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大好きな宮部みゆきの時代もので短編集です。 江戸の本所七不思議を題材にした、7つの物語です。 ここに出て来る岡っ引きの茂七親分は、「ぼんくら」シリーズの平四郎の先輩として、名前だけ出て来る人です。 政五郎はこの人の部下です。 平四郎が尊敬し、頼りにするだけあって、なかなかの推理力と機転の利く人で、そして人情家です。 七つの話も、人情味あふれるお話が多いです。 一案考えさせられたのは、最初のお話「片葉の芦」。 真に困っている人、貧しい人を助けるとはどういうことか? ただ、その場で何かを恵んでやるか、それともその人が独り立ちできるようにしてやるか。 本当の優しさ、その人のためになる情けのかけ方とは…