ブログみるアプリ
日本中の好きなブログをすばやく見られます
無料ダウンロード
ブログ村とはIDが異なります
メインカテゴリーを選択しなおす
フォロー
人生の歌 #104
深夜ラジオの天気予報を聴きをれば今日はたしかに昨日のつづき小川真理子『母音梯形』 小川真理子の第一歌集『母音梯形トゥラペーズ』(2002年)に収められた一首です。 日付が変わる前後に、深夜ラジオを聞いていた場面でしょう。内容は天気予報です。
2024/07/10 05:00
短歌クイズ Q.465
問題 - Question 2024年、第67回短歌研究新人賞を「コミカル」30首で受賞した歌人は誰? 答えを表示する 解答 - Answer 工藤吹 解説 2024年で第67回を迎える短歌研究新人賞(短歌研究社主催)。今年の選考委員は、
2024/07/08 05:00
人生の歌 #103
散らかしたまま書いている人生に誤字も脱字もそのままにある小川佳世子『水が見ていた』 小川佳世子の第一歌集『水が見ていた』(2007年)に収められた一首です。 日記でしょうか、それとも依頼を受けた原稿の下書きなどでしょうか。 「散らかしたまま
2024/07/05 05:00
人生の歌 #102
迷いたるわれの耳へと風の吹く正しいことを選ぶのではない江戸雪『駒鳥ロビン』 江戸雪の第四歌集『駒鳥ロビン』(2009年)に収められた一首です。 生きているとさまざまな悩みや迷いがあります。 その度にすっと答えが出ればいいのですが、簡単には解
2024/07/03 05:00
観覧車の歌 #3
あてもなく歩く二人に観覧車 一度も乗らなかった観覧車岡本真帆『水上バス浅草行き』 岡本真帆の第一歌集『水上バス浅草行き』(2022年)に収められた一首です。 遊園地でしょうか、あるいは大きな観覧車があるハイウェイオアシスや、街中の人気スポッ
2024/07/01 05:00
観覧車の歌 #2
頂上で乗って頂上で降りるならいいよふたりきりの観覧車鈴木晴香『心がめあて』 鈴木晴香の第二歌集『心がめあて』(2021年)に収められた一首です。 通常、観覧車は一番低い位置に乗り場が設けられており、そこから乗って、またその一番低い位置で降り
2024/06/28 05:00
人生の歌 #101
長生きができたらいいな ひまわりの黄は漆黒しつこくにあんがい似てるね早坂類『風の吹く日にベランダにいる』 早坂類の第一歌集『風の吹く日にベランダにいる』(1993年)に収められた一首です。 人は何歳くらい生きれば「長生き」といえるのでしょう
2024/06/26 05:00
短歌クイズ Q.464
問題 - Question 次の歌の【 ① 】に入る言葉は何? 〈座っても立っても春で【 ① 】のような卵焼き巻く〉 (江戸雪) A. 大男の手首 B. 赤鬼の眉毛 C. 怪物の踝くるぶし D. 妖怪の喉のみど 答えを表示する 解答
2024/06/24 05:00
観覧車の歌 #1
観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日ひとひ我には一生ひとよ栗木京子『水惑星』 栗木京子の第一歌集『水惑星』(1984年)に収められた一首です。 観覧車と恋といえば、この一首といってもいいほどの代表歌です。 まず主体の位置を確認しておきたいと思
2024/06/21 05:00
【観覧車の歌】リスト
2024/06/19 05:49
短歌クイズ Q.463
問題 - Question 次の歌の【 ① 】に入る言葉は何? 〈プリントの花柄模様にうずもれて【 ① 】になりたい真昼〉 (早坂類) A. 綺麗な蝶 B. 静かな露 C. 些細な風 D. 邪悪な虫 答えを表示する 解答 - Ans
2024/06/19 05:00
自転車の歌 #13
白き霧ながるる夜の草の園に自転車はほそきつばさ濡れたり高野公彦『汽水の光』 高野公彦の第一歌集『汽水の光』(1976年)に収められた一首です。 時間帯は夜、場所は公園かどこかでしょうか。公園といっても区画整備されたきれいな公園ではなく、「草
2024/06/17 05:00
人生の歌 #100
勝ち負けを決めないことも負けかもと思う あなたの下着を吊るす岡崎裕美子『わたくしが樹木であれば』 岡崎裕美子の第二歌集『わたくしが樹木であれば』(2017年)に収められた一首です。 "勝つことはいいことだ"、"負けるよりも勝ちなさい"。 そ
