千才森の2人が贈る、オリジナルの小説や詩をメインに、独自の視点での発見や日記を書いてるブログ。 小説も詩も、テンポやリズムを重視した作品が多いかな。 自由な発想で新しい物を生み出していきたいな~。
『詩飾り小説の欠片』 詩的な文章で綴る小説の断片 『楽式~たのしき~』 188文字で作る詩っぽいもの を鋭意制作中!
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結露と結晶を繰り返す、生への望み とうとう、か。 とうとう、なのか。 仰向けになって落ちた時に、これが最期なのだと悟った。 手足で夜を掻きながら、星空の重さを感じていた。 要するに俺
人が移っていくのが引っ越しならば、一日、二日、三日と人を引っ越しさせてみせましょう。 一日 ↓ 二日 ↓ 三日 ↓ 人 伸びる日脚に 天日は朗らか 春が来たかと
濃いめの5色を使ったライトアップにより、夜の桜並木はこの世からの解脱を果たした。 そう言いたくなるほど、目の前に広がっている風景は幻想的で、神秘性すら感じられるものだった。幹がグラデーショ
←前話 「時雨をどうした」 「斉藤君、この一件から手を引いてもらおうか」 「質問に答えろ。時雨をどうした?」 「時雨君なら腕を後ろに極められたまま、私の下で伸びているよ」 スマートフ
←前話 「珈琲豆の種類でしょうか? 私は存じ上げません」 「いえいえ、人、なのですが。聞いたり会ったことは無いですか?」 「さあ、その様な女性は記憶にございませんね」 その回答に
珈琲はブラック派なのだが、これだけ立て続けに飲んでしまったら胃がやられそうだ。朝から続けているカフェ巡りは、すでに六件目。豆のブランド名がずらりと並んでいるメニューの一番下に書かれたカフェオ
小説投稿サイトmonogataryさんで開催している歌詞の原作コンテストに応募するための作品を書いたんだけど、エラーが出て投稿できない! 応募期限を明日に控えて、サイトが重くなっているのか
熱い物が苦手な舌を『猫舌』って言うけど、加熱調理して食事をするのは人間だけなんだから、猫以外の動物はみんな猫舌であるはずなんだ。熱々の食べ物を美味しい美味しい言いながら食べる動物は、獣のよう
独立峰の威厳を保ち、高みから下々の営みを見下ろすべく白い冠を被る山。 その裾野を駆け回るのは、南の海より遣わされた新しい季節を告げる早駆けの使者だ。方々より集めた花の香りを振り撒きながら、
←前話 「仲間にしないのか?」 カンカが人間の言葉で問うてきた。 「あんなに幸せそうにしている二人を引き離せるもんか」 「そうだな、心底幸せそうだった。何代か前にお前と結婚し
北東北ではトウモロコシを『きみ』と言うとか。 めっちゃ紛らわしくなりそう。 ★ きみを茹でたよ。 ☆ 黄身を茹でたの?(ここで勘違いが生まれる) ★ 君のも茹でたよ? ☆ 君は
色紙(しきし)の上を走らせていた筆を止めると、俺は二人に気さくな笑顔を作って見せた。 「それじゃあ、新婚旅行の下見ですか? 羨ましいですね」 「いやあ、そんなものじゃなくて」 そう
一度摘まんだだけで、指の先に、くどい脂の匂いが残りつづける。 粘性の高い感触をこすって確かめるたび、どうしてか、初めて彼氏に煙草を咥えさせられた日のことを思い出す。 あれ以来、煙草を吸
空が月に色を差す 夕暮れの終わり頃 120円のカップラーメンの 蓋を開けて具を散らし 蒸気を上げるケトルから 透明なお湯を注いで 重しを乗せた蓋を閉じる テレビを消しスマホ
安いのか、お得なのか。 このまえ琉夕伽に指摘されたのさ。 安いって言わないでお得っていいなよって。 これ、値段が安くなってたジュースを買ってきたから、何にも考えないで『安い』って表現
ねえ、琉夕伽。 晴れたら空を眺めてみない? 流れてく雲の向かう町へと 2人で旅に行きたいな 宝探しの地図はないから 風下にキャンバスを立てかけて 見知らぬ町を思い描こう ロールケーキの道
命の形を知ってるかい? ぶつからないよう転がり続ける丸。 社会の中で縦と横を揃えられる四角。 他人に負けないように尖り続ける三角。 生まれた時の命の形は知っての通り、ぷにぷにして
小説サイトに載せたのをちょっと持ってきたよ。 数年前、詩のサイトに出入りしていた時の話なんだけど、サイトにコメント荒らしが出てきたんだよね。普通のサイトであれば、早めに運営さんから制裁が下
アイコンがなぜ蝉の抜け殻なのか? そう言えば話をしてなかったな~って。 蝉の抜け殻って、文字通り蝉が羽化した後の殻だから、中身の無い寂しい物だよね。 でもでも、わたしは蝉の抜け殻を見
monogataryさんで開催されているコンテスト用の作品を書いていたよ。 もう少し手直ししたら投稿する予定。 今回は手の込んだ表現にするつもりだよ。
←前話 「一馬!! 大丈夫だった!!?」 「何があった! この電話は一体何なんだよ!」 はあはあ、と息をつき立ち上がる。 「すまん、心配を――」 台詞の途中で、無言のまま突っ立
かれこれ一時間ぐらいは話している。 ようやく、気持ちが落ち着いてきて、ゾンビどもを睨み返せるまでになった。こいつらは俺が出て行くまで粘る気でいるんだろうな。鬱陶しい。 変身して出て行けば、この3
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