眠りたくなつて眠つて目が覚めて食べる排泄する歩き出す石川美南『架空線』 石川美南の第四歌集『架空線』(2018年)に収められた一首です。 この一首は「脱ぐと皮 ―爬虫類カフェ訪問前後」という一連に置かれた歌で、人間ではない生き物のことを詠っ
日本の伝統詩型である「短歌」。五七五七七の三十一音からなるこの詩型は実に魅力にあふれています。 短歌のある日々は実に豊かで、その魅力を広く発信したいです!
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眠りたくなつて眠つて目が覚めて食べる排泄する歩き出す石川美南『架空線』 石川美南の第四歌集『架空線』(2018年)に収められた一首です。 この一首は「脱ぐと皮 ―爬虫類カフェ訪問前後」という一連に置かれた歌で、人間ではない生き物のことを詠っ
問題 - Question 次の歌の【 ① 】に入る言葉は何? 〈俺・私・僕と呼び名が変わるたび【 ① 】の位置が違う気がする〉 (大井学) A. ほくろ B. 鎖骨 C. 踵 D. まゆ毛 答えを表示する 解答 - Answer
問題 - Question 次の歌の【 ① 】に入る言葉は何? 〈恐らくは【 ① 】から出遭う人と人そして【 ① 】から忘れてゆけり〉 (なみの亜子) A. 眉 B. 鼻 C. 口 D. 耳 答えを表示する 解答 - Answer
編み物の初めのように先が長い二人静かに前を見ている竹内亮『タルト・タタンと炭酸水』 竹内亮の第一歌集『タルト・タタンと炭酸水』(2015年)に収められた一首です。 ここでいう「二人」とは主体と、主体にとって大切な人を指すのでしょう。 そして
何もなき一日ひとひの何もなき川を身を乗り出して子ら眺めをり梶原さい子『リアス/椿』 梶原さい子の第三歌集『リアス/椿』(2014年)に収められた一首です。 「貼り紙ー十月」という一連にあり、東日本大震災が起こってから約半年後の2011年10
ゆらゆらと日々は手吹きガラスのやうに揺れてをります不確かなまま知花くらら『はじまりは、恋』 知花くららの第一歌集『はじまりは、恋』(2019年)に収められた一首です。 「手吹きガラス」は九州・沖縄地方でつくられるガラス製品で、溶けたガラスを
逃るるも直ひたに対うもおごそかに一生ひとよのこととなりて消えざる高倉レイ『薔薇を焚く』 高倉レイの第一歌集『薔薇を焚く』(1986年)に収められた一首です。 ある出来事に直面したとき、いくつかの選択肢が与えられると思います。そのときにどの道
眼前の苦を遁れたき我といふ弱気を凌駕する我のあれ水沢遙子『空中庭園』 水沢遙子の第三歌集『空中庭園』(2001年)に収められた一首です。 生きていれば、楽しいと感じることもあれば、苦しいと感じることもあるでしょう。 この歌は「苦」に直面した
本のない本棚皿のない戸棚そんなところに長く長く居たなみの亜子『鳴』 なみの亜子の第一歌集『鳴メイ』(2006年)に収められた一首です。 「本棚」は「本」を収めるから本棚なのでしょうし、「戸棚」は食器を収めるから戸棚なのでしょう。 もちろん、
煙草吸う友は煙草の自販機の場所に詳しいそれだけのことだ松村正直『駅へ』 松村正直の第一歌集『駅へ』(2001年)に収められた一首です。 自動販売機は、飲み物を売る販売機のイメージが強いですが、販売するものは何も飲み物に限っているわけではあり
空き缶をいくつも飾り自販機は夜の路地裏明るく照らす伊波真人『ナイトフライト』 伊波真人の第一歌集『ナイトフライト』(2017年)に収められた一首です。 初句「空き缶」と詠われています。 なぜ主体は、自動販売機に陳列されている缶に液体が入って
わが裡に常描きゐる線ありてあるところよりゆるくカーブす三宅霧子『霧子』 三宅霧子の第一歌集『霧子』(1974年)に収められた一首です。 「裡」は、"うら"と呼んで裏側を意味する場合と、"うち"と呼んで内側や心の中を意味する場合がありますが、
