ドラキュラと聞いて、何もイメージが浮かばないという人はもはやいないのではないかと断言してもいいくらい世の中に浸透しているこの名前。 その名前がタイトルになっている作品が、ブラム・ストーカーの吸血鬼ドラキュラであります。 1897年に誕生した
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ブラム・ストーカー作吸血鬼ドラキュラと他吸血鬼文学を読んだ感想
ドラキュラと聞いて、何もイメージが浮かばないという人はもはやいないのではないかと断言してもいいくらい世の中に浸透しているこの名前。 その名前がタイトルになっている作品が、ブラム・ストーカーの吸血鬼ドラキュラであります。 1897年に誕生した
今回は比較的読みやすい長さの長編小説2冊と、短編集、戯曲、書簡集を読んだ感想です。 海外文学でおすすめの作品7冊をまとめて紹介します。 私の個人的な趣味嗜好が大いに反映されている選書になっています。全体的に、暗いです。明るい作風を求めている
プラトンの饗宴、澁澤龍彦の快楽主義の哲学、高原英理のゴシックハート、池田晶子の41歳からの哲学を読んだ感想
今回は私が最近に読んだ本でオススメの4冊をまとめてご紹介します。 どれも肩肘張らずに読めるもので、色々なことを考えるきっかけになる、そんな本です。 饗宴の感想 美しい愛とは何かを考えさせられる作品でした。対話形式で繰り広げられるストーリーは
EU離脱(ポスト・ブレグジット)小説であり、新型コロナ小説でもあるアリ・スミスの四季四部作を読んだ感想
現代イギリス文学を代表する作家の一人であるアリ・スミス。今回は秋から始まり夏で完結する長編小説、四季四部作をご紹介します。 秋を読んだ感想 眠り続ける101歳の老人ダニエルと、その彼を見舞うエリサベス。老人の断片的な記憶、エリサベスとダニエ
学びのきほんシリーズ しあわせの哲学を読んで自分の悩みがハッキリしました
今回はNHK出版から出ている学びのきほんというシリーズの、しあわせの哲学を読んで気がついたこと、わかったことなどを書いていきます。 この本はこんな人にオススメ 哲学を勉強したいけど、何から読んだらいいのかわからない初心者 しあわせって、何?
村上春樹の長編を読む前に、「女のいない男たち」を春樹初心者に薦めたい
今回紹介するのは村上春樹の短編集なのですが、この「女のいない男たち」は村上春樹特有の喪失感を存分に味わえ、 しかも濃厚な村上ワールドを展開している物語が6つも入っています。 長編小説に挑戦するのをためらっている、そしてまだ村上春樹を読んだこ
トーン・テレヘン作のハリネズミの願いを読んでこれは私みたいな人への本であると感じた理由
オランダの作家であり詩人であり医師でもある(すごい!)トーン・テレヘンの本は、すごくかわいい表紙に惹かれて買いました。 人間は一切出てこない大人向けの童話で、ユーモアあり哲学的な表現もありの、オランダでもっとも敬愛されている作家の作品です。
韓国のベストセラー小説 82年生まれ、キム・ジヨンを読んで私が考えたこと
この本は韓国で大ベストセラーになった小説であり、2020年には日本でも映画が公開された作品です。 表紙裏には、 ムン・ジェイン大統領もプレゼントされた! K─POPのアイドルがこの本を読んでいると発言しただけで炎上! 韓国の社会現象となった
エドガー・アラン・ポーの黒猫を読んだ。ポーの世界観は私のお気に入りになりました。
プルートー(ギリシャ神話における死者の国の支配者ハーデースの別名)というのがこの黒猫の名前であり、彼はわたしのお気に入りのペットにして遊び相手となった。黒猫・アッシャー家の崩壊 新潮文庫 ポーの黒猫は、小説でいうと数ページで読めるすごく短
