絶景東京768 - Shovelog
逆光はどうしてもエモーショナルになる。特にモノクロはそうなりがちである。現代写真はエモーショナルを排除せよと金村さんがよく言ってたけれど、ここ10年近く割とそれを意識しつつ無意識にフラットに撮るようにしてきた。ロバート・アダムスやスティーブンショアやボルツになりたかった。しかし最近のコマを見ると時折エモーショナルが入ってきているのは年齢を重ねたせいであろうか、何故かそこでシャッターを押している。フラットに見ているつもりでも微妙な感情と意識が入り込んでいる。映画やドラマで涙もろくなったのもそのせいだろうか。しかし鑑賞者は私の感情など興味がない。
天気は良いけれどさすがに幌を開ける元気もなくひたすら黙々と横横を走らせる。二週連続の横須賀出勤。 A型エンジンのように楽しくないし、ファミリーセダンのようなかったるいエンジンだけれど3000回転でゆったりと90km/hで走れるギア比は、遠出も躊躇せずに行こうという気になれる。カニ太郎だと90km/hで4000回転である。ミニもほぼ同じ。
プリントは楽しいけれど現像は苦行のようである。週末、AMラジオを聴きながら現像する、という行為を何年も続けてきた。1タンクで準備から片付けまで1時間半、4タンクで2時間半。今さら薬液を変えるつもりもなく何の変化も面白味もない行為だけれど、吊るされたネガだけは僅かな変化がある。それだけを楽しみに無意味にも思えるようなプロセスを繰り返す。無意味に感じてしまうのはデジタルの台頭と標準化が原因だろうけれど、考えすぎると馬鹿らしくなってしまうので冷蔵庫のフィルムがある間は惰性のように無意識に繰り返す。
地域タグ:渋谷区
妹が甥っ子姪っ子を連れて遊びに来たので東京観光へ。スカイツリーに上りたいと言っていたけれど同じ東京でもあそこは遠いのよ。という事で近場の穴場、はじめてスクランブルスクエアの展望台に登ってみた。雲ひとつない青い空にねずみ色の街だけれど意外に東京って美しいじゃんと思った。
商品表示は99%ばかりで100%が無い謎。100%とすると嘘になるのだろうか。除菌99%、紫外線カット99%、純水99%。ボクの人生も1%は逃げを作っておきたい、人間度99%で。
1960年代では車の上級グレードを示した「デラックス」グレードが現代では最下層グレードになってしまった謎。マツコの名前で現代に蘇ったけれどもそれは昭和時代を揶揄しているのだろう。今この言葉を聞くとどうしてもノスタルジーが付き纏い高度成長時代のデラックスをイメージさせるので現代では「ささやかな贅沢」的な意味にとらえられているのであろうか。車のグレード階級を見てもそう解釈できる。それでもデラックスという響きにグッとくるおじさまたちはまだたくさん居るはずである。
ホットドッグ屋だけれど、本業はあくまでも音楽家だと言い切る友人に地元の色んな美味いもので饗していただいた。人気のお店だけれど年明けには畳んでしまうらしい。この潔さ、やっぱり本業は音楽家なのである。 彼らの音楽は日本より海外で人気がある。海外で活躍する日本のミュージシャンは結構居るのである。したがって海外巡演中は何週間もお店をクローズドにしてしまうもどかしさからの思い切った決断である。閉店前にと、彼の美味いホットドッグを喰いに行った。
深瀬さんを映画化するということで深瀬さん役が浅野忠信と昨年発表されて、納得の配役だと頷いた。そろそろクランクアップされただろうか。上映が楽しみである。 eiga.com
過去のない男 (字幕版) マルック・ペルトラ Amazon
