだけあって、なかなかの推理力と機転の利く人で、そして人情家です。 七つの話も、人情味あふれるお話が多いです。 一案考えさせられたのは、最初のお話「片葉の芦」。 真に困っている人、貧しい人を助けるとはどういうことか? ただ、その場で何かを恵んでやるか、それともその人が独り立ちできるようにしてやるか。 本当の優しさ、その人のためになる情けのかけ方とは…