たゆたえども沈まず 著 原田マハ コロナに感染してしまいました。 高熱になることもなく軽くで済んだのは幸いでした。 ゆえに借りていた本を一気に読む事が出来ました。 この本はゴッホの生涯を書いた本でした。 ゴッホが日本に興味をもっていた事は知っていました。 日本の絵画に影響を受け描いた絵も見ていました。 何故、ゴッホは日本について知っていたのだろう?と疑問を持っていました。 その疑問を解き明かしてくれた本でもありました。 この本で林忠正という美術商と重吉が日本美術を海外に広めた事も知りました。 あくまでも小説ではありますが、史実を元にしたフィクションとしてよく書かれていると思いました。 日本人の…
異邦人(いりびと) 原田マハ著 異邦人と書いていりびと読ませる。 当て字ですよね。いりびとという言葉を引いても出てこない。 この小説は裕福な家に育ち美術に対する慧眼の持ち主菜穂と、画商の跡取り息子一輝が軸になっている。 原発事故の後東京で暮らしていた菜穂は妊娠していた為、放射能を避ける為京都に移り住む事になった。 そして京都で白根樹という無名の画家の絵に魅せられ、彼女をデビューさせたいと動き出すのだ。 両家の会社存続の為に夫や親のする事に怒りを持つ菜穂。 また白根樹との関係など読み進めていくとなかなか面白い話しでした。 舞台は京都なので京都ならではの景色や祇園祭などの様子など読んでいると、見て…
太陽の棘 原田マハ著 本から遠ざかっていた一ヶ月、久しぶりに本と向き合い感動しました。 以前読んだ旅屋おかえりに涙したので、旅好きな私は原田マハさんの著書を手にとりました。 旅屋おかえりとは全く違う内容でした。 この方は絵画に詳しい方なんですよね。 今日たまたま見ていた日曜美術館に原田マハさんが出ていて、マティスの絵を解説していました。 初めて見る原田マハさんは知的で素敵な方でした。 「太陽の棘」は終戦後沖縄に精神科医として派遣されたエドと、沖縄のニシムイの画家タイラとその仲間や家族との交流や友情を描いた物語でした。 アメリカ視線で書かれている小説だったのでなぜ?と原田さんに疑問を抱きました。…
君たちはどう生きるか。 吉野源三郎著 今年公開されるというジブリの最新作映画「君たちははどう生きるか」。 宮崎駿さんがインスパイアされたという同名の本を読んでおこうと手にしました。 一言でいうと良書です。哲学的な本ですが生き方、倫理観などわかりやすく書かれています。 戦前に書かれたものですが、今でも遜色なく読む事が出来ます。 主人公は本田潤一、あだ名はコペル君中学2年生です。 大きな銀行の重役だったお父さんは2年前になくなり、お母さん、ばあやと女中の4人暮らしです。 近くに母親の弟おじさんが暮らしています。 この叔父さんとコペルくんのやり取りでコペル君が成長していく様子が伺えます。 コペル君の…
ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ 辻村深月著 話しが想像し難い題名ですが、途中から暗証番号かなと思えました。 母娘関係が軸となり、30歳前の婚活、結婚、友達関係など絡んでいます。 辻村さんらしさが出てる小説です。 チエミが母親を殺害して行方不明になってしまう。 チエミの幼馴染だったみずほが、チエミを探しに友達とかに話しを聞いて行方を探すお話しです。 あまりにも母親に従順で自立出来てなかったチエミと、それとは反対のみずほ。 母娘関係も色々あります… 先日遠方の娘と話しました。 自分の尺度で考えないで娘を理解しようと思ったところでした。 ランキング参加中読書