来年のイベント用のポスターとフライヤーの入稿を済ませたら、イベントの共催であるコミュニティFMの番組ロゴを作って欲しいと言われてこちらもサクッと入稿を済ませた。そうしたらさらについでに主催者の友人がオープンするカフェのロゴも作って欲しいと頼まれてまるでデザイナーのような業務が続いた。カフェには4つのロゴを提案して無事にイチオシだったロゴに決定した。結構ふざけたロゴだけれど多分一度見たら忘れられないというふざけ方が気に入っている。こうして一体何屋なのかわからないような業務が続いたけれど、考えてみればボクが作ったロゴマークは有難いことに企業やお店などでちょこちょこと採用されている。そのロゴの入った…
地域タグ:渋谷区
何の変哲もない場所だけれど、かつてキャピタル企業という輸入車ディーラーがあった場所である。60年代は英国車を中心に、後年はルノーを扱っていたと思う。僕らがミニに乗り出した頃の中古車はMK3のディーラー車が中心でプレートには日英自動車かキャピタル企業の名の入ったコーションが貼られていた。結局ボクは後年の日英物のミニを買ったのだけれど、当時の雑誌で見たサーキットを暴れ回るキャピタル・ミニのロゴが忘れられなかった。有名な第二回日本グランプリで横転しながらもゴールした早崎ミニもオースチンクーパーのキャピタルミニだったと思う。なんの変哲のない場所だけれどボクの頭の中はそんな歴史がぐるぐると駆け巡る。ここ…
地域タグ:渋谷区
朝から仕事場のネットワークが全く繋がらなくなった。ネットワークに繋がらないと当然メールもインターネットも繋げない。これを直すのも雑用係のボクの仕事なので仕方なく色々試してみたけれどどうやらスイッチングHUB本体が壊れているようだった。色々試したこの時点でもうお昼を回っていた。ボク自身、明日入稿する原稿の作成真っ只中の切羽詰まった状況で泣きっ面にハチである。皆はブーブー言ってるだけで全くの管轄外だと他人任せ。仕方ないのでヨドバシまでバイクを飛ばしてHUBを調達に行った。気持ちはかなり焦っていたようで復路でイヤな警察官の笛の音が響き渡り強制停止、まいった弱り目に祟り目である。ここで微妙な違反の押し…
地域タグ:渋谷区
若者が、といっても30代の男性がローライスタンダードをぶら下げていた。思わずスタンダードいいねえと声をかけてしまった。カメラに反応して声をかけるのはジジイになった証拠である。いや、その前に彼があまりにも長い時間露出計で露出を測っていたのが気になってフィルムは何を入れているの?と続けて問いかけたら、彼は少し考えてブローニーですと答えた。いやそんなのはわかっとるがな、そうでなくてカラーなのかポジなのかモノクロなのかコダックなのかフジなのか感度はいくつなのかと聞きたかった。彼は怪訝そうに困ったようにボクを見返して多くを語らなかった。自分のフィルムもわからんのかいと思いつつも、ふと我に返って自分だって…
地域タグ:渋谷区
「カメラマン」からすると老人の散歩写真のやうな写真だと揶揄される写真があるけれど、しかし老人でも撮れるような被写体でいかに面白い写真を提示できるかというのが面白いのであり、それは老人も若者も関係なく、その人の無意識の美意識によってどこでシャッターを押すか、という一点のみが見所であるのだろうと考えてみる。
ボクの知っている文化人たちは愛煙家が非常に多い。ただしボクより年齢が上の人たちだけれど。70年代のイメージで言えば文化人は不健康な生活でも健康体で実にエネルギッシュであるというすりこみがある。その流れなのかある程度高齢になった文化人でさえ今でもうまそうにタバコを燻らせている。 最近発見したのは旧車好きも愛煙家が多いということである。ただしボクらのような大衆車好きな凡人とは違う高級クラシックカーを所有している富裕層の人たちもそうなのである。その他コレクター界隈でも同じような傾向らしい。不健康なんだけれども煙はやはり文化ということだろうか。そんな事を考えながら電子タバコのニセ煙を燻らすという実に中…