2024/06/14 05:00
短歌クイズ Q.462
問題 - Question 次の歌の【 ① 】に入る言葉は何? 〈月末の終業時間のオフィスに【 ① 】のような拍手が上がる〉 (ユキノ進) A. 小雨 B. 花火 C. ノイズ D. 寝息 答えを表示する 解答 - Answer
2024/06/12 05:00
人生の歌 #99
三十分ゴルフの話ばかりして三十分減るおれの人生ユキノ進『冒険者たち』 ユキノ進の第一歌集『冒険者たち』(2018年)に収められた一首です。 人生は有限です。「三十分」を何に使うかは各人の自由ですが、その三十分が自分にとって有意義な時間なのか
2024/06/10 05:00
人生の歌 #98
おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃって生きてたらはちゃめちゃに光ってる夏の海青松輝『4』 青松輝あきらの第一歌集『4』(2023年)に収められた一首です。 "あなたはどのように生きていますか? あなたの生き方をオノマトペで30文字以内で表
2024/06/07 05:00
チョコレートの歌 #18
チョコレートはとけるとき悲鳴あげるから警察にだってとどけていい我妻俊樹『カメラは光ることをやめて触った』 我妻俊樹の第一歌集『カメラは光ることをやめて触った』(2023年)に収められた一首です。 正直、この歌をどのように読んでいいのか、なか
2024/06/05 05:00
チョコレートの歌 #17
チョコレートアイスを落とした跡がある頁とばして次の章まで安田茜『結晶質』 安田茜の第一歌集『結晶質』(2023年)に収められた一首です。 本を読んでいる場面でしょう。 この本は、自分の本でしょうか、それとも誰かから借りた本でしょうか、図書館
2024/06/03 05:00
コーヒーの歌 #18
ストローをせり上がりくるコーヒーの見えざる黒きストローなれば染野太朗『初恋』 染野太朗の第三歌集『初恋』(2023年)に収められた一首です。 ストローを使って飲んでいるところから想像すると、アイスコーヒーでしょうか。 ストローは白ではなく黒
2024/05/31 05:00
人生の歌 #97
生くるとは慣れぬことがらに出会ふこと熟こなしていくこと羊雲みあぐ秋山佐和子『豊旗雲』 秋山佐和子の第八歌集『豊旗雲』(2020年)に収められた一首です。 生きるということのある定義が示された歌で、この歌では二つが並列されています。 ひとつは
2024/05/29 05:00
人生の歌 #96
もう若くないと思えど死には若き齢よわいを生きて朝鵙あさもずに遇う吉川宏志『鳥の見しもの』 吉川宏志の第七歌集『鳥の見しもの』(2016年)に収められた一首です。 人はいつまでを若いと思い、いつからを若くないと感じるのでしょうか。 掲出歌は「
2024/05/27 05:00
人生の歌 #95
ノー・ウンチ、ノー・ライフ、ああ、この先の百年をウンチせよかし、おまへ大松達知『ゆりかごのうた』 大松達知の第四歌集『ゆりかごのうた』(2014年)に収められた一首です。 「おまへ」とは自分の子どものことを指しており、この歌が収められた一連
2024/05/24 05:00
短歌クイズ Q.461
問題 - Question 次の歌の【 ① 】に入る言葉は何? 〈どうしても書く気の出ない夜があり【 ① 】にて原稿を書く〉 (大松達知) A. サングラス B. 片イヤフォン C. 蝶ネクタイ D. 野球帽 答えを表示する 解答
2024/05/22 05:00
短歌クイズ Q.460
問題 - Question 〈こころ憂き春のカバンはぶんぶんと振り子のやうにわれを歩ます〉という巻頭歌で始まる、大松達知の第四歌集は何? 答えを表示する 解答 - Answer 『ゆりかごのうた』 解説 『ゆりかごのうた』は2014年(平
2024/05/20 05:00
人生の歌 #94
死ぬまでにせぬこと出来ぬままのこと考へてゐる箸洗ひつつ近藤かすみ『雲ケ畑まで』 近藤かすみの第一歌集『雲ケ畑まで』(2012年)に収められた一首です。 人生は長いといえば長いでしょうし、短いといえば短いものです。それは人生の捉え方、どの視点
