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[書籍]「音楽雑誌と政治の季節 戦後日本の言論とサブカルチャーの形成過程」6月25日発売
『ニューミュージック・マガジン』などの1970年前後のオルタナティブな批評誌で展開された議論や論争を読み込み、当時のポピュラー音楽と社会状況との関わりを明らかにする。音楽が情況や運動とどう対峙したのかを描くことで、戦後日本が抱える内なる他者やアメリカの変容をあぶり出す「音楽雑誌と政治の季節 戦後日本の言論とサブカルチャーの形成過程」6月25日発売...
美術の抽象表現は20世紀初頭絵画も彫刻も同時期に始まったのに、一般に受け入れられるのは絵画よりも彫刻が早く、公園や広場、ビルの正面などに抽象物が多く置かれました。彫刻では抽象に移行する直前の状態が、裸体を中心とする抽象概念の表現でした。抽象概念を表現するの
ルネッサンス絵画の魅力は絵画に現れたルネッサンス精神です。17世紀以降の絵画では技術が向上して描写、キアロスクーロ、構図、物語などそれぞれ先鋭的な発展や習熟がなされましたが、根本にある人間の尊厳と自由の行使というルネッサンス精神が希薄となり、管理統制の行き
20世紀の政治を動かしたのは過去の歴史における事柄を現代の倫理基準や美的基準で再評価もしくはキャンセルしようとする運動です。芸術作品のパトロンとなっていた人や階層が現代において批判に値するならばその作品の価値を認めるべきではないとする論理です。20世紀初頭に
モノについての価値と言うものは多様です。何のために必要かによって価値が生まれます。必要のないものにははじめから価値がありません。「気分が楽しくなるから」とか「気持ちが慰められるから」とか「落ち着いた静かさが伝わって来るから」といった気持ちは純粋であるかも
各自異なる文化を持っている地域で統一した文化行政をするために、政治が既存の文化を失わせて統一的で健全な文化を導入する必要があった場合、文化を否定する概念を文化の上位に置けば実現できます。文化は個人のものですが、文化の上に権威としての芸術を置いて、文化を卑