きたきた捕物帖二 子宝船 「宮部みゆき」著

きたきた捕物帖二 子宝船 「宮部みゆき」著

主人公・北一は3歳のときに 母親から捨てられたように手放され 文庫屋の”岡っ引き千吉親分”の元で16歳まで育てられました。 才覚も人望もあった千吉親分が46歳であっさり亡くなると ”朱房の十手”も本所深川の同心・沢井様に返して 目の見えない千吉親分のおかみさんの”若葉”と 小柄で髪が薄くて髷も結えない下っ端弟子の北一が残されて 千吉親分の文庫屋は一番目の兄弟子が継ぎ 北一は”朱房の文庫”売りながら 岡っ引不在となって揉め事が持ち込まれる深川の差配人・勘右衛門の「富勘長屋」に住みながら 富勘と共に岡っ引の真似事をして深川を走り回ります。 ある事件でもう一人の”きたさん”と呼ばれる正体が謎の”喜多…

2023/08/24 13:52