PTSD(心的外傷後ストレス障害)(その2)「PTSD」は戦争から始まった

PTSD(心的外傷後ストレス障害)(その2)「PTSD」は戦争から始まった

PTSDの歴史 19世紀後半に、フランスでは暴力やレイプを受けた女性のヒステリー症状に対する治療が試みられていました。その中で、患者の外傷的出来事が、回避行動や過覚醒を伴うヒステリー症状を引き起こしているのではないか、と考えられるようになってきていました。この取り組みがPTSDに対する最初取り組みになります。 その後第一次大戦(1914~1918)の塹壕戦で、「砲弾神経症(シェルショック)」という戦闘のストレス反応を起こす兵士が大量に出現したために、戦後アメリカとイギリスで研究が始まりました。しかし、第2次世界大戦までは戦闘による精神的外傷による影響は、生来の性格によるものとして軽視されてきま…

2024/07/16 08:58