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知り合って5か月で1年後の約束をしたのが間違いだった。 まさか貯金ができない人だなんて夢にも思わない。 夏の発表会が終わり「旅行に行きたい。」と言い出したのは井上理恵だった。 能登半島へ井上と丹羽登紀子と3人で2泊3日の旅をした。 夏の急な旅。 その後、ゆっくり計画を立て、もっと大きな旅行をしたいという気持ちになった。 一年後の夏にそうしようという話で盛り上がった。 私は海がい…
6月、井上が全く準備してなかった現実と直面する。 会えば必ず『夏の旅行だけが楽しみ。』『旅行へ早く行きたい。』と乗り気だった。信じたし安心していた。間際になってくると『費用が足りなかったらバイトする。』と言い出すが、それも信じた。井上の言葉を常に信じた。 * * * * * * * * 私が電子オルガンの先生になった…
私は井上がどんな性格なのか見極める事ができなかった。 「おねだり」に便乗し、「軽口」に同調し流されてしまう。 (その場の空気に合わせたい気持ちが強く。) その結果、身の丈に合わない自動車運転免許の取得に奔走する。 仮免の時期、丹羽は不穏な態度を見せ始める。 気が変わったのだ。 井上は会えば必ず『夏の旅行だけが楽しみ…
口約束だけで消えてしまった夢のようなレンタカー旅行。 井上理恵はホントに口先だけ。 本人は、ただ冬の間中スキー旅行を楽しんだだけだし。 家族を盾に約束破りも裏切りも済ませてしまう。 自分は一切動こうとしない。 二人とも家族というバックボーン、経済力を持った家族込でしか私と関わろうとしない。 親…
6月、井上が全く準備してなかった現実と直面する。 会えば必ず『夏の旅行だけが楽しみ。』『旅行へ早く行きたい。』と乗り気だった。信じたし安心していた。間際になってくると『費用が足りなかったらバイトする。』と言い出すが、それも信じた。私は井上の言葉を常に信じた。 * * * * * * * * * 私が電子オルガンの先…
私一人が必要ないものを取り入れ、無意味に動いた。 後に残されたのは損害だけ。 元々の計画は完全に無効になり、経済的損失だけを被った。 旅行費用を全く調達できない井上理恵が、そう返事をしてから、丹羽登紀子は私に運転練習を勧めてきた。 丹羽の父親所有の車を借りて、郊外の人の少ない場所を走る事になった。 これが更なる大きな失敗を招く。 元々、北海道の様な広い車通りの…