2024/05/17 05:00
人生の歌 #93
棒切れかなにかのごとき一生も棒切れに長さありてわれ泣く渡辺松男『歩く仏像』 渡辺松男の第三歌集『歩く仏像』(2002年)に収められた一首です。 一生はいろんなものに喩えられます。一生を何に喩えますかという質問を受けた方もいるかもしれませんが
2024/05/15 05:00
人生の歌 #92
(はじめから間違いだとしてひきつづき間違うとしても)生きなければね野樹かずみ『路程記』 野樹かずみの第一歌集『路程記』(2006年)に収められた一首です。 "なぜ生きているのか"。 人生において、この問いを自分自身に投げかけたくなるのは、う
2024/05/13 05:00
人生の歌 #91
今日もまた前回までのあらすじを生きてるみたい 雨が止まない鈴木美紀子『風のアンダースタディ』 鈴木美紀子の第一歌集『風のアンダースタディ』(2017年)に収められた一首です。 日々を重ねることは、日々経験を積むことであるでしょうし、新しい何
2024/05/10 05:00
自動販売機の歌 #15
自販機に〈なまぬるい〉のボタン見つけたらわたしはきっと次の段階ステージ鈴木美紀子『風のアンダースタディ』 鈴木美紀子の第一歌集『風のアンダースタディ』(2017年)に収められた一首です。 通常、自動販売機のボタンは"つめた~い"か"あったか
2024/05/08 05:00
ラーメンの歌 #16
カップ麵にお湯注ぐとき思うんだこうやってお湯降ってくるでしょ大前粟生『柴犬二匹でサイクロン』 大前おおまえ粟生あおの第一歌集『柴犬二匹でサイクロン』(2018年)に収められた一首です。 カップ麺を詠った歌ですが、この歌が何を伝えようとしてい
2024/05/06 05:00
パンの歌 #26
いまはただ春の麒麟にあいたくて卵サンドをつくっています岸原さや『声、あるいは音のような』 岸原さやの第一歌集『声、あるいは音のような』(2013年)に収められた一首です。 一読、明るさに満ちていて、わくわくうきうきする歌です。 「春」のやわ
2024/05/03 05:00
短歌クイズ Q.459
問題 - Question 次の歌の【 ① 】に入る言葉は何? 〈うれしくてなんべんひとに言つただらう【 ① 】の同じなること〉 (染野太朗) A. 血液型 B. 生年月日 C. 出身校 D. 漢字氏名 答えを表示する 解答 - A
2024/05/01 05:00
短歌クイズ Q.458
問題 - Question 次の歌の【 ① 】に入る言葉は何? 〈渡るときやたら眩しい橋だつた【 ① 】のやうに人を立たせて〉 (石川美南) A. やらせ B. ひるね C. あのよ D. まわた 答えを表示する 解答 - Answ
2024/04/30 05:00
人生の歌 #90
美しい日没があすもあるのかと問う声にえぐられている日あり百々登美子『盲目木馬』 百々登美子の第一歌集『盲目木馬』(1962年)に収められた一首です。 日没が美しいか美しくないかは、それを見る人によって感じ方はさまざまでしょうし、またひとりの
2024/04/29 05:00
人生の歌 #89
負ケ犬ニナルナとばかり教えられ負ける強さを知らずに育ち大井学『サンクチュアリ』 大井学の第一歌集『サンクチュアリ』(2016年)に収められた一首です。 人生を勝ち負けで語るとき、負けるよりも勝つことが求められる場面は多いでしょうし、一般的に
2024/04/28 05:00
人生の歌 #88
なにかに負けてゐるかのやうになにかを嘲笑わらつてゐるかのやうに夏を過ごした染野太朗『初恋』 染野太朗の第三歌集『初恋』(2023年)に収められた一首です。 夏といえば開放的なイメージがありますが、この歌の主体はとても苦しそうに夏を過ごしたの
2024/04/27 05:00
人生の歌 #87
眠りたくなつて眠つて目が覚めて食べる排泄する歩き出す石川美南『架空線』 石川美南の第四歌集『架空線』(2018年)に収められた一首です。 この一首は「脱ぐと皮 ―爬虫類カフェ訪問前後」という一連に置かれた歌で、人間ではない生き物のことを詠っ
2024/04/26 05:00
短歌クイズ Q.457
