JUGEMテーマ:歴史 少し前から気になっていた、関西から遠い北海道の遺跡を取り上げようと思います。といっても決して人の気配が感じられないような最果ての不毛の地にある遺跡ではありません。小樽と余市にある日本では他に例を見ない2つの
歴史や民俗に関係するならアカデミックなことからサブカルチャーまでなんでも語ります。キーワードは「想像力」です。単に知る楽しさだけでなく、いろいろなことを考えていく楽しさを共有できたらうれしいと思います。
JUGEMテーマ:歴史 3年ほど前「ドール」という動物を紹介したことがあります(2021年6月4日「ニホンオオカミのことpart�〜オオカミとヤマイヌ」)。ドールを日本で唯一飼育しているよこはま動物園ズーラシアに先日、ようやく訪問
JUGEMテーマ:歴史 11月30日、大阪の近つ飛鳥博物館(富田林)において文挾健太郎氏(群馬県藤岡市教委)による『モノづくりが繋ぐ交流と信仰〜群馬県藤岡市の歴史文化の特性』という講演が行われました。“モノづくり&rd
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JUGEMテーマ:歴史 少し前から気になっていた、関西から遠い北海道の遺跡を取り上げようと思います。といっても決して人の気配が感じられないような最果ての不毛の地にある遺跡ではありません。小樽と余市にある日本では他に例を見ない2つの
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き 《4》民話「ものいう地蔵」 瀬川拓男・松谷みよ子・辺見しゅん編『日本の民話6土着の民話』(角川文庫 1981年刊)の中に次のような話が載っています。(内容は少々要約しています)「
JUGEMテーマ:歴史 今回の話題は決してホラーでもオカルトでもありません。タイトルだけ見て期待した方はすみません。 《1》ある誤解 ネットサイトの中のある日のQ&Aのコーナーに首かしげる質問と回答が載っていまし
JUGEMテーマ:歴史 その2からの続き大山古墳(仁徳天皇陵)の話を進めていますが、期せずして先日(3/18)の朝日新聞(朝刊)にて大山古墳の記事が載っていました。本来、なかなか調査が許可されない天皇陵ですが、3月7日に研究者によ
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き 《4》巨大プロジェクトのリアル 本多猪四郎監督はインタビューで次のようにも言っています。 「…落ち着いて、一分の隙間も無いような計画のもとに、一
JUGEMテーマ:歴史 古墳をとり上げようと思います。が、単に自分で勉強したことをそのまま書き連ねても芸がないことなので、最近観た映画の話から始めようと思います。 《1》映画『妖星ゴラス』 といっても、扱うのは新作ではな
JUGEMテーマ:歴史 その4からの続き 《6》不吉な影 記紀(古事記・日本書紀)垂仁天皇の中にあるサホヒメ・サホヒコのエピソードに蛇(小蛇)が登場します。 天皇の后であるサホヒメは兄のサホヒコから天皇を殺して自分たちで
JUGEMテーマ:歴史 その3からの続き 《5》弥生・古墳時代の蛇 おそらく私の不勉強によるものでしょうが、前々回にも述べた通り弥生時代の土器の中にヘビをモチーフにしたデザインや造形があるのかを知っていません。同様に古墳
JUGEMテーマ:歴史 その2からの続き 《4》性の神 山梨県立考古博物館展示の津金御所前遺跡出土(縄文時代中期)の土偶は出産土偶として有名です。容器上部についているのが母親の顔、側面に見えるのが子どもの顔とされており、
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き 《3》再生への願い 民俗学の谷川健一さんが『蛇〜不死と再生の民俗』(冨山房インターナショナル 2012年刊)で、沖縄・奄美地方でハブを頭に乗せて占いをするノロ(巫女)がいたことを
JUGEMテーマ:歴史 あけましておめでとうございます。昨年は正月早々の地震やら大事故やらでたいへんなスタートとなりましたが、私の住む地域では今年は比較的穏やかな天候となり晴ればれとしたお正月を過ごしました。と思っていたら、ここ数
JUGEMテーマ:歴史 3年ほど前「ドール」という動物を紹介したことがあります(2021年6月4日「ニホンオオカミのことpart�〜オオカミとヤマイヌ」)。ドールを日本で唯一飼育しているよこはま動物園ズーラシアに先日、ようやく訪問
JUGEMテーマ:歴史 11月30日、大阪の近つ飛鳥博物館(富田林)において文挾健太郎氏(群馬県藤岡市教委)による『モノづくりが繋ぐ交流と信仰〜群馬県藤岡市の歴史文化の特性』という講演が行われました。“モノづくり&rd
JUGEMテーマ:歴史 能登半島地域を襲った地震と水害によって被害を受けた方々、およびそれにより平穏な日常を妨げられた方々にお見舞い申し上げます。一日でも早い復興を祈っております。 今回はあまり深く掘り下げず、シンプルか
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き 《4》龍と王権 春成氏は講演の中で、龍の信仰が伝わってきた理由についても言及されています。龍の観念が伝来した紀元1世紀頃の日本列島は気候が極めて不安定であったとされていて、極端な
JUGEMテーマ:歴史 今までの読書体験の中で、自分の人生に大きな影響を受けたといえる本がいくつかあります。『儀礼と習俗の考古学』(塙書房2007年刊)と『祭りと呪術の考古学』(塙書房2011年刊)は、少しばかりの知識を得てわかっ
