「愛と追憶の日々」
「愛と追憶の日々」を見ました。1984年のアカデミー作品賞受賞作です。少し風変わりな母娘の、約30年間にわたる愛憎を描いた作品です。ジェームズ・L・ブルックス監督が、淡々と、そして美しい音楽とともに爽やかな空気感で描いているのですが・・。この映画の登場人物は、相手の気持ちを思いやるより先に、まずは「自分の感情を率直に表現する」「言いたいことをズケズケと主張する」感じです。遠慮や敬意の無い言葉のやり取り。この映画は、家族、特に母と娘の愛情がテーマと思われるものの、そんな調子なので素直に感情移入できず、私には現代の(と言ってももう40年前ですが)アメリカ人の「個」の強さに付いていけない感じでした。…
2023/11/06 00:40