もう少しゆけばかならず楽になる楽になるとぞ歩み来たれる内藤明『薄明の窓』 内藤明の第六歌集『薄明の窓』(2018年)に収められた一首です。 生きているとどこかでつらい、しんどいと思うときがやってきます。 そのときに何もかも投げ出してしまえば
今日眠るふとんあります明日食べるパンもあります祈りのゆびも岸原さや『声、あるいは音のような』 岸原さやの第一歌集『声、あるいは音のような』(2013年)に収められた一首です。 眠る前の場面でしょうか。 この歌は、ひとことでいってしまえば"感
なにもくれなくていいから種明かししながら手品をやってほしいの安田茜『結晶質』 安田茜の第一歌集『結晶質』(2023年)に収められた一首です。 手品は「種明かし」をしないからこそ、手品として成立するものだと思います。手品の種を研究している者以
マジックの種たねを一式詰め込みし革の鞄は何処にゆきし内藤明『薄明の窓』 内藤明の第六歌集『薄明の窓』(2018年)に収められた一首です。 マジックグッズには、本当にさまざまなものがあります。カード、コイン、ロープ、花、ハンカチ、リング、ステ
手品師の右手から出た万国旗がしづかに還りゆく左手よ石川美南『裏島』 石川美南の歌集『裏島』(2011年)に収められた一首です。 手品師は何もないように見えるところからさまざまなものを登場させますが、「万国旗」もそのひとつでしょう。 万国旗は
ビル風に髪がおどってくれたからとてもちいさな決心をした安田茜『結晶質』 安田茜の第一歌集『結晶質』(2023年)に収められた一首です。 何かをしようと心に決めることは、少なからず心に負荷を伴うものでしょう。決心をせず、昨日と同じような毎日を
問題 - Question 次の歌の【 ① 】に入る言葉は何? 〈【 ① 】をふるまいたいな【 ① 】と口にするのが気持ちいいから〉 (安田茜) A. カフェオレ B. 葡萄酒 C. ピスターシュ D. 揚げ餅 答えを表示する 解答
問題 - Question 〈雪山を裂いて列車がゆくようにわたしがわたしの王であること〉という巻頭歌で始まる、安田茜の第一歌集は何? 答えを表示する 解答 - Answer 『結晶質』 解説 『結晶質』は2023年(令和5年)に出版された
問題 - Question 「それぞれ」「めいめい」「思い思いに」といった意味がある言葉で、短歌結社・竹柏会「心の花」が掲げる理念にも使われているのは何? 答えを表示する 解答 - Answer おのがじし 解説 おのがじしとは、「己が為
自転車のカゴを理想のかたちへと押し戻してるときに轢かれた小坂井大輔『平和園に帰ろうよ』 小坂井大輔の第一歌集『平和園に帰ろうよ』(2019年)に収められた一首です。 自転車は長年使っていると、だんだんとカゴのかたちが歪んできたり、錆ついてき
それぞれの記憶を混ぜて傘立ての水受けはなに映し出すかな佐佐木定綱『月を食う』 佐佐木定綱の第一歌集『月を食う』(2019年)に収められた一首です。 連作「雷鳴」の中の歌ですが、この一連からは自宅の傘立てというよりは、外出先の傘立てを指してい
問題 - Question 歌会などにおいて、参加者が互いに他の人がつくった短歌の選をすることを何という? A. 互選 B. 自選 C. 官選 D. 民選 答えを表示する 解答 - Answer A. 互選 解説 互選ごせんとは、
問題 - Question あらかじめ指定されたテーマや題に対して詠むのではなく、目に触れた事象を即興的に詠んだ歌を指す言葉は何? A. 自然詠 B. 社会詠 C. 嘱目詠 D. 時事詠 答えを表示する 解答 - Answer C
問題 - Question 五七五七七の第一句から第五句の文意や音の響きにおいて、各句の続き具合や関係の密接なものを表す言葉を、「疎句そく」に対して何という? A. 流句 B. 密句 C. 親句 D. 近句 答えを表示する 解答 -