問題 - Question 次の歌の【 ① 】に入る言葉は何? 〈俺・私・僕と呼び名が変わるたび【 ① 】の位置が違う気がする〉 (大井学) A. ほくろ B. 鎖骨 C. 踵 D. まゆ毛 答えを表示する 解答 - Answer
2024/04/25 05:00
短歌クイズ Q.456
問題 - Question 次の歌の【 ① 】に入る言葉は何? 〈恐らくは【 ① 】から出遭う人と人そして【 ① 】から忘れてゆけり〉 (なみの亜子) A. 眉 B. 鼻 C. 口 D. 耳 答えを表示する 解答 - Answer
2024/04/24 05:00
人生の歌 #86
編み物の初めのように先が長い二人静かに前を見ている竹内亮『タルト・タタンと炭酸水』 竹内亮の第一歌集『タルト・タタンと炭酸水』(2015年)に収められた一首です。 ここでいう「二人」とは主体と、主体にとって大切な人を指すのでしょう。 そして
2024/04/23 05:00
人生の歌 #85
何もなき一日ひとひの何もなき川を身を乗り出して子ら眺めをり梶原さい子『リアス/椿』 梶原さい子の第三歌集『リアス/椿』(2014年)に収められた一首です。 「貼り紙ー十月」という一連にあり、東日本大震災が起こってから約半年後の2011年10
2024/04/22 05:00
人生の歌 #84
ゆらゆらと日々は手吹きガラスのやうに揺れてをります不確かなまま知花くらら『はじまりは、恋』 知花くららの第一歌集『はじまりは、恋』(2019年)に収められた一首です。 「手吹きガラス」は九州・沖縄地方でつくられるガラス製品で、溶けたガラスを
2024/04/21 05:00
人生の歌 #83
逃るるも直ひたに対うもおごそかに一生ひとよのこととなりて消えざる高倉レイ『薔薇を焚く』 高倉レイの第一歌集『薔薇を焚く』(1986年)に収められた一首です。 ある出来事に直面したとき、いくつかの選択肢が与えられると思います。そのときにどの道
2024/04/20 05:00
人生の歌 #82
眼前の苦を遁れたき我といふ弱気を凌駕する我のあれ水沢遙子『空中庭園』 水沢遙子の第三歌集『空中庭園』(2001年)に収められた一首です。 生きていれば、楽しいと感じることもあれば、苦しいと感じることもあるでしょう。 この歌は「苦」に直面した
2024/04/19 05:00
人生の歌 #81
本のない本棚皿のない戸棚そんなところに長く長く居たなみの亜子『鳴』 なみの亜子の第一歌集『鳴メイ』(2006年)に収められた一首です。 「本棚」は「本」を収めるから本棚なのでしょうし、「戸棚」は食器を収めるから戸棚なのでしょう。 もちろん、
2024/04/18 05:00
自動販売機の歌 #14
煙草吸う友は煙草の自販機の場所に詳しいそれだけのことだ松村正直『駅へ』 松村正直の第一歌集『駅へ』(2001年)に収められた一首です。 自動販売機は、飲み物を売る販売機のイメージが強いですが、販売するものは何も飲み物に限っているわけではあり
2024/04/17 05:00
自動販売機の歌 #13
空き缶をいくつも飾り自販機は夜の路地裏明るく照らす伊波真人『ナイトフライト』 伊波真人の第一歌集『ナイトフライト』(2017年)に収められた一首です。 初句「空き缶」と詠われています。 なぜ主体は、自動販売機に陳列されている缶に液体が入って
2024/04/16 05:00
直線・曲線の歌 #11
わが裡に常描きゐる線ありてあるところよりゆるくカーブす三宅霧子『霧子』 三宅霧子の第一歌集『霧子』(1974年)に収められた一首です。 「裡」は、"うら"と呼んで裏側を意味する場合と、"うち"と呼んで内側や心の中を意味する場合がありますが、
2024/04/15 05:00
人生の歌 #80
もう少しゆけばかならず楽になる楽になるとぞ歩み来たれる内藤明『薄明の窓』 内藤明の第六歌集『薄明の窓』(2018年)に収められた一首です。 生きているとどこかでつらい、しんどいと思うときがやってきます。 そのときに何もかも投げ出してしまえば
2024/04/14 05:00
人生の歌 #79
今日眠るふとんあります明日食べるパンもあります祈りのゆびも岸原さや『声、あるいは音のような』 岸原さやの第一歌集『声、あるいは音のような』(2013年)に収められた一首です。 眠る前の場面でしょうか。 この歌は、ひとことでいってしまえば"感