かがみの孤城 辻村深月著 映画は見ていませんが、読後見てみたいなぁと思いました。 学校に行けなくなってしまった中1のこころちゃん。 原因はクラスメートの真田さん達からいじめを受けた事。 家まで来て脅されて怖くなってしまった。 誰にも言えず家に籠もってしまったこころちゃん。 ある日部屋の姿見が光り、手を伸ばしたら鏡の中に引きずり込まれたのだ。 そこには狼のお面を被り、リカちゃん人形みたいな可愛いドレスを着た女の子がいた。 そして他にも4人の男子と二人の女子がいた。 みんな中学生で学校に行けてない子達。 素敵なお城の中でそれぞれの部屋を与えられ、自由に使っていいと言われる。 マサムネ、スバル、ウレ…
名前探しの放課後 辻村深月著 少しSFぽい感じの小説でした。 クラスメートの誰かが自殺したと言う電話を聞いた、高2の依田いつか。 だが突然いつかは3ヶ月前にタイムスリップしてしまう。 誰かという事で名前が分からない。 その自殺を止める為に仲間と協力して、その人を探し自殺を止めようとする話し。 最初に相談したのが同じ中学だった坂崎あすな。 あすなは中学の時自由研究でタイムマシンの事を発表していたのだ。 「明日は檜になろう」と名付けられたあすなと、「いつかなりたいものになれるよう」という願いを込めてつけられたいつかこの二人が軸になっている。 自殺しようとしていたのは、河野基。 あすなが河野の遺書を…
ぼくのメジャースプーン 辻村深月著 「子どもたちは夜と遊ぶ」に出てきた秋山先生が出てきます。 なので「子どもたちは夜と遊ぶ」を読んでから読んだ方がいいです。 ふみちゃんと幼なじみのボク(名前出てこない)のお話し。 うさぎが大好きなふみちゃんが、熱が出たボクの代わりにうさぎ当番を引き受けた朝。変わり果てたうさぎを見てしまったふみちゃんは、ショックで口がきけなくなってしまう。 犯人は大学生の市川雄太。 市川雄太を許せないボクは復習したいと思う。 ボクは不思議な力を持っていたのだ。 秋山先生も不思議な力を持っていて、その使い方を教わる為に1週間先生の所へ通う。 二人のやりとりが色々つづきます。 そん…
子どもたちは夜と遊ぶ 辻村深月著 これはかなり怖いお話しでした。 「冷たい校舎の時は止まる」より怖かった。 途中で読むのが辛くなりました。 連続殺人事件、見立て殺人による残忍な殺し。 何も関係ない人をゲームとして殺していく。 たまらない。よくこんな小説かけるわ辻村さん。何者や! 「生きることに手を抜いてはいけない。終わりなんて唐突にやってくる。人生っていうのは死ぬまでの暇つぶし。だからって手を抜いちゃだめだ。時間の中身を決めるのはじぶんの責任だから、意味のないだらだらとした暇つぶしをしないほうがいいい」 先の短い自分にはこの言葉が刺さった。 それともう一つ 「人間てのは、大好きな人が最低一人は…
凍りのくじら 辻村深月著 芹沢理帆子高校2年生の女の子が主人公。 父親は有名なカメラマン芹沢光。 父親はある日突然失踪してしまう。 母親は余命2年と言われ入院している。 理帆子は精神年齢が高く、回りを達観してみている所がある。 付き合った元彼若尾に対してもだ。若尾はストーカーとなり理帆子に嫌がらせをする。 ある日別所あきらという高校3年生が理帆子にモデルになってくれないかと言ってくる。 この別所あきらは、何者かと思ったら‥‥ お父さんの話しと絡めて不思議な物語でした。 「誰かと繋がりたいときは、すがりついたっていいんだよ。相手の事情なんか無視して、一緒にいたいって、それを口にしても--」 とこ…
