千才森の2人が贈る、オリジナルの小説や詩をメインに、独自の視点での発見や日記を書いてるブログ。 小説も詩も、テンポやリズムを重視した作品が多いかな。 自由な発想で新しい物を生み出していきたいな~。
『詩飾り小説の欠片』 詩的な文章で綴る小説の断片 『楽式~たのしき~』 188文字で作る詩っぽいもの を鋭意制作中!
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屋根から下ろした雪が軒まで到達しているんだよね。積もった雪は硬く、上に登ることができるほど。 そのせいもあってか、屋根の上にこんな足跡が付いてたんだよ。 何の足跡だろうね。ウサギでは
←前話 「食い殺されるって、獣でもいるんですか?」 「獣よりも遙かにやっかいな連中がいるわ。ゾンビよ。生きている人間の血肉が大好きな、死者の群れ」 話を聞いていると、向こうに人
←前話 置物だと思っていた俺は、完全に不意を突かれて、腰が抜けかけた。心拍数が跳ね上がり、膝が笑っている。化け物じみた見た目の妖魔と戦う時でも、これほど心臓が早鐘を打つことはないのに。
←前話 スマホの電源が入らないから時間がわからないが、昼はまだ過ぎていないはず。11時ぐらいだろうか。季節は6月で朝晩の冷え込んだわけでもなく、濃霧が発生するのはおかしい。地域性の特色なら
やはり、迷った。 今思えば、通過予定時刻から外れた時間に到着したバスも、帽子を深く被った運転手も、どこか現実感の薄く妖しげな雰囲気を見せていた。それでもバスに乗り込んでしまったのは、こ
おんなじ白に見えるけど降る日が変われば心も変わる上手に組んで重ねてみてもふとした拍子にすれちがっちゃう。 相性なんてそんなもの今が良くても続くわけじゃない今日がダメでも明日があるさ日々の機嫌は揺れる波
里芋と人参と鶏肉の煮物を作ったんだけど、柔らかくしすぎちゃった。 里芋は硬いものより、とろっとしている方が好きなんだけど何事にも限度があって、あんまり柔らかすぎると食べた時の面白みが無いのさ。
豆小説 オンラインゲームが一般的ではなかった時代の1日で最も短い一時間(男子小学生編)
1 ♪キーンコーン カーンコーン 「よっしゃー、終わったー!!」 「じゃあ、みんなでマサん家に集合な?」 「オッケー」 2 ガチャガチャ 「ただいまーー」 「おかえりー
コロナの受注減少に伴って、昨日はお仕事がお休みになったんだよね。 よーし、書くぞーって思ってたんだけど、昼過ぎに変な姿勢で寝落ちしたら見事に頭痛を発症してしまいダウン。そりゃあね、正座しながらベ
ある小さな村に 田所どん兵衛 という者がいた。 中背痩躯の右利き、風力発電に関わる職を引退した白髪交じりの男だった。 この者、見た目こそ特筆すべき点の無い老人だが、その実は三食の飯より釣りが好き
空っぽの歌詞を、思い出の曲に浸していった。 正体のない虚ろな歌が冷たい隙間風にたなびいている。明日を迎えられず、散り散りになって消える定めは、夜の夢によく似てた。 唇の先二寸で口ずさめ
←前話 信じなくもないと言ったのは、私の本心。 タオルで汗を拭ったハダノキは、早々に立ち上がってブラシを握った。 その横顔に尋ねてみる。 「その話、誰かに言った?」「その話?」「骨の声が聞け
←前話 ******* うずくまった小さな背中で、自分よりも遙かに大きな存在を掘り起こそうというのだから、正気の沙汰じゃない、と毎日思う。 しかも、手に持っているのはホームセンターで売ってい
何十もの白色灯を付けた部屋は、四方を真っ白な壁で覆われていることもあり、目が痛くなるほどの眩しさに満ちていた。精密機器の実験に影は要らないと訴え、これほどの明かりを欲したのは、この研究室の主
高価な物は必ずしも値段が高くなる理由があるとは限らないが、安価な物は必ず安くなる理由がある。 高価な物を買う時は、値段に見合った品物であるかを見抜く必要があり、安い物を買う時は、値段に見合
題名 『置き手紙ごときで捨てられるなんて思わないで!』 「純白であることぐらいしか取り柄の無い霧を抱きしめるようなものさ、夢を見続けるというのは。僕の腕は、他に抱きしめるものがある。君とい
うわー、ご無沙汰だった~。 久しぶりにブログを開いたよ(笑) 小説投稿サイトのmonogataryさんのコンテストに応募するための作品を書いてた。無事に書き終えたから、後はもう結果を待つだ
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