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  • 老害の人 感想

    老害の人 内館牧子著 ご近所さんが貸してくださったので読んでみました。 なかなか面白い小説でした。 老害と聞くと自分も気をつけなければと思っていました。 昔話に説教、病気自慢に孫自慢。それに無気力、クレーマー。 そして同じ話しを何度も繰り返す。 そんな70代から90才の6人のお年寄りが、生き甲斐を見つけていきます。 「老人を励まして、生きる気力を与える。」そんサロンを開くのです。 老人と若者は似ている。 先がないから突っ走るか、先を考えずに突っ走るかの違い。 とこんな文章がありました。 自分自身後先考えず行動するタイプでした。 今は先がないから突っ走りたい気持ちよくわかります。 さて残された人…

  • 噛み合わない会話とある過去について 感想

    噛み合わない会話とある過去について 辻村深月著 4つの短編小説が入っています。 ラストの話しを読み終え書いていますが、強烈過ぎて戸惑っています。 一話一話読み終える毎に、辻村さんの鋭さが光ってます。 ①ナベちゃんのヨメ この話しはまだマイルドでした。 大学生時代コーラス部でイジられキャラだったナベちゃん。 面倒味がよく好かれてはいたが、恋愛対象にはなっていなかったナベちゃん。 そのナベちゃんが結婚相手を紹介するのだが、その女性はちょっと変わった女性だった。 ②パッとしない子 アイドルグループのメンバーの一人佑は、国民的アイドルで日本で知らない人はいない。 その佑の小学生時代を知っている美穂先生…

  • V.T.R 感想

    V.T.R 辻村深月著 スロウハイツの神様に出てくる作家チヨダコーキのデビュー作なんだって。 実在しない人だけど、辻村深月さんの違う面が見れるかな? 近未来的な設定で、今まで読んだ本とは違う作風でしたね。 表紙からしてアニメ的な感じ。 殺しのライセンスを与えられた者達のハードボイルドなお話し。 合わないかなと思ったけど、意外とサクサク読み終えました。 ラストはえっ!そうだったのと思える意外性ありです。 ランキング参加中読書

  • スロウハイツの神様

    スロウハイツの神様 辻村深月著 こちらは上下巻の長編小説です。 裏表紙に人気作家チヨダコーキの小説を模倣した大量殺人事件とあったので、冷たい校舎の時は止まるのような怖い小説なのかと期待して読み始めた。 ところが全く違った。 スロウハイツと名付けられた貸家の住人達の心温まるいいお話しでした。 オーナーは、赤羽環で脚本家。 住人達は人気作家のチヨダコーキ、そしてチヨダコーキを売り出した敏腕編集者黒木。 漫画家の卵狩野とエンヤ。画家の卵森永すみれ、監督の卵長野正義の6人。 エンヤは途中で退去し、次に入居したのが加々美リリアと言う謎の美少女。 それぞれ夢に向かって頑張っているクリエイター達の姿や恋愛を…

  • 家族シアター 感想

    家族シアター 辻村深月著 こちらはとても心温まる家族のお話しが7話詰まっていました。 ①「妹」という祝福 真面目で大人しい姉と対照的なお洒落で可愛いい妹。 妹は真面目な姉に対していい気持ちをもっていなかったが、彼氏から姉の事を暗くて、何を楽しみに生きてるんだろうとか悪口言われ、キレてしまった妹。 なんやかんや言いながら姉思いだったのだ。 こんな文章があった。 中学生女子のケンカや仲間外れは流行り病のようなものだ。 かかっていたことすら、いずれ忘れてしまうような。 ②サイリウム 弟はアイドルオタク、姉はビジュアル系のオタク。 趣味の面ではお互い相容れないないが、二人ともお互いを気にしていてほのぼ…

  • きのうの影踏み 感想

    きのうの影踏み 辻村深月著 こちらは辻村深月さんの体験談などが詰まった短編小説13話。 ①十円参り ②手紙の主 ③丘の上 ④殺したもの ⑤スイッチ ⑥私の町の占い師 ⑦やみあかご ⑧だまだまマーク ⑨マルとバツ ⑩ナマハゲと私 ⑪タイムリミット ⑫噂地図 ⑬七つのカップ 私の町の占い師の中に、劇薬のような実話系や恐怖映像を水を飲むように嗜む、感覚の麻痺した私とあった。 やはりそうじゃないと書けない話しがありますもんね。 辻村深月さんの事が少しわかる本でした。 ランキング参加中読書