凍りのくじら 辻村深月著 芹沢理帆子高校2年生の女の子が主人公。 父親は有名なカメラマン芹沢光。 父親はある日突然失踪してしまう。 母親は余命2年と言われ入院している。 理帆子は精神年齢が高く、回りを達観してみている所がある。 付き合った元彼若尾に対してもだ。若尾はストーカーとなり理帆子に嫌がらせをする。 ある日別所あきらという高校3年生が理帆子にモデルになってくれないかと言ってくる。 この別所あきらは、何者かと思ったら‥‥ お父さんの話しと絡めて不思議な物語でした。 「誰かと繋がりたいときは、すがりついたっていいんだよ。相手の事情なんか無視して、一緒にいたいって、それを口にしても--」 こん…
老害の人 内館牧子著 ご近所さんが貸してくださったので読んでみました。 なかなか面白い小説でした。 老害と聞くと自分も気をつけなければと思っていました。 昔話に説教、病気自慢に孫自慢。それに無気力、クレーマー。 そして同じ話しを何度も繰り返す。 そんな70代から90才の6人のお年寄りが、生き甲斐を見つけていきます。 「老人を励まして、生きる気力を与える。」そんサロンを開くのです。 老人と若者は似ている。 先がないから突っ走るか、先を考えずに突っ走るかの違い。 とこんな文章がありました。 自分自身後先考えず行動するタイプでした。 今は先がないから突っ走りたい気持ちよくわかります。 さて残された人…
噛み合わない会話とある過去について 辻村深月著 4つの短編小説が入っています。 ラストの話しを読み終え書いていますが、強烈過ぎて戸惑っています。 一話一話読み終える毎に、辻村さんの鋭さが光ってます。 ①ナベちゃんのヨメ この話しはまだマイルドでした。 大学生時代コーラス部でイジられキャラだったナベちゃん。 面倒味がよく好かれてはいたが、恋愛対象にはなっていなかったナベちゃん。 そのナベちゃんが結婚相手を紹介するのだが、その女性はちょっと変わった女性だった。 ②パッとしない子 アイドルグループのメンバーの一人佑は、国民的アイドルで日本で知らない人はいない。 その佑の小学生時代を知っている美穂先生…
V.T.R 辻村深月著 スロウハイツの神様に出てくる作家チヨダコーキのデビュー作なんだって。 実在しない人だけど、辻村深月さんの違う面が見れるかな? 近未来的な設定で、今まで読んだ本とは違う作風でしたね。 表紙からしてアニメ的な感じ。 殺しのライセンスを与えられた者達のハードボイルドなお話し。 合わないかなと思ったけど、意外とサクサク読み終えました。 ラストはえっ!そうだったのと思える意外性ありです。 ランキング参加中読書
スロウハイツの神様 辻村深月著 こちらは上下巻の長編小説です。 裏表紙に人気作家チヨダコーキの小説を模倣した大量殺人事件とあったので、冷たい校舎の時は止まるのような怖い小説なのかと期待して読み始めた。 ところが全く違った。 スロウハイツと名付けられた貸家の住人達の心温まるいいお話しでした。 オーナーは、赤羽環で脚本家。 住人達は人気作家のチヨダコーキ、そしてチヨダコーキを売り出した敏腕編集者黒木。 漫画家の卵狩野とエンヤ。画家の卵森永すみれ、監督の卵長野正義の6人。 エンヤは途中で退去し、次に入居したのが加々美リリアと言う謎の美少女。 それぞれ夢に向かって頑張っているクリエイター達の姿や恋愛を…
家族シアター 辻村深月著 こちらはとても心温まる家族のお話しが7話詰まっていました。 ①「妹」という祝福 真面目で大人しい姉と対照的なお洒落で可愛いい妹。 妹は真面目な姉に対していい気持ちをもっていなかったが、彼氏から姉の事を暗くて、何を楽しみに生きてるんだろうとか悪口言われ、キレてしまった妹。 なんやかんや言いながら姉思いだったのだ。 こんな文章があった。 中学生女子のケンカや仲間外れは流行り病のようなものだ。 かかっていたことすら、いずれ忘れてしまうような。 ②サイリウム 弟はアイドルオタク、姉はビジュアル系のオタク。 趣味の面ではお互い相容れないないが、二人ともお互いを気にしていてほのぼ…
