シリアのクルド人問題と、佐伯氏のSNS論
先日(12月25日)、朝日新聞の「オピニオン&フォーラム」の欄に「SNSが壊したもの」と題する、見逃すことのできない長文の記事が掲載されました。筆者は、佐伯啓思・京都大学名誉教授で、著書は数え切れないほどあり、日本を代表する思想家といわれている学者です。でも私は、佐伯氏の主張を受け入れることは出来ません。記事の内容は、朝日新聞をはじめとする日本の主要メディアの考え方と、基本的に変わらないからです。まず、佐伯氏は、SNSで発信される西側諸国にとって不都合な情報を、「陰謀論」と受け止めているようです。だからSNSにおける「虚偽情報」と「客観的事実に基づく情報」を寄り分ける努力や工夫については何も語られていません。そして、トランプ氏が「権力をもつ既存のメディア」対「真実を語るSNS」という構図を利用したと指摘し...シリアのクルド人問題と、佐伯氏のSNS論
2024/12/30 22:16