新訳で甦る!古典の魅力を再確認できる、シェイクスピアの四大悲劇を読む
シェイクスピア作品はとても沢山ありますが、中でも有名な四大悲劇と言われる「ハムレット」「オセロー」「マクベス」「リア王の悲劇」と、誰でも名前くらいは聞いたことがあると思われる、「ロミオとジュリエット」を紹介します。 私が今回読んだ本は、角川
ローマの哲人皇帝マルクス・アウレーリウスの自省録を読んで、私が考えたこと
今回紹介する本は、岩波文庫版 神谷美恵子訳 の自省録です。とても古い本(なんと初めて印刷になったのは、1558年とのこと)なのでいろんな版が出ていますが、こちらがオススメです。 それは訳者の神谷美恵子さん(精神科医で思想家、多くの著作がある
皆川博子の薔薇密室は、読んだら抜け出せなくなるまさに密室でした
今回の作品は、文庫で600ページ超えの大作でしたがそんな長さを感じさせない読み応えのある歴史ミステリ、薔薇密室をご紹介します。 読んだ感想 物語を必要とするのは、不幸な人間だ。薔薇密室より抜粋 こんなページから始まる物語。 実際、私は小説や
皆川博子のウー(U)を読んで、皆川ワールドの沼にハマりました
今回紹介するのは、幻想文学を多く書いていて舞台や設定が海外文学作品に近い、皆川博子の小説 ウー (U)です。 私は先生の作品を読むのはこれが初めてだったのですが、見事に沼にハマりました。本の裏表紙のあらすじだけ見て、この作品に関しては前情報
ソフィーの世界を読んだら、哲学初心者の私に学びの入口ができた
今回の記事は、世界中でベストセラーになった哲学ファンタジー作品のソフィーの世界をご紹介していきます。 世界で一番やさしい哲学の本・・本当にその通りでした! 文庫本はこちらです 単行本はこちらです ソフィーの世界はこんな本 ひと口に哲学ファン
今回は、ゴンサロ・M・タヴァレスというポルトガルの作家の代表作であるエルサレムをご紹介します。 私がこの作品を読もうと思ったのは、まず表紙の感じとタイトルに惹かれてだったのですがあらすじと帯に書かれた一文を見て、これは自分が好きそうな物語だ
カミュ作のペストは、コロナ禍で生きた全人類が読むべき感染症文学である
今回は災禍のたびに読み直され現代の古典と言われている不朽の名作、アルジェリア生まれのカミュが1947年に出版したベストセラー作品ペストを紹介します。 タイトルで言い切りましたが、本当にこの作品はコロナ禍で生きている私達なら誰でもが共感できる
幸福について─人生論─ ショーペンハウアーを読んで生き方を考える
この本をなぜ読もうと思ったのか。それは、著者が厭世哲学者といわれていたからです。 厭世(えんせい)とは… 人世をはかなみ、いやに思う。 死にたく思う 三省堂漢和辞典 第四版より だけど、知りたい!そんな強い気持ちで(笑)、ショーペンハウアー
ヴァージニア・ウルフの波 新訳版を読んでモダニズム文学を知りました。
2021年の6月に出版されたこの「波」は、45年ぶりの新訳なのだそうです。 私はこの新訳版が初めて読むウルフ作品だったので、技法もさることながら、こんな小説があるのかと驚きとともに これが20世紀モダニズム文学なのだなと認識をした次第です。
ミヒャエル・エンデの名作モモを読んで、自分の生き方と時間について考えた
今回は、ドイツの児童文学作家であるミヒャエル・エンデのモモを読んだ感想と、読後に私が考えたことをまとめます。 この作品は子供の頃に一度は読んだことがある人が多いと思いますが、アラフォーの私はこの歳まで読んだことがなく、もっと早く読んでいれば
トルコ初のノーベル文学賞作家オルハン・パムクの無垢の博物館を読んだ感想
