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漢字が輸入された時代背景を考察するため、『日本上代史の一研究』を参考にしながら年表を作成していて、今回は仁徳天皇と履中天皇の時代です。この時代の朝鮮半島の資料は極めて乏しいのですが、中国の歴史書に倭の朝貢のことが書かれていて、そこに五人の王の名前が登場することから、これを倭の五王とよんでいます。この本では、歴史学者の那珂通世氏や歴史・地理学者の吉田東伍氏の説を紹介して、倭の五王を次のように比定しています。倭の五王該当する天皇讃仁徳天皇珍反正天皇済允恭天皇興安康天皇武雄略天皇つまり、仁徳天皇は倭王「讃」であり、次の履中天皇は倭の五王ではなかったようです。参考までに、この時代の天皇家の系図が本ブログの「漢字の音訳時期」にあるので、よかったらご覧ください。なお、年表の作成にあたり、当時の交通事情や、中国への使いが正月...年代推定仁徳天皇と履中天皇