2024/04/13 05:00
手品の歌 #17
なにもくれなくていいから種明かししながら手品をやってほしいの安田茜『結晶質』 安田茜の第一歌集『結晶質』(2023年)に収められた一首です。 手品は「種明かし」をしないからこそ、手品として成立するものだと思います。手品の種を研究している者以
2024/04/12 05:00
手品の歌 #16
マジックの種たねを一式詰め込みし革の鞄は何処にゆきし内藤明『薄明の窓』 内藤明の第六歌集『薄明の窓』(2018年)に収められた一首です。 マジックグッズには、本当にさまざまなものがあります。カード、コイン、ロープ、花、ハンカチ、リング、ステ
2024/04/11 05:00
手品の歌 #15
手品師の右手から出た万国旗がしづかに還りゆく左手よ石川美南『裏島』 石川美南の歌集『裏島』(2011年)に収められた一首です。 手品師は何もないように見えるところからさまざまなものを登場させますが、「万国旗」もそのひとつでしょう。 万国旗は
2024/04/10 05:00
人生の歌 #78
ビル風に髪がおどってくれたからとてもちいさな決心をした安田茜『結晶質』 安田茜の第一歌集『結晶質』(2023年)に収められた一首です。 何かをしようと心に決めることは、少なからず心に負荷を伴うものでしょう。決心をせず、昨日と同じような毎日を
2024/04/09 05:00
短歌クイズ Q.455
問題 - Question 次の歌の【 ① 】に入る言葉は何? 〈【 ① 】をふるまいたいな【 ① 】と口にするのが気持ちいいから〉 (安田茜) A. カフェオレ B. 葡萄酒 C. ピスターシュ D. 揚げ餅 答えを表示する 解答
2024/04/08 05:00
短歌クイズ Q.454
問題 - Question 〈雪山を裂いて列車がゆくようにわたしがわたしの王であること〉という巻頭歌で始まる、安田茜の第一歌集は何? 答えを表示する 解答 - Answer 『結晶質』 解説 『結晶質』は2023年(令和5年)に出版された
2024/04/07 05:00
傘の歌 #31
徹夜明け傘をさすには微妙なる雨降る中を茫々とゆく松木秀『5メートルほどの果てしなさ』 松木秀の第一歌集『5メートルほどの果てしなさ』(2005年)に収められた一首です。 夜勤を終えた後でしょうか、それとも仕事が終わらず朝までかかってしまった
2024/04/06 05:00
直線・曲線の歌 #10
湾というやさしい楕円朝あさにその長径をゆく小舟あり松村由利子『耳ふたひら』 松村由利子の第四歌集『耳ふたひら』(2015年)に収められた一首です。 「長径」という見慣れぬ語が登場しますが、これは「楕円」に関わる用語です。 楕円には焦点が二つ
2024/04/05 05:00
直線・曲線の歌 #9
なだらかな曲線描く眼鏡入れ書架の片隅に置かれてゐたり山田航『さよならバグ・チルドレン』 山田航の第一歌集『さよならバグ・チルドレン』(2012年)に収められた一首です。 「眼鏡入れ」が「書架の片隅」に置かれているということを詠った歌で、特に
2024/04/04 05:00
人生の歌 #77
かがまりてもやしのひげ根をとる厨 些事にこだはる日は平和なれ蒔田さくら子『標のゆりの樹』 蒔田さくら子の第十一歌集『標のゆりの樹』(2000年)に収められた一首です。 料理にもやしを使うとき、「もやしのひげ根」をとる人とそうでない人がいると
2024/04/03 05:00
直線・曲線の歌 #8
やわらかな曲線である 新入学児なみなみ載せたプラットホーム安藤美保『水の粒子』 安藤美保の第一歌集『水の粒子』(1992年)に収められた一首です。 「プラットホーム」という語にはいくつか意味がありますが、この歌では駅のプラットホームを指して
2024/04/02 05:00
直線・曲線の歌 #7
白鳥の首のカーヴのあの感じ、細い手すりに手を添えている鈴木加成太『うすがみの銀河』 鈴木加成太の第一歌集『うすがみの銀河』(2022年)に収められた一首です。 この一首を読むと、「白鳥の首」と「細い手すり」とがイメージの中で重ね合わさり、ど
2024/04/01 05:00
直線・曲線の歌 #6