婚約者がいながら美しい少女との愛の逢瀬を重ねていく男の無垢なる恋の物語 読めばこの題名にも納得できる 異色の恋愛小説 ノーベル文学賞受賞後の第一作目であるパムクの無垢の博物館。オルハン・パムクは初めて読んだのですが、この小説を読んですぐファ
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ドラキュラと聞いて、何もイメージが浮かばないという人はもはやいないのではないかと断言してもいいくらい世の中に浸透しているこの名前。 その名前がタイトルになっている作品が、ブラム・ストーカーの吸血鬼ドラキュラであります。 1897年に誕生した
今回は比較的読みやすい長さの長編小説2冊と、短編集、戯曲、書簡集を読んだ感想です。 海外文学でおすすめの作品7冊をまとめて紹介します。 私の個人的な趣味嗜好が大いに反映されている選書になっています。全体的に、暗いです。明るい作風を求めている
今回は私が最近に読んだ本でオススメの4冊をまとめてご紹介します。 どれも肩肘張らずに読めるもので、色々なことを考えるきっかけになる、そんな本です。 饗宴の感想 美しい愛とは何かを考えさせられる作品でした。対話形式で繰り広げられるストーリーは
現代イギリス文学を代表する作家の一人であるアリ・スミス。今回は秋から始まり夏で完結する長編小説、四季四部作をご紹介します。 秋を読んだ感想 眠り続ける101歳の老人ダニエルと、その彼を見舞うエリサベス。老人の断片的な記憶、エリサベスとダニエ
今回はNHK出版から出ている学びのきほんというシリーズの、しあわせの哲学を読んで気がついたこと、わかったことなどを書いていきます。 この本はこんな人にオススメ 哲学を勉強したいけど、何から読んだらいいのかわからない初心者 しあわせって、何?
今回紹介するのは村上春樹の短編集なのですが、この「女のいない男たち」は村上春樹特有の喪失感を存分に味わえ、 しかも濃厚な村上ワールドを展開している物語が6つも入っています。 長編小説に挑戦するのをためらっている、そしてまだ村上春樹を読んだこ
オランダの作家であり詩人であり医師でもある(すごい!)トーン・テレヘンの本は、すごくかわいい表紙に惹かれて買いました。 人間は一切出てこない大人向けの童話で、ユーモアあり哲学的な表現もありの、オランダでもっとも敬愛されている作家の作品です。
この本は韓国で大ベストセラーになった小説であり、2020年には日本でも映画が公開された作品です。 表紙裏には、 ムン・ジェイン大統領もプレゼントされた! K─POPのアイドルがこの本を読んでいると発言しただけで炎上! 韓国の社会現象となった
プルートー(ギリシャ神話における死者の国の支配者ハーデースの別名)というのがこの黒猫の名前であり、彼はわたしのお気に入りのペットにして遊び相手となった。黒猫・アッシャー家の崩壊 新潮文庫 ポーの黒猫は、小説でいうと数ページで読めるすごく短
シェイクスピア作品はとても沢山ありますが、中でも有名な四大悲劇と言われる「ハムレット」「オセロー」「マクベス」「リア王の悲劇」と、誰でも名前くらいは聞いたことがあると思われる、「ロミオとジュリエット」を紹介します。 私が今回読んだ本は、角川
今回紹介する本は、岩波文庫版 神谷美恵子訳 の自省録です。とても古い本(なんと初めて印刷になったのは、1558年とのこと)なのでいろんな版が出ていますが、こちらがオススメです。 それは訳者の神谷美恵子さん(精神科医で思想家、多くの著作がある
今回の作品は、文庫で600ページ超えの大作でしたがそんな長さを感じさせない読み応えのある歴史ミステリ、薔薇密室をご紹介します。 読んだ感想 物語を必要とするのは、不幸な人間だ。薔薇密室より抜粋 こんなページから始まる物語。 実際、私は小説や
