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咲紗の、本とチワワとコーヒーと ~愛すべき本たちとの日々~ https://sashadokusho.hatenablog.com

「咲紗の、目指せ!日本一の読書家」から移行しました。 大好きな本とチワワとコーヒーに囲まれた日々を送っていきたいと思います。 読んだ本の紹介、感想などを書いていきますのでよろしくお願いします。

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2021/03/27

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  • かがみの孤城 辻村深月 ポプラ社

    いや~、ついにこの作品を読みました! 2018年度本屋大賞受賞作であり、あまりにも有名な作品ですよね。 ちなみに、私にとっては初の辻村深月作品です。 全体的に、ものすごく丁寧に書かれており、繊細な心理描写と、最初からあらゆるところに張られている伏線が見事です。 決してミステリー作品ではないのですが、最後、ああ、そうだったんだ・・・とじんわりと思わせてくれます。 あと、主人公、こころの気持ち、学校であった様々な理不尽な仕打ち、決定的になった恐ろしいこと・・・そんなときのこころの気持ちが、私には痛いほどよくわかりました。 それにこんなことがあったら、そりゃ学校行けるはずがないです、っていうか、行っ…

  • ふしぎ駄菓子屋銭天堂 廣嶋玲子 偕成社

    商店街の細めの脇道のところに、今まで見たこともない駄菓子屋があります。 その名も「銭天堂」。 中に入ると見たこともない、変わった名前の駄菓子がいっぱい。 そしてそこには、古銭の柄の入った赤紫色の着物を着た、どっしり太って大きくて、髪は真っ白、でもおばあさんではない 不思議な話し方をする紅子さんが座っています。 ここにくるお客はみんな、何かしら悩みを抱えていて、紅子さんはその悩みに合ったお菓子を渡します。 お代は安いけれど、紅子さんは何年物の小銭ということがちゃんとわかっているのです。 紅子さんから買ったお菓子を食べると、願いがかなうのですが、入っている説明書をちゃんと読まないと割とひどい目にあ…

  • お探し物は図書室まで 青山美智子 ポプラ社

    すっごく読みたかった本です。 なかなかブックオフに売ってなくて、ついに本屋さんで定価で買いました。 でもそれだけの価値はありました! すっごくよかったです。期待通りでした。 今年の本屋大賞第二位の作品ですね。 うなずけます。 舞台は、とある小学校に隣接するコミュニティハウスの中にある図書室。 そこには、それぞれの理由で本を探している人がやってきます。 そしてその図書館にいるのは、司書の小町さゆりさん。 とにかく大きい。太っているというより大きい。 色白で、頭の上に小さなおだんご。白い花飾りのついた1本のかんざし。 なんだか「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」の紅子さんに似ています。 人によっては、白熊だの…

  • カササギ殺人事件(上)(下) アンソニー・ホロヴィッツ 山田蘭訳 創元推理文庫

    2019年本屋大賞翻訳部門第1位作品。 珍しく、作中作作品となっています。 上巻が作中作、下巻が実際に起きた事件となっています。 綾辻行人著「迷路館の殺人」もちょっとそれっぽかったですよね。 上巻の作中作で起きた事件の結末の章が、ごっそり抜けているというところから始まるミステリーです。 作中作の方は、クリスティーのオマージュとなっています。 たしかに似たところが多いですね。 小さな村が舞台となっているとか、マザーグウスが出てきたりとか、ポワロのような探偵が出てきたいとか。 なるほど、こういう視点のミステリーもありか、と思いました。 書評では、上巻だけでいいのではという声もありますが、私は、下巻…

  • 眼球堂の殺人 周木律 講談社文庫

    メフィスト賞受賞作にして、このシリーズの第一作。 そして、まさにどんでん返し作品として申し分ないでしょう。 見事などんでん返しでした。 この作者は、建築学科卒だそうで、この作品のテーマも「建築」となっています。 バリバリ理系ですが、まだそこまで難しくは書いていなかったので、ほっと一息。 「館」をモチーフにしており、そこに集められた人々、一風変わった館の主、そしてそこに殺人事件が起こるという、綾辻行人風の展開です。 主人公は、世界中を放浪している天才数学者、十和田。 自由でいいですねぇ。 そして、彼のことを取材したいがために彼についていく睦子と共に眼球堂に招待されるのですが、眼球堂の主は、天才建…

  • ルームメイト 今邑彩 中公文庫

    いや、これムッチャクチャ面白かったです! こういうお話だったんだーという感じです。 これも一息に読んでしまいました。 大学生の春海は、不動産屋さんで知り合った麗子と、部屋をシェアしてルームメイトとなります。 ところが、最初地味だった彼女がだんだん変わっていき、ついに失踪してしまいます。 春海は家賃を払ってもらわないと困ることから、彼女の足取りを、大学の先輩の工藤とともに追うことになります。 が、やがて彼女の死体が見つかり、彼女が多重人格者だったことがわかります。 いった彼女を殺したのは誰なのか、彼女はどんな人生を歩んできたのか、ルームメイトなのに何も知らなかったことに春海は気づきます。 そして…

  • 星籠(せいろ)の海(上)(下) 島田荘司 講談社文庫

    御手洗潔シリーズで、初の映画化作品だそうです。 舞台は瀬戸内海、広島の鞆(とも)というところです。 ここは昔、村上海賊がいたところで、船の技術や海上船の技術が大きく発展したところだそうです。 そのため、ペリーがやってきたとき、幕府はこの村上海賊に協力を求めました。 その際、海軍図に書き込まれていた「星籠」の文字。 これは一体何か、という謎から、この鞆で起こった数々の事件。 それらが見事につながっていきます。 そしてあるカルト宗教に巻き込まれていく人々。 この作品では、人間の弱さとエゴがかなり表現されています。 自分というものを持たず、周りに流され、宗教にはまっていく小坂井。 いい結婚相手を見つ…

  • 江戸川乱歩 青空文庫より D坂の殺人事件 人間椅子 屋根裏の散歩者

    D坂の殺人事件 明智小五郎といえば、小学校時代、怪人二十面相シリーズ、よく読みました。 これはその明智初登場のお話ですが、私のイメージの明智とはちょっと違ったかな。 二十面相の時はスーツのイメージだったけれど、こちらでは浴衣を着ていて、髪ももじゃもじゃだそうです。 それにまだ20代前半。若い! 間借りしている部屋は本で埋まっていて、座る場所もないとか。 昔の作品なのに、推理小説としてはレベルが高い印象を受けました。 明智はきちんと聞き込みをし、目撃者の心理を追究し、犯人を導き出します。 さすが明智。 すぐに読めてしまう短編ですが、優れていると思います。 さすが江戸川乱歩。 なんだか、二十面相シ…

  • 奇面館の殺人(上)(下) 綾辻行人 講談社文庫

    この本は、1年以上も積読の中にありました。 なぜか? 館シリーズは順番に読まなければならないのに、間違って早い段階で買ってしまったからでした。 なので、その前の館シリーズを買いそろえて、読み終わるまで積読状態。 それに、これを読んでしまうと、今刊行されている館シリーズを全部読んでしまうことになるので、わざと引き延ばしていたというのもあります。 だって、全部読んでしまったら、館シリーズを読む楽しみがなくなってしまうので、寂しいじゃないですか。 館シリーズは10冊書く予定にされているそうで、これはその9冊目。 さて、最後の館が出て来るのはいつになるのでしょうか。 ひたすらその日が楽しみですね。 面…

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