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Pithecanthropus Erectus https://squeezeme.hatenablog.com/

本、映画、音楽、ラジオ、ムーミン、スポンジ・ボブが好きです。レゴも。読んだ本などの感想をブログに書いています!

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2022/01/25

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  • 町田康『口訳 古事記』

    十五年前くらいに、書店で現代語訳の古事記を見かけて、なんとなくぼんやりと古事記に興味があった私はそれを購入した。文庫版だし、表紙に描かれた埴輪のイラストもキュートで、これなら読めそうだなーと思ったのだ。でも駄目でしたね。 この十五年間、いったい何度「よし読むぞ!! わー!!!」と気合を入れてその文庫本を手に取っては挫けてきたことでしょう。きつい。難しい。行けてもイナバの白ウサギまで。「もっともわかりやすい現代語訳」と定評があるらしいけれども、俺には無理だ、と私は思った。私のような「淡い興味」だけでは、読み進めることができなかった。 でもこの『口訳 古事記』は、最後まで読めた。面白かった! なに…

  • 渡辺浩弐『中野ブロードウェイ怪談』

    この本を私は中野ブロードウェイで購入している。明屋書店で、サイン入りだよ! 昨秋、四十歳(当時)にして生まれて初めて一人で上京した。生活に支障をきたすレベルで方向音痴の私は、中野ブロードウェイにたどり着けるのか心配だったが、スマートフォンの地図アプリを駆使しまくることによって、無事にたどり着くことができた。 しかし、たどり着くことはできたものの、どこからが中野ブロードウェイなのか分からなくて、あの辺いったいをうろうろと歩きまくった。 路地裏に迷い込んだら、怖そうな中年カップルがSNS映えする写真を撮ろうとして必死になっているようなシチュエーションに出くわして、慌てて踵を返したりした。 ようやく…

  • 町田康『くるぶし』

    粗野な私だけれども短歌に触れる機会が年に一度だけある。初詣の時に引く紙のおみくじに書かれている。あの、金色のちっちゃい縁起物フィギュアが封入されているやつ。基本的に毎年大凶で、運が良ければ凶を引けるという強運の持ち主の私がおみくじで目にする短歌は、だから、慰め気味のものばかりである。 「運勢・大凶 今はね、つらいと思う。苦しいと思うけど、厳しい冬もやがて雪が解けて春になるように、きっと、いいことがあるから、頑張って生きろ」 そんな解説を毎年、読まされている。「雪解け」というフレーズは必ず使用されている気がする。 そういう、年一回おみくじでしか短歌に触れないものだから、この歌集を読んでいても、つ…

  • 村上春樹『国境の南、太陽の西』

    語り手の「僕」にはハジメという名前が与えられている。で、何月何年に生まれた自分はなぜ「ハジメ」と名付けられたのか、みたいなところから物語は始まる。そして子供の頃からの出来事が語られるんだけれども、となると、とうぜん気になってくるのが、「なぜ自伝的に半生を物語ろうとしたのか」ということと、「今、どの位置(時点)からこれを語っているのか」という点である。 「セメントがバケツの中で固ま(p.21)」ったような「もうあと戻りできな(p.21)」い過去を、なぜ、「僕」は語る必要があるのか。それはやはり、「島本さん」という魅力的な女性と再会するため、そして、過去を変えようとしたんでしょうよ。時間をさかのぼ…

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