  • 盲目的な恋と友情 感想

    盲目的な恋と友情 辻村深月著 これは面白かったー 辻村さんの書くこんなお話が好きだ。 心情書くのが上手いよね。 元宝塚のお母さんを持つ美しくて聡明で性格のいい蘭花と、醜いと劣等感を持つ留利絵、そして美波。 美波から大学生時代にされた事をいつまでも根にもち、美波を恨んでいる留利絵。 一方、蘭花は人妻との関係を持ちながら蘭花と付き合っている茂実に振り回され、翻弄されてしまう。 蘭花、留利絵、美波の3人の関係と蘭花と茂実の恋愛など絡み面白かった。 最後はえっ!そうなるのかと異常な関係性に驚いた。 本の題名通り盲目的な恋と友情でした。 ランキング参加中読書

  • ふちなしのかがみ 感想

    ふちなしのかがみ 辻村深月著 こちらは5つの短編小説でした。 ①踊り場の花子 ②ブランコをこぐ足 ③おとうさん、したいがあるよ ④ふちなしのかがみ ⑤八月の天変地異 どれも不思議な話し。 したいがあるよ。のしたいは何だったんだ? 八月の天変地異がよかったかな。 あとがきに辻村深月さんが書いていた。 この本の小説は、どれも幼い日のかくれんぼでこっそり息を詰めていた時の感じとよく似ている。 都市伝説、コックリさん、おまじないや占い、幼い頃に遊んだ気がする見えない友達。 いけない事をかかえながら、最後まで読み上げてもらえるのが、理想の読書のかたちです。と書いてあった。 辻村さん空想するのが好きな子だ…

  • オーダーメイド殺人クラブ 感想

    オーダーメイド殺人クラブ 辻村深月著 中2の学校生活。階級がありグループからはじかれたりはじいたり。 ある日突然無視され、つらい目に合う。 そんな事の繰り返し。 狭い学校生活の中でなんとか生きている。 アンもその一人。 バスケ部で可愛くて彼氏もいて上の階級にいたが、ある日無視され一人ぼっちになってしまう。 そんな彼女が隣の席の徳川という男子に自分を殺してくれと依頼する。 二人で殺人計画を作っていく物語。 世間からすぐに忘れ去られるような事件は嫌で、みんなをあっと言わせる事件にしたいと考える。 徳川は猫を殺したりしていて、人を殺すのもやってみたいと、なんだか最近あった事件を思わせるようだ。 アン…

  • 太陽の座る場所 感想

    太陽の座る場所 辻村深月著 まんまと作家さんにしてやられた。 キョウコと響子は違う人物だったのだ。 鈴原今日子はリンちゃんと呼ばれていたのだ。 女優になった今日子さん。 クラス会に出てこない彼女を引っ張りだすために、友達らが彼女に交渉する。 高校生活での男女関係や相関関係。 上に立つ一人と従う人。 女王として君臨していた響子が落ちていく様子。 嫉妬や妬み誰でもあるとは思うが、そこをあぶり出して書くのが上手いよね。 劇団で頑張っていた半田聡美さんのその後も気になった。

  • 鍵のない夢を見る 感想

    鍵のない夢を見る 辻村深月著 この本は以下の短編小説5話が含まれています。 ①仁志野町の泥棒 友達のお母さんの泥棒癖の話し。 ②石蕗南地区の放火 笙子さんを好きだった役所の冴えない職員が起こした放火。 放火の理由を聞かれ「ヒーローになりたかった」と話す。 ③美弥谷団地の逃亡者 DVの彼氏とデートしてるのかと思いきや、彼女の母親を殺し金を取り二人で逃げていた。最後彼氏は捕まる。 ④芹葉大学の夢と殺人 夢を負い続ける彼。 その夢は医者になりサッカー選手となり日本代表選手になる事。 サッカー選手の寿命は短いから、その後は医者に専念する。 サッカーは大学の選択授業で週一してるだけ。 アホかと思うが彼は…

  • 朝が来る 感想

    朝が来る 辻村深月著 こちらも一気に読みました。 やはり辻村さんは凄い! よく調べているし両方の立場から書いているので面白い。 最初は幼稚園に通う子供のいざこざから始まったので、子供を持つ親の問題とか書いてるのかと読み始めました。 ジャングルジムから落ちた大空君の問題もよく書いてました。 ここは序章、その後不妊治療の話しが出てきました。 ここもよく調べてリアルに書いてありました。 こちらも勉強になります。 次は特別養子縁組の話しです。 養子縁組に対する偏見などもよく書いてるし、そこまでにたどり着くまでの気持ちの変化などもよく書かれています。 途中から養子に出すことなった生みの親ひかりの話しにな…

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