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1980s 洋楽★創作物語 https://1980s-y-s-m.hatenablog.com/

1980年代ロンドンが舞台のバンドデビュー物語。あの頃の曲が登場します!イラスト描くの20数年振りで、物語も絵柄も一昔前・・・( ˘ω˘ )

ブログに登場予定の曲はコチラ↓ YouTubeリスト〔随時更新中〕 https://1980s-y-s-m.hatenablog.com/entry/2022/01/15/YouTube_list

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2023/06/08

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  • No.6-016 Blue Dreaming

    掴まれた手を振り払うケイトを必死で止めるレイチェル。 「なんで今さら帰ってきたの⁉︎」 「あなたに、そんなこと言われる筋合いはないわ」 「ケイト落ち着いて!」 咄嗟にケイトを押さえた僕にレイチェルは目をやると、ケイトを睨み付けた。 「もう他の男性ひとがいるクセに……あなたはアシュリーを捨てたんでしょう⁉︎」 「捨てたって、なに言って――!」 そこへドアが開きアシュリーが入って来た。 彼は一瞬、驚きの表情を見せたもののすぐ視線を逸らし、買い物袋をテーブルに置いた。 アシュリーは、小柄で貧相な男だったけど、スッキリと整えた黒髪にブラック・スクエアの眼鏡から覗く伏し目がちな深みのある灰色の瞳は、確か…

  • No.6-015 Blue Dreaming

    pick out:The Who 「実際のところはどう? 落ち込んでる?」 「ん……」 そのままケイトはステージのほうを向き数秒後、ポソッと呟いた。 「明日、帰ろうかな……」 予想外の答えに、僕は動揺を隠しきれなかった。 「帰るって、ち、ちょっと待ってよ⁉︎」 「そろそろ仕事を始めないとね? それに――」 彼女はこっちに振り返ると躊躇いがちに理由を語った。 「私って待つタイプじゃなかったみたい。意地張ってたけど、なんでアシュリーは連絡くれないんだろうって心配になっちゃって……」 もしかすると、病気や事故にでも合ってるんじゃないかと不安になったらしい。 「僕も行くよ!」 思わず拳に力が入る。 「…

  • No.6-014 Blue Dreaming

    feat.The Style Council そんな連絡一つ寄越さない薄情な男なんか忘れさせてやる!って、つい躍起になってしまう。 今夜はフレッドもいないしバイトも休みだから、ちょっと背伸びをしてライブが楽しめるレストランにケイトを誘った。 「こんなところ初めて……大人の世界って感じね? ドキドキしちゃう!」 レストランの入り口で目を輝かせるケイト。 「ブライトンならナイトスポット、色々あるでしょ? 年上の彼だし、もっと大人な場所でデートしてるんじゃないの?」 なんて、ちょっと勝ち誇ったように意地悪く言うと、彼女は軽く溜め息を吐いた。 「彼はこういう場所は苦手だし、お金もないしね。それに私、ア…

  • No.6-013 Blue Dreaming

    まさか今でもその子を思っていたなんて! 項垂れる彼の肩を叩き、励ますように言ってみた。 「残念だけど、その彼女のことをいつまでも思い続けるのは、建設的じゃないと思うよ? ヘレンと付き合ってみなよ。今、君の側にいてくれる女性ひとを大切にしたほうがいい」 フレッドは納得いかない様子だったけれど、構わず続けた。 「それに女の子と付き合ったら、何か素晴らしい詩や曲ができるヒントになるんじゃないかな? やっぱりラブソングって王道だし」 するとフレッドの表情がパッと明るくなった。 「うん……そうだね、そうかもしれないね⁉︎ 僕、ヘレンと付き合ってみるよ!」 こうして彼は前向きになり部屋を後にした。 いいよ…

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