丁寧に落ち葉を吸っていく機械が曲線の多いフォルムをしていた鈴木ちはね『予言』 鈴木ちはねの第一歌集『予言』(2020年)に収められた一首です。 落ち葉を片づける場合、量にもよりますが、箒とちりとりでは大変なケースがあります。そのようなとき、
2024/03/31 05:00
直線・曲線の歌 #5
水引を指でなぞれば曲線の果てにとつぜん取り残されて櫻井朋子『ねむりたりない』 櫻井朋子の第一歌集『ねむりたりない』(2021年)に収められた一首です。 一連の前後の歌から想像すると、友人の結婚式に関連した歌だと思います。 婚礼関係に使用する
2024/03/30 05:00
直線・曲線の歌 #4
使い捨てコンタクトレンズひからびて記憶のカーブをぐんにゃり描く俵万智『チョコレート革命』 俵万智の第三歌集『チョコレート革命』(1997年)に収められた一首です。 主体は、使い捨てコンタクトレンズを普段使用しているのでしょうか。 そのコンタ
2024/03/29 05:00
直線・曲線の歌 #3
まっすぐな道を見るとき直線を腸からのどのあたりに感ず雪舟えま『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』 雪舟えまの第二歌集『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』(2018年)に収められた一首です。 不思議な歌だと思います。 「まっすぐな
2024/03/28 05:00
直線・曲線の歌 #2
曲線どれもがあざやかになる春先の曲線として妻を見てゐる荻原裕幸『リリカル・アンドロイド』 荻原裕幸の第六歌集『リリカル・アンドロイド』(2020年)に収められた一首です。 四季の中で「春」と聞いて想像するのは、あたたかさ、やわらかさといった
2024/03/27 05:00
直線・曲線の歌 #1
さびしさを知る直線と曲線が交差しながら明けてゆく空松村正直『駅へ』 松村正直の第一歌集『駅へ』(2001年)に収められた一首です。 夜明けの場面かと思います。 この歌における「直線」は地平線や水平線を指しているのでしょう。そして「曲線」は太
2024/03/26 05:00
人生の歌 #76
よりどなく生くるといへど日が差せば冬あたたかきひかり身に浴ぶ坂出裕子『日高川水遊』 坂出裕子の第一歌集『日高川水遊』(1998年)に収められた一首です。 "人はひとりでは生きられない"。よくこの言葉を耳にすることがあります。 確かにこの世に
2024/03/25 05:00
傘の歌 #30
ひとつぶの雨落つるまへに傘さして去り行くひとのうしろ影あり沢田英史『異客』 沢田英史の第一歌集『異客いかく』(1999年)に収められた一首です。 この歌で詠われている「傘」は日傘ではなく雨傘でしょう。 「ひとつぶの雨落つるまへ」とあるので、
2024/03/24 05:00
人生の歌 #75
人生をある朝とつぜん理解するブロッコリーが嫌ひだつたと沢田英史『異客』 沢田英史の第一歌集『異客いかく』(1999年)に収められた一首です。 人生とは何なのか、簡潔に説明できる人は少ないかもしれません。それほど人生というものは奥深く、予期せ
2024/03/23 05:00
短歌クイズ Q.453
問題 - Question 次の歌の【 ① 】に入る言葉は何? 〈【 ① 】まるで空気をみるやうにこちらを向いて思索するのは〉 (沢田英史) A. ゆるさうか B. よしたまへ C. なぜだらう D. ありがたう 答えを表示する 解
2024/03/22 05:00
短歌クイズ Q.452
問題 - Question 〈この空に数かぎりない星がありその星ごとにまた空がある〉という巻頭歌で始まる、沢田英史の第一歌集は何? 答えを表示する 解答 - Answer 『異客』 解説 『異客いかく』は1999年(平成11年)に出版され
2024/03/21 05:00
傘の歌 #29
傘で電柱を打ちまくっていればそこ一帯はのどかな町です小坂井大輔『平和園に帰ろうよ』 小坂井大輔の第一歌集『平和園に帰ろうよ』(2019年)に収められた一首です。 子どもが「傘で電柱を打ちまくって」いる場面を思い浮かべました。 学校からの帰り
2024/03/20 05:00
傘の歌 #28
