猫の薬屋さん その3
前回のお話 薬屋さんごっこをしている、ねこ森町のねこさんたち。 話の流れで“人間が口にしている薬は美味しそう”ということになり、こっそり手に入れることに。 “でもどうやって?” 小さな脳みそで考えた末、マジックハンドを使い、バレずに薬をかすめとることにしたようです。 「にゃぁ」 「にゃちぃ」 「にゃむぅ。うまく出来ないにゃ」 そりゃそうです。 クリームパンみたいなねこさんのお手々では、マジックハンドなど上手に使えるわけがありません。 ぱんちくりん がたがた。 かちゃかちゃ。 人間のお手々とは違うことに、いまいち気づいていないねこさんたちは、マジックハンドを上手く使いこなせず大騒ぎ。 物音を立て…
2023/06/05 08:00