フラミンゴきれいに足を折りたたみあの日失くした傘かと思うtoron*『イマジナシオン』 toron*の第一歌集『イマジナシオン』(2022年)に収められた一首です。 一本足で立つフラミンゴに、傘の形状を重ねている見立ての歌ですが、ただ単に見
傘のなか青信号を待ちながらきみには告げないきみの悪癖榊原紘『悪友』 榊原紘の第一歌集『悪友』(2020年)に収められた一首です。 この歌は、歌集名ともなっている連作「悪友」の中にありますが、ここで詠われている「きみ」は「悪友」を指すのでしょ
たわむれに傘をかざせばふりかかるきらきら雨は不幸のほそさ野口あや子『眠れる海』 野口あや子の第四歌集『眠れる海』(2017年)に収められた一首です。 降っているときの雨というものは、その形状を表現することが難しいところがあります。 もちろん
問題 - Question 1956年、62名を発起人として結成された歌人のための職能団体で、コロナ禍において『2020年 コロナ禍歌集』『続コロナ禍歌集』を刊行したのは何? A. 日本歌人クラブ B. 現代歌人協会 C. 日本短歌協
問題 - Question 1948年、斎藤茂吉・土屋文明・釈迢空・尾上柴舟・佐佐木信綱・窪田空穂・土岐善麿・前田夕暮をはじめとする183名を発起人として結成された、現在数千名の会員が所属する歌人団体は何? A. 日本歌人クラブ B.
問題 - Question 次の歌の【 ① 】に入る言葉は何? 〈「【 ① 】?なにそれ」と言いつつ君が鞄に詰めている【 ① 】〉 (木下龍也) A. ミラーレス B. ソケットレンチ C. チャクラ D. アメニティ 答えを表示す
問題 - Question 〈裏側に張りついているヨーグルト舐めとるときはいつもひとりだ〉という巻頭歌で始まる、木下龍也の第一歌集は何? 答えを表示する 解答 - Answer 『つむじ風、ここにあります』 解説 『つむじ風、ここにありま
不意打ちの雨も必ず上がるから島の娘は傘を持たない松村由利子『耳ふたひら』 松村由利子の第四歌集『耳ふたひら』(2015年)に収められた一首です。 急な雨に見舞われた場合、手持ちの傘があれば、傘を差すのが一般的かもしれません。また朝に天気予報
鞄のなか昨日の雨に冷ゆる傘つかみぬ死者の腕のごとしも楠誓英『禽眼圖』 楠誓英の第二歌集『禽眼圖きんがんず』(2020年)に収められた一首です。 鞄の中に入る大きさの傘といえば、折り畳み傘です。 雨が降って折り畳み傘を差していたのだけれど、そ
外履きのバッシュに桜がついてくるすぐに着くから差してない傘岡野大嗣『音楽』 岡野大嗣の第三歌集『音楽』(2021年)に収められた一首です。 この歌は日常の一場面といえば一場面ですが、「外履き」「バッシュ」「桜」「傘」といった名詞が並ぶことと
会いたさは会っても消えてゆかなくて傘を差しても少しは濡れる鈴木晴香『心がめあて』 鈴木晴香の第二歌集『心がめあて』(2021年)に収められた一首です。 「会いたさ」を感じるのは、相手と会っていないときであり、相手と会っているときはもうすでに
問題 - Question 第一回は佐藤佐太郎の『佐藤佐太郎全歌集』、第二回は長沢美津の『女人和歌大系(全6巻)』が受賞した、前年10月から当年9月までの一年間に刊行された歌集・歌書等の中で最も優れた著作を顕彰する、現代歌人協会主催の短歌賞
問題 - Question 「こころばへ」「ことわり」など、特に平安時代の和文や和歌に使われている伝統的でみやびやかなことばを指す用語で、「俗語」に対して用いられるのは何? 答えを表示する 解答 - Answer 雅語(雅言、みやびことば
問題 - Question 春によく見られるところから「春」に掛かり、また春になると心が燃えるの意から「心燃ゆ」に掛かる枕詞は何? A. かみかぜや B. くずのはの C. あまてらす D. かぎろひの 答えを表示する 解答 - A