欠け出した月が完全に隠れた頃、帰ろうと外に出ると皆が空を見上げていた。皆が一斉に空を見るなんて五輪のブルーインパルス以来であろう。442年前、織田信長もこの月を見ていたんだろうとロマンを感じた夜。
古めかしいマンションは冷えてきた。古い戸建てほど底冷えはしないけれど夜は暖房が必要になってきた。ガスストーブに火を入れる。古めかしいマンションでは気密性が低いので以前は灯油を使っていたけれど隣にあったガソリンスタンドが廃業してからは灯油の買い出しが面倒となってしまった。 仕事場に京都から九条ネギが細長い段ボールで届いた。一束お裾分けをもらったけれど一気に喰うには量が多すぎるので半分にして鍋にぶっ込んだ。結果、白菜よりネギの方が多い贅沢な鍋になった。食べ終わる頃には汗だくとなりガスストーブを消した。窓を全開にして空を見上げると朱色に光る極細の三日月がビルの隙間に沈もうとしていた。この部屋から東京…
地域タグ:豊川市
先月、MG DAYに出発する日からどうも様子がおかしかった。急にエンジンが止まったり、再始動ができないという事態が発生していた。MG DAY出発の朝も1時間ほどエンジンがかからずで諦めかけたほどだった。症状としては火花が全く飛んでいない感じで初爆の気配すらない。コイルを替えてみたりしたけれど改善せず。燃料ホースにはドクドクとガソリンは来ている。そうこうしているうちに急にエンジンがかかったりして、しかしアイドリング時にまた止まったりどうにも不安定。ボクのミジェットの点火はフルトラにしてあった。フルトラといってもシステムは大分古めかしいし、どうにもアンプが怪しげだったのでポイント点火に戻してみた。…
地域タグ:豊川市
名古屋の向こう、一宮の友人のお店まで362キロ。日帰りはさすがにキツいので豊川で一泊。翌日豊川IC近くのGSで給油して自宅到着時の燃料の残量は半分。距離計は332キロなのでなかなかの燃費。 え?ちょっと待てよ、豊川ICからココまでは300キロはなかったはず、とGoogle マップで調べると282キロだった。その差50キロの誤差はなかなか大きい。以前、車速を測ったらメーター100km/hの表示でGPSは85km/hだったのでまあそういうことかと納得。燃費18km/Lと喜んでいても実際は15.3km/Lなのである。ということで寄り道含め概ねだいたいおよそ約往復800キロの旅。今週末はオイルを替えて…
地域タグ:豊川市
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絶景東京768 - Shovelog
1969年新宿歌舞伎町、ジャズ喫茶「ビレッジバンガード」。ここでは「略称・連続射殺魔」の永山則夫が遅番、北野たけしが早番で働いていた。この映画を作った足立正生ほか若松プロのメンバーも出入りしていたという因縁の場所。現在はホテルになっていた。
筑波のモツ煮が忘れられず自分でモツ煮(ドテ煮)を作ってみた。本来は相当煮込むらしいけれど圧力鍋を駆使して割と短時間で柔らかく煮込むことができた。味は赤味噌で愛知県仕様である。あまりにうまく出来て大量に作ってしまい3日間ドテ煮祭り。若い頃はこんなくせえモン食えるかと嫌いだった事を考えると随分トシを食ったんだなあと思う。
週末、世田美で最終日の横尾忠則展を見る。横尾忠則といえばボクにとってはY字路の人である。ボクの写真も彼のY字路の思想から影響されているので道路の写真が多い。一枚の中にどれだけ色んな世界をおさめられるか、という事を考えると町の景色ほど面白いモノはない、特にY字路はそう思うのである。
