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電車とバスを乗り継いで教習所へ通った日々。仮免を取る時期が雪の降る季節にかかった。凍えながらバス停で待った。 思い返すと涙が出てきた。悔しさは通じない。 * * * * * * * * * 丹羽登紀子のお父さんは普通の会社員で、お母さんは看護師だと言っていた。 共働き家庭だ。 そして兄と弟がいる。 お兄さんはすでに社会人で働いて…
何で北海道なんだろう。気が変わって行く気を失くした場所へ。 私の知らない誰かもっと他の友達と、知られないように出掛けるならともかく。目的地が違うならともかく。 同じ仕事をしてる相手と。これ見よがしに。 ショックだった。 それを聞いた時、嫌がらせの様に思えた。 どこか陰湿なものを感じた。 * * * * * * 仕事を始めて間もない頃…
私は、幼少時から物をねだっても買い与えられなかったり、望みを叶えられなかったので、あきらめる癖が付いてる。 欲しいものを我慢して成長した。 希望を口にしないで大きくなった。 決して願望が無い訳じゃない。 * * * * * * 見た目にインパクトがあった丹羽。 おかずクラブのゆいPみたいな体型だった。肌がやや浅黒く、目鼻のパーツ…
私一人が必要ないものを取り入れ、無意味に動いた。 後に残されたのは損害だけ。 元々の計画は完全に無効になり、経済的損失だけを被った。 旅行費用を全く調達できない井上理恵が、そう返事をしてから、丹羽登紀子は私に運転練習を勧めてきた。 丹羽の父親所有の車を借りて、郊外の人の少ない場所を走る事になった。 これが更なる大きな失敗を招く。 元々、北海道の様な広い車通りの…
私が住んでいるマンションには駐車場が無い。 建物の壁面に沿って細長い狭い駐輪場があるだけだ。 阪急電車の駅前でJRも近い…。 そういう立地なので自転車すら持ってなくても不自由しない。 両親が離婚し、兵庫県から引っ越してくる時に自転車は手放した。 最初から車を購入するつもりは無かった。 日常、車を使用する気で取得した訳じゃない。 二人ともそれは知ってるはず。 免許だけあ…