なくしそうな傘と電車に揺られおり正直に謝ればよかった中沢直人『極圏の光』 中沢直人の第一歌集『極圏の光』(2009年)に収められた一首です。 雨が降りそうだ、あるいは雨が降っているという状況で傘をもち歩くとき、電車の車内は同じようにみな傘を
2024/03/19 05:00
傘の歌 #27
折れた傘が捨てられているごみ箱に僕も捨てたいな折れた傘を鈴木ちはね『予言』 鈴木ちはねの第一歌集『予言』(2020年)に収められた一首です。 傘が折れたとき、そのまましばらく使い続けるのか、あるいはすぐ捨ててしまうのか、どのタイミングで捨て
2024/03/18 05:00
傘の歌 #26
花柄の傘を開けば色彩に包まれている いつかやむ雨川本千栄『樹雨降る』 川本千栄の第三歌集『樹雨降る』(2015年)に収められた一首です。 "やまない雨はない"とはよく耳にする言葉ですが、雨は「いつかやむ」ものなのでしょう。 そんな「いつかや
2024/03/17 05:00
傘の歌 #25
かかげ持つ傘の角度を変へしとき少し異なる街が見えたり小島ゆかり『獅子座流星群』 小島ゆかりの第四歌集『獅子座流星群』(1998年)に収められた一首です。 普段目にしている街の景色というのは、特に意識しなければ日々それほど変わるものではないの
2024/03/16 05:00
傘の歌 #24
空回りする歯車のごと傘は離れて三叉路にとけてゆく田中ましろ『かたすみさがし』 田中ましろの第一歌集『かたすみさがし』(2013年)に収められた一首です。 雨の三叉路を見ているときの歌ですが、ビルなど割と高い位置から雨傘が行き交う様子を見下ろ
2024/03/15 05:00
コーヒーの歌 #17
地平線焼き切るときの火の匂い 簡易珈琲のふくろをひらく鈴木加成太『うすがみの銀河』 鈴木加成太の第一歌集『うすがみの銀河』(2022年)に収められた一首です。 「簡易珈琲」とは、一回分のコーヒーが飲めるようにパックされた簡易ドリップコーヒー
2024/03/14 05:00
パンの歌 #25
円盤のような焼きパン一段と高きところに載せたるパン屋安藤美保『水の粒子』 安藤美保の第一歌集『水の粒子』(1992年)に収められた一首です。 パンのかたちは一様ではなく、丸いもの、四角いもの、三角形に近いもの、円錐状のもの、細長いものなどさ
2024/03/13 05:00
自動販売機の歌 #12
モノクロに還るゆふやみ残業のデバッグルームに灯る自販機山田航『さよならバグ・チルドレン』 山田航の第一歌集『さよならバグ・チルドレン』(2012年)に収められた一首です。 「デバッグルーム」とは、主にゲーム開発において、開発者がバグがあるか
2024/03/12 05:00
傘の歌 #23
立て置きし傘が玄関に倒れたりおどろくほどの音にあらねど藤島秀憲『すずめ』 藤島秀憲の第二歌集『すずめ』(2013年)に収められた一首です。 日常の本当に些細な出来事を詠った歌で、あまり目立つ歌というわけではありませんが、味わいのある歌だと思
2024/03/11 05:00
傘の歌 #22
傘を巻く すなわち傘の身は痩せて異界にひらくひるがおの花服部真里子『遠くの敵や硝子を』 服部真里子の第二歌集『遠くの敵や硝子を』(2018年)に収められた一首です。 「傘」といったとき、まず頭に浮かぶのは、開いた状態の傘でしょうか、それとも
2024/03/10 05:00
パンの歌 #24
苛立ちをなだめる為の象かたちかなサンドウィッチのフィルムを剝がす堀合昇平『提案前夜』 堀合昇平の第一歌集『提案前夜』(2013年)に収められた一首です。 主体は今苛立っていたのでしょう。仕事のことでしょうか、それとも家庭のことでしょうか、あ
2024/03/09 05:00
メールの歌 #18
メールにも筆跡がある祖母からのメールはまるで柿の絵てがみ田村穂隆『湖とファルセット』 田村穂隆の第一歌集『湖うみとファルセット』(2022年)に収められた一首です。 絵手紙というと、手書きの味わいのある手紙という印象があります。パソコンで打
2024/03/08 05:00
メールの歌 #17
「今日きようは」という「今日は」だけが嘘であるメール送りつさびしい夜に花山周子『屋上の人屋上の鳥』 花山周子の第一歌集『屋上の人屋上の鳥』(2007年)に収められた一首です。 相手に自分の近況を知らせた場面でしょうか。 それにしても、なぜ「
