いしだあゆみの出演映画 その3『夜叉』
『夜叉』(85)(1988.5.14.ゴールデン洋画劇場)いつまで耐える健さんまたもや耐える健さんである。そして、この映画の主人公は高倉健という一人の俳優のイメージを語るには最適と言ってもいいだろう。なぜなら、東映仁侠映画で全盛を極めた健さんは、その後『八甲田山』(77)『幸福の黄色いハンカチ』(77)『遙かなる山の呼び声』(80)などで何とかそのイメージから脱皮しようと試みはしたのだが、そこには相変わらず耐え忍ぶ姿が映され、その奥にわれわれ見る側はどうしても昔のイメージを重ね合わせて見てしまうのは残念ながら否めない。それはいつまでもそうしたイメージを引きずった映画を彼にやらせる製作者側が悪いのか、あるいはどうしてもそうした役柄を選んでしまう健さんが悪いのか.いいかげん見る側も耐える健さんの姿は見ていて重...いしだあゆみの出演映画その3『夜叉』
2025/03/22 11:47