きのうの影踏み 辻村深月著 こちらは辻村深月さんの体験談などが詰まった短編小説13話。 ①十円参り ②手紙の主 ③丘の上 ④殺したもの ⑤スイッチ ⑥私の町の占い師 ⑦やみあかご ⑧だまだまマーク ⑨マルとバツ ⑩ナマハゲと私 ⑪タイムリミット ⑫噂地図 ⑬七つのカップ 私の町の占い師の中に、劇薬のような実話系や恐怖映像を水を飲むように嗜む、感覚の麻痺した私とあった。 やはりそうじゃないと書けない話しがありますもんね。 辻村深月さんの事が少しわかる本でした。 ランキング参加中読書
盲目的な恋と友情 辻村深月著 これは面白かったー 辻村さんの書くこんなお話が好きだ。 心情書くのが上手いよね。 元宝塚のお母さんを持つ美しくて聡明で性格のいい蘭花と、醜いと劣等感を持つ留利絵、そして美波。 美波から大学生時代にされた事をいつまでも根にもち、美波を恨んでいる留利絵。 一方、蘭花は人妻との関係を持ちながら蘭花と付き合っている茂実に振り回され、翻弄されてしまう。 蘭花、留利絵、美波の3人の関係と蘭花と茂実の恋愛など絡み面白かった。 最後はえっ!そうなるのかと異常な関係性に驚いた。 本の題名通り盲目的な恋と友情でした。 ランキング参加中読書
ふちなしのかがみ 辻村深月著 こちらは5つの短編小説でした。 ①踊り場の花子 ②ブランコをこぐ足 ③おとうさん、したいがあるよ ④ふちなしのかがみ ⑤八月の天変地異 どれも不思議な話し。 したいがあるよ。のしたいは何だったんだ? 八月の天変地異がよかったかな。 あとがきに辻村深月さんが書いていた。 この本の小説は、どれも幼い日のかくれんぼでこっそり息を詰めていた時の感じとよく似ている。 都市伝説、コックリさん、おまじないや占い、幼い頃に遊んだ気がする見えない友達。 いけない事をかかえながら、最後まで読み上げてもらえるのが、理想の読書のかたちです。と書いてあった。 辻村さん空想するのが好きな子だ…
オーダーメイド殺人クラブ 辻村深月著 中2の学校生活。階級がありグループからはじかれたりはじいたり。 ある日突然無視され、つらい目に合う。 そんな事の繰り返し。 狭い学校生活の中でなんとか生きている。 アンもその一人。 バスケ部で可愛くて彼氏もいて上の階級にいたが、ある日無視され一人ぼっちになってしまう。 そんな彼女が隣の席の徳川という男子に自分を殺してくれと依頼する。 二人で殺人計画を作っていく物語。 世間からすぐに忘れ去られるような事件は嫌で、みんなをあっと言わせる事件にしたいと考える。 徳川は猫を殺したりしていて、人を殺すのもやってみたいと、なんだか最近あった事件を思わせるようだ。 アン…
太陽の座る場所 辻村深月著 まんまと作家さんにしてやられた。 キョウコと響子は違う人物だったのだ。 鈴原今日子はリンちゃんと呼ばれていたのだ。 女優になった今日子さん。 クラス会に出てこない彼女を引っ張りだすために、友達らが彼女に交渉する。 高校生活での男女関係や相関関係。 上に立つ一人と従う人。 女王として君臨していた響子が落ちていく様子。 嫉妬や妬み誰でもあるとは思うが、そこをあぶり出して書くのが上手いよね。 劇団で頑張っていた半田聡美さんのその後も気になった。