今回紹介するのは、幻想文学を多く書いていて舞台や設定が海外文学作品に近い、皆川博子の小説 ウー (U)です。 私は先生の作品を読むのはこれが初めてだったのですが、見事に沼にハマりました。本の裏表紙のあらすじだけ見て、この作品に関しては前情報
今回の記事は、世界中でベストセラーになった哲学ファンタジー作品のソフィーの世界をご紹介していきます。 世界で一番やさしい哲学の本・・本当にその通りでした! 文庫本はこちらです 単行本はこちらです ソフィーの世界はこんな本 ひと口に哲学ファン
今回は、ゴンサロ・M・タヴァレスというポルトガルの作家の代表作であるエルサレムをご紹介します。 私がこの作品を読もうと思ったのは、まず表紙の感じとタイトルに惹かれてだったのですがあらすじと帯に書かれた一文を見て、これは自分が好きそうな物語だ
今回は災禍のたびに読み直され現代の古典と言われている不朽の名作、アルジェリア生まれのカミュが1947年に出版したベストセラー作品ペストを紹介します。 タイトルで言い切りましたが、本当にこの作品はコロナ禍で生きている私達なら誰でもが共感できる
この本をなぜ読もうと思ったのか。それは、著者が厭世哲学者といわれていたからです。 厭世(えんせい)とは… 人世をはかなみ、いやに思う。 死にたく思う 三省堂漢和辞典 第四版より だけど、知りたい!そんな強い気持ちで(笑)、ショーペンハウアー
2021年の6月に出版されたこの「波」は、45年ぶりの新訳なのだそうです。 私はこの新訳版が初めて読むウルフ作品だったので、技法もさることながら、こんな小説があるのかと驚きとともに これが20世紀モダニズム文学なのだなと認識をした次第です。
今回は、ドイツの児童文学作家であるミヒャエル・エンデのモモを読んだ感想と、読後に私が考えたことをまとめます。 この作品は子供の頃に一度は読んだことがある人が多いと思いますが、アラフォーの私はこの歳まで読んだことがなく、もっと早く読んでいれば
婚約者がいながら美しい少女との愛の逢瀬を重ねていく男の無垢なる恋の物語 読めばこの題名にも納得できる 異色の恋愛小説 ノーベル文学賞受賞後の第一作目であるパムクの無垢の博物館。オルハン・パムクは初めて読んだのですが、この小説を読んですぐファ
この本をなぜ読もうと思ったのか。それは、著者が厭世哲学者といわれていたからです。 厭世(えんせい)とは… 人世をはかなみ、いやに思う。 死にたく思う 三省堂漢和辞典 第四版より だけど、知りたい!そんな強い気持ちで(笑)、ショーペンハウアー
2021年の6月に出版されたこの「波」は、45年ぶりの新訳なのだそうです。 私はこの新訳版が初めて読むウルフ作品だったので、技法もさることながら、こんな小説があるのかと驚きとともに これが20世紀モダニズム文学なのだなと認識をした次第です。
今回は、ドイツの児童文学作家であるミヒャエル・エンデのモモを読んだ感想と、読後に私が考えたことをまとめます。 この作品は子供の頃に一度は読んだことがある人が多いと思いますが、アラフォーの私はこの歳まで読んだことがなく、もっと早く読んでいれば
婚約者がいながら美しい少女との愛の逢瀬を重ねていく男の無垢なる恋の物語 読めばこの題名にも納得できる 異色の恋愛小説 ノーベル文学賞受賞後の第一作目であるパムクの無垢の博物館。オルハン・パムクは初めて読んだのですが、この小説を読んですぐファ
カミュの「異邦人」と「シーシュポスの神話」は、セットで読むことをオススメします。 なぜなら「異邦人」で感じた違和感を「シーシュポスの神話」で探究すること、これこそがこの作品を味わいつくすのに必要だからです。 海水浴や太陽がストーリーに出てく