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Pithecanthropus Erectus https://squeezeme.hatenablog.com/

本、映画、音楽、ラジオ、ムーミン、スポンジ・ボブが好きです。レゴも。読んだ本などの感想をブログに書いています!

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2022/01/25

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  • トーベ・ヤンソン『小さなトロールと大きな洪水』冨原眞弓訳

    とにかく、これはわたしがはじめて書いた、ハッピーエンドのお話なのです!(「序文」より) ムーミン小説の第一作目にあたる『小さなトロールと大きな洪水』はきらめきにみちている。ちょっぴり不気味で、どこか不思議な物語空間を、ムーミントロールとママが冒険する。もちろん読者の私もいっしょに冒険。楽しいよ。個人的には、本作のムーミントロールが一番かわいらしいと思った。 本作以降に発表された8冊の小説を読み終えている私は、彼らとの冒険を楽しみつつも、「あ、このイメージはあの作品のあそこに出てくるやつだ」的な箇所を見つけてはひそかに興奮していた。 たとえば、「百歳近くになってメガネをなくしたコウノトリのおじい…

  • ボエル・ヴェスティン『トーベ・ヤンソン 人生、芸術、言葉』畑中麻紀+森下圭子訳

    ムーミン小説を読み進めていくうちに、私は次第に、 こんな面白い小説を書くトーベ・ヤンソンとはどんな人なのだろうか、 と思うようになっていた。 各作品、比類なく独創的であり、かつ、毎回ちがった面白さがある。 シリーズを重ねていながら、それぞれの作品がお互い、どれとも似ていない。 マンネリズムの付け入る余地がないというか。いわゆる「お約束」的な展開はない。「お馴染み」なんて言葉も無縁だ。なんて格好いいんだろう。 物語はどれも面白い。ときおり笑わせられる。というか、けっこう笑わせられる。 しんみりする場面もある。もちろん、興奮する場面も。 とにかく感情を揺さぶられる。 なかでも『ムーミン谷の十一月』…

  • トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の十一月』鈴木徹郎訳、翻訳編集:畑中麻紀

    (大きくなりすぎちゃったんだ) と、ホムサは思いました。 (あんまり大きくなりすぎて、ひとりでうまくやっていくことができないんだ)(p.216) 目次 ■さようなら、ムーミン谷 ■雨音に誘われて ■ムーミナイズされる屈託 ■森を抜けるホムサ ■鏡、そしてガラス玉 ■屋根裏の夢 ■消えるムーミン谷 ■ふしぎなかみなり ■ホムサ、フィリフヨンカ、ちびちび虫 ■異常事態と、眠れるこうもり ■Sent I November ■ネコ ■影絵、絶叫、最後の雨 ■お別れ ■ほら ■さようなら、ムーミン谷 ムーミン小説もこれで最後か、寂しくなるよなあ、と軽くしんみりしながらも、いやしかし、どんな結末が待ってい…

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