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古めかしい路面電車で,曲がりくねった坂を数分上ってカモンイス広場に着いた。ここで電車は少し停車する。時間調整あるいは客待ちか?レトロで魅力ある電車はリスボンならではだ。カモンイス広場の「カモンイス」は16世紀の人物で,ポルトガル史上最高の詩人といわれている。ユーラシア大陸最西端のロカ岬に建っている碑に書かれた詩は彼の作品だ。それほどまでの偉人である。広場自体は少し傾斜していて,さして広くはない。カモ...
市電28番に乗車したのはアウグスタ通りとコンセイサホン通りの交差点付近だ。乗り場付近で待っていると,ものの2~3分で,年季の入った1両の電車がやってきた。ヨーロッパでは路面電車は歴史が古く,車社会になっても,ごく普通に走っている。老朽化した車両は近代的な車両に逐次置き換えられ,市民の足として,また観光の柱として交通の要となっている。しかし,リスボンの路面電車はまだ古い車両が多いので,レトロ感が漂い,...