いつも2羽のカラスが電線に留まって、 眼下の人間の暮らしを悠然と眺めていた。 こないだ5羽くらいに増えていた。 バードウォッチングにハマる前なら、 カラスがたくさんいると「不気味」と思った。 でも今の私は違う。 近くの公園で幼鳥の声がしていたのを思い出し、 親と子供3羽なのだ、と思った。カラスの子供は、飛べるようになると、 大人と同じくらいの大きさになり、区別が付きにくい。 他の鳥同様、近所のカラスも観察していた私は、 違いがなんとなくわかるようになっている。カラスはあれで、飛ぶ姿は美しい。 スーッと風に乗る。 子供のカラスは、まだ上手く風に乗れないでぎこちない。 親のように電線に堂々と留まる…