気温34℃の午後14時。暑さに弱いカニ目を横浜から回送。首都高3号線の渋滞で水温計が100℃を示す中、ニードルとジェットを新品に取り替えたカニ目は実に安定してアイドリングをしていた。完璧なキャブ調整である。エンジンオイルもミジェットで酷暑を何度も乗り切った実績のあるオイルを入れてあるので油圧低下も酷くない。安いオイルだとこの過酷な状況下で粘り切れない。ヒロコーかアマリーの二択。このオイルなら夏でもオイルクーラーも必要ない。しかし東名高速の長い上り坂では走っていてもぐんぐん水温が上がっていくのは小排気量車の辛いところか。高速を走りながら電ファンのスイッチを入れる頓珍漢な事は避けたい。今年の夏は長…
絶景日本1021 - Shovelog
絶景車景34 - Shovelog
久しぶりに映画を観る。配信されたばかりのリーアム・ニーソンの「プロフェッショナル」。リーアムといえば96時間だけれど、本作はアクションメインではなくてもっと重たいもので、まさに北アイルランドの曇天のようなどんよりした映画だった。ボクもよく理解できていない複雑な事情を抱えた北アイルランドのお国模様。背景は1974年ということで、古い英国車がたくさん出てくるのがボクにとっては見所のひとつでもあった。主人公のトライアンフ・スタッグサルーン、相棒のフォード・カプリ、爆破されるローバーP6、アイルランド共和軍のローバーP5、町を横切るモーリス・マイナーや駐車してるウーズレーホーネットやミニなど。これらの…
絶景日本1020 - Shovelog
絶景東京763 - Shovelog
絶景新橋762 - Shovelog
筑波サーキットの食堂は人気がある。というか、とにかく近隣に食堂がないからレース開催日は相当ごった返してお昼時には長蛇の列となる。薄暗くてだだっ広く飾り気など一切無い室内に昔ながらのパイプ椅子とテーブルという空間は幼き頃の遊園地の食堂みたいで昭和レトロ感満点である。ボクはここのモツ煮定食がお気に入り。愛知県のモツ煮(ドテ煮)は赤味噌に少しだけ甘みを加えた濃厚な味付けだけど、ここのモツ煮は白味噌であっさりのシンプルな味付け。これが意外にツボでハマっている。ただしひとつ残念なのは、定食ゆえにモツ煮と同じ味の味噌汁がセットになっているのが微妙。味噌ラーメン定食に味噌汁が付いてくるようなものである。今度…
昨年は何度か車内で熱中症になりかけた。エアコンなしの車で4夏を過ごしてみてそろそろ泣きが入った。軽四でも買おうかとかねてから気になっていた車を調べて見る。しかし何故かその現車をほとんど見たことがない。発売から十年経っているのにまったく走っていない。そんなことないだろレア車じゃあるまいし、と思うかもしれないけれどマジで居ない。というか都内は軽四がほとんど走っていないのである。走ってたとしても貨物車か他県ナンバー車のみ。びっくりするくらい居ないのである。周りの月極駐車場を見渡してみてもどこにもケイは停まっていない。近くのディーラーにも展示車でケイは置いてないくらい徹底的決定的に需要がないのである。…
絶景新橋759 - Shovelog
取引会社の担当者が変わりましたとの連絡が来た。このあいだ元気にご挨拶してもらった新卒入社の子はふた月もたずに辞めてしまったらしい。近頃ニュースでよく目にする事態が身近にも。ったく最近の若いもんはとつい愚痴りたくなってしまう。もっと真剣に就活しなきゃダメだ。もっと真剣に企業研究しなきゃダメだ。もっと自己分析しなきゃダメだ。もっとOBOGや周りの大人の声を聞かなきゃダメだ。何より大枚はたいて大学に行かせた親の苦労も考えましょう、と、小一時間くらい説教してあげたい。
ああやっぱり、、、押したタイムカードは始業時間を4分過ぎてしまっていた。こういう日に限って朝一にボスからの電話がある。「またか。なんで始業時間に電話に出ないんだ?」こういう日は1日ブルーだ。いつもそうだ。私のタイムカードだけ、毎日のように始業時間を過ぎてしまっている。明日こそはと思っても、どうやってもあと3分、4分が間に合わない。あと5分早く起きればいいのかといえば違う。決して寝坊しているわけでもなく2時間前には起きているのだ。何を着ていくのか迷っているわけでもない。お洒落な方だけど、そんなに洋服選びに時間はかけていないつもりだ。お昼ご飯も買わずに寄り道無しでまっすぐ会社に向かっているのに。何…
