さて、今日これから向かうのは大槌川と小鎚川。この二つの川はどちらも岩手山地を水源にして、東へと流れ太平洋に注ぎ込む。地図で見ると、すぐ南を流れている鵜住居川と合わせて、3つの川は等間隔で、長さもさほど大差がなく、まるで三兄弟のようである。私の持っている渓流釣りのガイドブック(注)には、鵜住居川については「流程ももちろん、何よりも岩場が続く渓相はダイナミックで、遠来の釣り人にはやってきてよかったという実感が持てる内容を誇っている」と、書き始められている。実際に行ってみるとそれが誇張ではないことがわかる。いい川だ。それに比べると、大槌、小鎚はスケールが一回り小さい。どちらも川沿いに道はついているも…