JUGEMテーマ:歴史 よく読まれているようで、新聞などでも重版の広告をよく目にします。私も読んでみました。内容に共感する点は少なくないのですが、一方で少々納得できないところもありました。今回は、そのようなことも含めての感想じみた
JUGEMテーマ:歴史 その2からの続き モダニズムのことなどほとんど分かっていない身ながら、このタイトルは少々恥ずかしいくらいに大げさすぎたようです。今さらながらオチをどのように持ってくるかが悩みどころなのですが&he
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き 《3》曲線の縄文 縄文人たちの思考表現が読み取れる数少ないものとしての土器や土偶の紋様や形状から考えるとき、私は縄文を“曲線の文化”と呼んでよいと考えてい
JUGEMテーマ:歴史 現役を離れてから日経新聞に目を通すことが少なくなっていたのですが、友人から教えてもらったのが9月2日の朝刊から始まった『渦巻く縄文土器10選』 というシリーズの記事でした。渦巻の紋様に着目して代表的な10個
JUGEMテーマ:日本のTVドラマその2からの続き 映画『シン・ウルトラマン』(2022年 樋口真嗣監督)を私は観ていません。この作品にラルゲユウスが登場することを知ったのはごく最近です。ただ、どうもそれほど重く用いられていない様
JUGEMテーマ:日本のTVドラマその1からの続き 《3》鳥と少年 脚本を書いた山田正弘さんはインタビューでこの「鳥を見た」について以下のように述べています。 「この鳥は…“少年の思い&rdqu
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ 2024年2月27日朝日新聞(朝刊)の社説で、往年の特撮TVドラマ『ウルトラQ』の一作品(「1/8人間」)がツカミとして使われていました。書かれた記者がどのような方かは分からないのですが、196
《1》3年経ちました2021年4月4日にブログを始めて以来、この度4年目を迎えようとしています。記事もこれで120本目となります。当初の目標は「1週間で1本」をペースとし「100本」を目指しました。SNSの瞬間芸的な軽い文でなく、できればそ
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き 紀伊半島に人が住み始めたのは3万年前の旧石器時代のことで、その後の縄文時代の頃にはほぼ今の地形が出来上がっていたようです。 《4》東から西から 上は今回の紀伊風土記の丘
JUGEMテーマ:歴史 もう終了してしまったのですが、紀伊風土記の丘資料館で行われていた企画展『紀伊半島の東と西〜縄文・弥生時代の地域性〜』(1/20〜2/25)は、私にとってこの地域をあらためてとらえ直す良い機会になりました。&
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き 《3》 怪異の正体 “化け物の正体見たり枯れ尾花”というのは横井也有という江戸時代の俳人の作った句のようです。 その正体を“科学的&rdquo
JUGEMテーマ:歴史 あたり前のことですが…。この世界のあらゆる生き物は「人間」のために存在するのではありません。自然の一部として存在する生き物を人間が勝手に“神”にしたり“妖怪
その2からの続き 古い人間なので昔の歌しか事例に上げられないのですが、さだまさしさん自身が主演する映画『飛べイカロスの翼』のテーマ曲として作った『道化師のソネット』(1980年)という歌には、♪笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕の
JUGEMテーマ:歴史 枚岡神社の笑い神事は記紀(古事記・日本書紀)に記された故事に由来するもので、神の笑いを真似ることにより神と一体になろうとするねらいがあるように思えます。いわば神と食を共になる直会のような意味があるのではない
JUGEMテーマ:歴史 笑い」を旨とする祭があります。防府(山口)の「笑い講」、名古屋(愛知)・熱田神宮の「酔笑人神事」、東大阪(大阪)・枚岡神社の「注連縄掛神事」、日高(和歌山)・丹生神社の「笑い祭」などが代表的です。昨年はその
JUGEMテーマ:歴史 その2からの続き女陰石と道祖神の話は前回で一通り終了したものとして、今回はその延長で少々飛躍ぎみというより誇大(古代…?)妄想レベルな話をしてみます。 《6》卵生神話 サルバドール・
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き 《4》性のシンボリズム 縄文時代に関して、�土偶=女性・石棒=男性 をそれぞれ表現しているのだろうとするのが一般的理解です。 また、以前のブログ(2022年9月13日「
JUGEMテーマ:歴史 《1》飛騨の石棒 石棒とは縄文時代の遺跡から出土する棒状の石器です。その地域で作られたのか他所から持ち込まれたのかは別として、ほぼ全国の遺跡から見つかっており、小さいものでは数�、大きいものは長野県の北沢の
その1からの続き 《4》地下世界譚 地底の世界を描いた話としてまずは『記紀(日本書紀・古事記)』に登場する黄泉国(よみのくに)を上げておきます。イザナギは死んだ妻のイザナミを追いかけて黄泉国に向かいます。そこで腐って蛆がわいている
JUGEMテーマ:歴史 《1》異世界訪問 和歌山の岩橋千塚古墳群(紀伊風土記の丘)は石室(玄室)の中に自由に入れる古墳がいくつかあることがウリです。最大規模の石室のある天王塚古墳の公開は不定期ですが、それ以外の中小の古墳の石室はい