空気が重たい梅雨空の日の夜は首都高の音がいつもより響いて聞こえる。その唸り声は少し怖いくらいに感じる午前2時。そろそろ寝ようか。
我が家からすぐの歩道橋。なぜか夜になると歩道橋の上にゲ▢があちこちにばらまかれている謎。先日、大学生のムスコと学生気分で焼き肉をオーバードーズした帰りしな、歩道橋を勢いよく登った途端に具合が悪くなってしまった。ああトシだなあと感じるとともになるほどこういう事かと妙に納得。歩道橋は繁華街が近く、近隣にはお酒を出すお店が沢山ある。アルコールをオーバードーズしてしまった人は歩道橋を登った苦しさでゲ▢してしまうのであろう。歩道橋を登ることがある年齢から重運動の部類になるようである。若い頃にはまったくわからなかった世界の謎が年齢を重ねてわかるようになってくる。
久しぶりにイコールでフレンチクルーラーを買う。相当な人気店なので平日の朝10時半でボクの前に14人も並んでいた。時間帯もあってかさすがにおじさんはボクだけで、西原・上原マダムに囲まれて肩身狭く並んでみる。あの事件を知っているボクらはよくここまで人気店に作り上げたなーと関心しつつ、あまりに長い行列にさすがに止めようかと思ったけれどそれでも20分ほど並んでフレンチクルーラーをゲットした。ミスドくらいしかフレンチクルーラーを食べたことが無いおじさんがエラそうに語るのも憚られるけれど、ここのフレンチクルーラーは日本一うまいと思う。このフレンチクルーラーとナタ・デ・クリスチアノのエッグタルトはこの世の終…
燃調沼。旧キャブ車は濃いめとは言うけれどさすがに濃すぎるだろうと丁度良い具合に薄くするとクソも走らなくなって、妥協点を探った濃いめだとやっぱりプラグが驚くほど真っ黒でオイルも真っ黒。とりあえずオイル交換。この状態でヒロコーオイルを入れるのは勿体ないけれど、車齢を考えてハードなオイルで。 スパルの電ファンはよく冷える。水温は下がるけれど狭いエンジンルーム内の排気熱まで下がるわけもなく相変わらず渋滞はボコつくターンフロー。GTスペシャルの70'sタイヤパターンは50年代車には合わないけれど、70年代に50年代車を乗っているというテイも良きかな。
絶景日本886 - Shovelog
職場の同僚がコロナウイルスに罹った。一方、ボスはカブウイルスに罹った。駐車場は新聞屋のようになっている。
絶景日本884 - Shovelog
ネット検索に長けていて、それらをさも自分の考えや記憶だったかのようにうまく立ち回る。時には曖昧な記憶をいいことに嘘を付いてみる。その虚像はだんだん膨れあがるが、人間とはいい加減なものでそれが正しい記憶として刷り込まれていく。そしてその人は出来上がった虚像をベースにさらに肉付けを繰り返し空っぽのハリボテとなっていく。
48億円と云われる事業を確かめに都庁までカブで出掛けた。10分もかからない距離だけれど初見。広場に寝っ転がるとビル風が吹き抜けて今の季節は大変気持ちいい。この気持ちよさだけなら4800円の価値はあるかもしれない。しかし果たして100万人がそう感じ取れるだろうか。
決して褒められるものではないし限りなく黒に近いグレーだけれど、選挙ポスターを広告代わりに使うという"発想"だけはなるほどと思ってしまった。まあこれは悪い例だけれど、ボクの仕事フィールドではこういう"発想"を狙っていたりもする。 兎角年寄りになると物事に寛容でなくなる傾向がある。さらにじゃないものに拒絶反応を示す。こんなの写真じゃない、こんなの音楽じゃない、こんなの映画じゃない、こんなの広告じゃない、こんなのありえない、みたいな。趣味嗜好の世界ではさらにその傾向が強くなり嫌悪感をむき出しにする。その気持ちはわからないでもないけれど、もっと脳みそを柔らかくして生きていきたい。新しいモノにフタをして…
