2025年5月
漫画だとか小説だとかを読んだりして、「ああ、これは自分が言いたかったことだ」とか、「自分が思っていたことを描いてくれている」と感じた経験は誰しもあるかと思います。そのように感じさせる力が強い作品は、共感性が高い作品だと言われて人気をはくしたりします。SNSでも作品の解釈が盛り上がったりしますが、これは自分が言いたいことを作品に仮託している側面もあります。そのような読者によって行われる仮託は作者の意図どおりのこともありますし、作者の意図とは関係なく発生することもあるでしょうが、フィクション作品の楽しみ方のひとつであると言えるでしょう。 このような仮託がフィクション作品だけでなく、実際の出来事だと…
嫌な夢をみることがあります。それも非常に現実的な、過去に本当に経験したのではないかという内容の夢です。例えば、他人からの直接的な悪意に晒されて往生するような夢です。自分自身の落ち度を認識しており、そのことについて人が不満を覚えることむべなるかなと思っている。これは現実に起きると大変に苦しい経験となります。夢でみたとしても、本当に経験したことではないかというリアリティを持って迫ってきます。これはつまり、実際には起こっていないことだけれど、本来であればそれが起こっていたとしても当たり前である、自分はそのような罰を受けても文句が言えないのであると、自分自身で考えているということなのです。 ですが、目…
僕は毎日、ゴールデンレトリバーのジョンをブラッシングする。 ブラッシングに使うのは、ジョンがお気に入りのブラシで僕が小学校に入る前、ジョンがまだ子犬のときから使っているものだ。 ジョンはブラッシングされるといつもうれしそうで、笑っているように僕には見える。 ある日、ジョンをブラッシングしようとすると、ブラシが見つからない。 いつもはわざわざ僕を呼びに来てブラッシングをねだるのに、今日のジョンは落ち着いている。 普段ならブラッシングしてもらえるまでしつこく鳴き続けるのに。 「あら、わたしのブラシを見なかった?」 洗面所からお母さんの声がした。お母さんのブラシが見つからないみたい。 そこで僕は、昨…
『たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座』という本を読みました。著者はショートショート作家である田丸雅智で、全国各地でショートショート講座を開催したり、「坊ちゃん文学賞」の審査委員長をつとめたりしています。ワークシートが用意されており、これを埋めていくことによりステップ・バイ・ステップで誰でもショートショートが作れるというものです。実際やってみましたが、けっこう楽しめます。普段はどうしても動画を見たり本を読んだりといった受動的な活動ばかりになりますので、たまにはこういった能動的な活動を行うと脳が喜ぶような気がします。以下は、この本のワークシートに沿って書いてみたショートショ…
「本の雑誌」が創刊50周年だったそうです。私の生家は文化的不毛地帯でしたから、この雑誌の存在を知ったのは成人してから友人に教えられてのことです。友人の母親がこの雑誌の熱心な読者であるということを聞き、世の中には本を読む「親」というものが存在するのかと驚いたものです。特集では、創刊時からの読者を募集し、応募があった2名の読者の方のインタビューが掲載されていました。創刊50周年の雑誌の創刊時から読者ですから、当然、年代としては70代で定年退職されています。おひとりは小学館に勤めていた元編集者ということですので、出版業界内の人ということになると思います。 もうひとりの方は、出版業界とはまったく関係の…
部屋の片付けをすると頭の中がすっきりすると言われています。やってみると確かにその通りで、やっかいごとがあって疲れている時なんかに不要なものを処分したりすると気分が楽になることもあります。ただし、疲れているときに部屋の片付けに取り掛かるのにはそれなりに勢いが必要ではありますが。スマホの不要なアプリを削除したり、あまり利用することのないサブスクを解約することでも部屋の片付けと同様の効果が得られるものと思います。失職した際、支出を絞るために利用頻度の低いサブスクや他の手段で大体可能なサブスクを解約したところ、気分が軽くなるという副次的効果がありました。 とはいえ、サブスクの解約も部屋の片付けと同じで…
年始くらいに左目の下あたりがピリピリする症状があり、眼科にかかりました。炎症を起こしているのでは、という診断で目薬を処方されました。花粉症にも効き目があるということで、しばらく1日4回、点眼し続けています。1日2回の点眼で済む目薬もあるそうですが、価格が2倍するということですので、そちらは選択しませんでした。目薬によって、花粉症による目のかゆみは抑えられているように思いますが、目の下がピリピリする症状は、悪くもなっていませんが良くもなっていないように思います。そこで耳鼻咽喉科に行ってみようと思い、Google Mapで近所の医院を調べました。 少しそんな予感はしていましたが、調べた耳鼻咽喉科に…
2025年5月
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