2024/03/07 05:00
メールの歌 #16
言葉の密度を恋ふる 未読メールひらく一瞬目をつむるなり横山未来子『水をひらく手』 横山未来子の第二歌集『水をひらく手』(2003年)に収められた一首です。 親しい人からのメールでしょうか。 メールは開く前は「未読メール」であり、未読状態のま
2024/03/06 05:00
人生の歌 #74
春がまだひたすら続く日々でした老婆になった我そこに置く松平盟子『うさはらし』 松平盟子の第六歌集『うさはらし』(1996年)に収められた一首です。 季節は春。春は春でも、その春の特定の一日ではなく、一定の幅をもった「日々」が詠まれています。
2024/03/05 05:00
メールの歌 #15
文字化けのメール開けば溢れ出る涙の訳を教えてほしい岡本真帆『水上バス浅草行き』 岡本真帆の第一歌集『水上バス浅草行き』(2022年)に収められた一首です。 「文字化け」が起こる原因としては、送信側と受信側の文字コードが異なっているケースが多
2024/03/04 05:00
将棋の歌 #14
春の日の「歩」が「と」に変はるさみしさに三十代も後半に入る田村元『昼の月』 田村元の第二歌集『昼の月』(2021年)に収められた一首です。 季節は春でしょう。冬が終わり、だんだんと暖かくなっていく季節に、主体は年齢を重ねていきます。 「三十
2024/03/03 05:00
チョコレートの歌 #16
ひとりってこうだったっけ夜の道チョコをちいさくちいさく割りぬ笠木拓『はるかカーテンコールまで』 笠木拓の第一歌集『はるかカーテンコールまで』(2019年)に収められた一首です。 人との関わりの中で人は生きていくわけですが、人との関わりの度合
2024/03/02 05:00
チョコレートの歌 #15
銃撃戦がとくに好きってわけじゃない土の匂いのチョコレート嚙む平岡直子『みじかい髪も長い髪も炎』 平岡直子の第一歌集『みじかい髪も長い髪も炎』(2021年)に収められた一首です。 上句の感情と下句の行動の二つのパートから構成される歌ですが、ど
2024/03/01 05:00
人生の歌 #73
映画にはなれない今日が好きだった 卓にふくらみたるティーコジー笠木拓『はるかカーテンコールまで』 笠木拓の第一歌集『はるかカーテンコールまで』(2019年)に収められた一首です。 「ティーコジー」とは、ティーポットにかぶせる布製のカバーのこ
2024/02/29 05:00
短歌クイズ Q.451
問題 - Question 次の歌の【 ① 】に入る言葉は何? 〈呼ぶ声に顔を上げれば夜桜が【 ① 】のように明るい〉 (笠木拓) A. 豆電球 B. 方位磁石 C. 西ヨーロッパ D. ポップコーン 答えを表示する 解答 - An
2024/02/28 05:00
短歌クイズ Q.450
問題 - Question 〈色あせた木馬の鞍にふれるとき少年少女瞑りいるべし〉という巻頭歌で始まる、笠木拓の第一歌集は何? 答えを表示する 解答 - Answer 『はるかカーテンコールまで』 解説 『はるかカーテンコールまで』は201
2024/02/27 05:00
人生の歌 #72
たましいを紙飛行機にして見せてその一度きりの加速を見せて服部真里子『遠くの敵や硝子を』 服部真里子の第二歌集『遠くの敵や硝子を』(2018年)に収められた一首です。 動力源をもたない紙飛行機は、投げるときの手の力、そして風によってどこまで飛
2024/02/26 05:00
短歌クイズ Q.449
問題 - Question 次の歌の【 ① 】に入る言葉は何? 〈見る者をみな【 ① 】にするような真冬の星を君と見ていつ〉 (服部真里子) A. 篝火 B. 落丁 C. 衛星 D. 剝製 答えを表示する 解答 - Answer
2024/02/25 05:00
傘の歌 #21
生まれた瞬間懐かしくなる歌のように駅の周りで傘は開いた堂園昌彦『やがて秋茄子へと到る』 堂園昌彦の第一歌集『やがて秋茄子へと到る』(2013年)に収められた一首です。 傘の歌ですが、一読"光"を感じる歌だと思います。 それは「生まれた瞬間」
2024/02/24 05:00
「ブログリーダー」を活用して、tankalifeさんをフォローしませんか?