鍵のない夢を見る 辻村深月著 この本は以下の短編小説5話が含まれています。 ①仁志野町の泥棒 友達のお母さんの泥棒癖の話し。 ②石蕗南地区の放火 笙子さんを好きだった役所の冴えない職員が起こした放火。 放火の理由を聞かれ「ヒーローになりたかった」と話す。 ③美弥谷団地の逃亡者 DVの彼氏とデートしてるのかと思いきや、彼女の母親を殺し金を取り二人で逃げていた。最後彼氏は捕まる。 ④芹葉大学の夢と殺人 夢を負い続ける彼。 その夢は医者になりサッカー選手となり日本代表選手になる事。 サッカー選手の寿命は短いから、その後は医者に専念する。 サッカーは大学の選択授業で週一してるだけ。 アホかと思うが彼は…
朝が来る 辻村深月著 こちらも一気に読みました。 やはり辻村さんは凄い! よく調べているし両方の立場から書いているので面白い。 最初は幼稚園に通う子供のいざこざから始まったので、子供を持つ親の問題とか書いてるのかと読み始めました。 ジャングルジムから落ちた大空君の問題もよく書いてました。 ここは序章、その後不妊治療の話しが出てきました。 ここもよく調べてリアルに書いてありました。 こちらも勉強になります。 次は特別養子縁組の話しです。 養子縁組に対する偏見などもよく書いてるし、そこまでにたどり着くまでの気持ちの変化などもよく書かれています。 途中から養子に出すことなった生みの親ひかりの話しにな…
琥珀の夏 辻村深月著 この本も凄かった。 辻村さんて凄い作家さんだ。 筆の勢いが凄い。 一気に読みたいが、凄すぎて休憩入れないと疲れてしまう。 よくこんなの書けるなぁと感心してしまう。 空想の世界だろうけど、「ミライの学校」での生活が実によく書かれている。 そして自分と子供のかかわり方などリアルだ。 また田中さんがミカちゃんだったのには驚いた。 真実を知りたいと弁護士として話す法子さんがそれまでの法子さんと違い、毅然としていた。 ミライの学校に近い、宗教団体とかありそうな話しだと思った。 「ツナグ」とかとは全然違う。 引出しを沢山持った作家さんなんだな。 新たにまた5冊借りてきました。 ランキ…
冷たい校舎の時は止まる 辻村深月著 上中下と3巻からなる長編小説。 辻村深月さんのデビュー作。 読み切れるかなと思いながら読み進めていった。 誰が自殺したのか?誰がホストなのか? 校舎の中に取り残された8人の行方が気になり止まらなくなりました。 誰かの精神世界の中、次から次へと死んでいく。 怖かった。こんな怖い場面を書ける人なんだ。 一人一人の背景、思いなどを書いているので長編小説となっています。 作家自身の辻村深月という登場人物が出てくるので、作家さんと重ねてしまうが、本当はどんな人なんでしょう。 ランキング参加中読書
青空と逃げる 辻村深月著 題名通りお母さんと小5の息子が逃げ続ける話しだ。 事故に合った父親が元で逃げざるえなくなったのだが‥ 逃げてたどり着いた場所で逞しく生きていく。 四万十川、家島、別府へと逃げるように。 母親は子供を守るため訪れた場所で、仕事を探し懸命に生きていく。 子供は学校には行かず、その土地の人々と触れ合いながら生きている。 落ち着けるかなと思える頃また逃げざるえなくなる。 最後は仙台に行くのだか、「傲慢と善良」に繋がる部分があった。 この親子と一緒に旅に出てる気持ちになり、旅好きの私は興味をもった。 別府で砂かけさんとして働くのだが、実に丁寧に書かれていた。 細かい取材をされた…
ツナグ 辻村深月著 一生に一度だけ、死んだ人に会えるというお話し。 アイドルの心得 長男の心得 親友の心得 待ち人の心得 使者の心得 それぞれ4話の話しがラストは使者の視点から書かれている。 どの話しもよかったが、一番引かれたのは親友の心得。 嵐と御園二人の女子高生の話しだ。 嵐は自分には親友なんて出来ないと思っていた。 美形で演劇も上手いが、甘やかされて育ったせいか、自分が一番じゃないと気がすまないタイプ。気が強く負けるのは嫌なのだ。 御園はそんな嵐を立てて、優しく、聞き上手で嵐のわがままを許す。 二人は仲のいい姉妹のように登下校も一緒だった。 (御園が知っていたブランドの服を自分が知らなか…