夏至で梅雨入り、か。
先月の終わりに約30年ぶりくらいに熱川を訪れた。当然温泉街も撮り歩いたのだけれど現像を上げてみれば「撮らされた写真」が多くてがっかりする。撮らされたというのは "ここフォトジェニックだね、撮りたくなるよね" という風景であり、"これじゃあ観光客のインスタの写真と変わんない"という写真になってしまっていた。古い町並みやそのような場所に行くとどうしてもノスタルジーに振れて妙な美意識が働いてしまう。別にそれでもいいんだろうけれど、撮りたかったものとは何かが違うのは自分でも解っている。わかっているけれど、それが見つけられなくてもう十何年も探している。そんな事を考えていると決まって「まだまだ修行が足りな…
昼間は真夏の暑さだけれど夕方は気持ちの良い風が入って来た10F。エアコンを止め、バルコニーに出て夕陽に照らされる小さな東京タワーを見る。夏がこんな気候なら悪くないと思うけれど、今がまだ梅雨入り前だと思うと少し憂鬱になる。 さて昨日写真機界隈を賑わせた新しいペンタックスのフィルムカメラがハーフだったというのはよく考えたなと思う。どうせスマホで見るのだからタテ写真でいいんじゃないって。カリカリの高解像度は見飽きたしハーフの画の方が一層エモいよって。フィルムは高くなったけれど72枚も撮れるよって。そういえば昔フィルムカメラについてのアンケートがペンタリコーから来てたっけか、確かボクは一眼レフじゃなく…
6月15日晴れ30℃。ゆっくり起きてカブC50の錆びだらけのキャブのオーバーホールに取りかかる。あまりに暑かったのでダラダラとやっていたら夏至に近いはずの空が暗くなってしまい土曜日があっという間に終わる。6月16日晴れ29℃。所用でメグロにカブで出掛ける。帰路はメグロ川を遡り、代官山と渋谷を抜け原宿へ。ルイスレザーを横目で見ながら、ホノラリーで小物を物色。C50は快調になったけれど40km/hでほぼ全開状態の謎。次はクラッチ。ちょっとづつ調整しながら少しづつ原因を探していく。
古びた少年雑誌の着色挿画のように滲んだ水平線が夏をいざなう。
絶景日本875 - Shovelog
絶景日本874 - Shovelog
ミジェットのクラッチが治って調子に乗ってプチ・チューニングを施す。HIFキャブのニードルをBDRに、ダッシュポットスプリングをレッドに交換してみた。BDRに替えてみたらアイドル時の燃調はかなり絞る特性だけれど、中速からの伸びが明らかに変わり4000回転まで実に軽々と回るようになった。久々に効果を体感できるチューニング、作業時間15分、ニードルとスプリングでしめて5千円也。
いつもの旧車ミーティングで一緒になったMG乗りカメラマンは珍しくニコン党だった。聞けばメインはPCレンズを使う仕事と聞いて納得。この日の彼のレンズはライカAPO MACRO ELMARIT-R 100/2.8だった。彼は強烈にこのレンズを推すけれど、中古のRレンズとはいえ結構ないいお値段がするのでホイホイとは買えない。ボクにはピンの決まらないニッコール85/1.4Dがお似合いである。
もう夏、早くも夏。
夜鴉、何を思う 朝ドラなんて観るのは10年ぶりくらいだろうか、別段、法曹界に興味があるわけでもなく、出演者の薄い繋がりから見出した「虎に翼」は気づけば全1/3話に差し掛かっている。そして当然というかいつの間にか主題歌が口ずさめるようになっていた。今度カラオケに行ってみようか、10年ぶりくらいに。
昭和日本代表、高島屋パブリカ。
絶景東京541 - Shovelog
絶景東京540 - Shovelog