傲慢と善良 辻村深月著 この作品一気に読んでしまいました。 婚活アプリで知り合った架と真実。 結婚式まで決めていたのに真実が失踪してしまう。 ストーカーに狙われていたかと思いきや、全く予想しない展開となった。 結婚に悩む男女、友達、世間、親子関係など色々絡んでいた。 そこまで言うかと怖さもあった。 色々深く掘り下げグイグイ突っ込んでくる場面などあり気になった会話を書き出してみた。 ピンとこないとは何なんでしょうね。 その人が、自分につけている値段。 自分に見合う相手が来なければ、ピンとこない。 相手を鏡のように見る。自分の自己評価額。 善良さは、過ぎれば世間知らずとか、無知ということになる。 …
旅屋おかえり 原田マハ著 気がつくと、今日も旅をしている。旅が好きだ。移動が好きなのだ。 の書き出しから旅好きの私はこの本を手にした。 売れないタレント岡えりかが旅屋として旅の代理人となりあちこち旅をする話し。 旅屋の社長萬鉄壁とのやりとりなど軽快な会話のテンポなどは面白い。 そして華道の家元から依頼された角館への旅には泣かされた。 読みながら涙が溢れ止まらなくなりタオルを取りにいった。 次の内子への旅もよかった。泣けた。 本を読み角館の桜見に行きたくなった。そして内子にも行きたくなった。 旅って本当にいいよね。 以下本から抜粋 ほんと旅って不思議ですよね。 でかけてみると、いろんな発見がある…
蒲公英草紙を読んで 恩田陸著 蒲公英と書いてたんぽぽと読むとは知らなかった。 聡子お嬢様と過ごした槇村での出来事 病弱だったお嬢様の遊び相手として槇村家に出入りし、槇村家の家族やお屋敷に出入りされる方々との出来事を回想しながら描いている。 そしてそこへ常野の家族4人が訪れる。 常野の方の不思議な能力もここで詳しく書かれていた。 「しまう」という事も 以前光の帝国を読んだ時も出てきた。 光の帝国は短編だったが、こちらは長編でラストは聡子お嬢様が立派に務めをまっとうして亡くなってしまった。 「しまう」という行為で聡子お嬢様の心の中を見せてくれた。 こんな能力を持った人達がいたのかもと思わせてくれる…
今年は本を読む事を目標とした。 娘の本棚から拝借した。 「六番目の小夜子」 恩田陸著 二日で読み終えた。 恩田さんのデビュー作のようだが素晴らしい作家さんだ。 引き込まれるように読んだ。 誰が小夜子なのか? 体育館での全員参加の演劇などゾクゾクしながら読んだ。 上手い作家さんだ。 良い本に出会えた。 bookmeter.com
「はなされしかごの小鳥のとりどりにたのしみおおき春ののべかな」
「はなされしかごの小鳥のとりどりにたのしみおおき春ののべかな」 正月にひいたおみくじに書かれていた文面。 末吉ではあったが、気に入ったので持ち帰ってきた。 (籠の中にいた小鳥が放されて自由に飛び歩くように苦しみを逃れて楽しみの多い身となる運です。世のため人のために尽くしなさい。) 自分の事を言い当てられているように思った。 今年は年明け早々旅行に出掛けた。 自由になった身限られた人生やりたい事をして楽しく過ごしていきたい。 今年の目標を掲げておこうと思う。 さて何にするかな? 1.健康第一 健康に努め運動をする。散歩、柔軟体操、筋力トレーニングなど 2.旅行 立山、長野、広島、東京など 3.本…
「ブログリーダー」を活用して、おシャンティさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。