こんなことがあるんだと思った。その方は、日本人日本語ガイドとして、韓国人グループを三回も案内したことがあるという。日本の派遣添乗員には、育成の過程がある。一般的には、最初に東南アジアやインド、トルコなど優秀な日本語ガイドがいるところで案内人の動きを学び
添乗員のドキュメントストーリー。 いいことも悪いことも、いいツアーも悪いツアーも、いい客も悪い客も満載。 業界の裏話も時々出ています。現地の美しい風景も掲載。
ブレッドに続いてもうひとつ魅力的な湖水地域を紹介しよう。プリトヴィッツェ国立公園。あまりにも有名な観光地で、ガイドブックや旅行会社のパンフレットにもきれいな写真が掲載されているため、お客さんたちの期待度はかなり高い。だが、こだわっているのであれば、ツ
よくお客さんに「ここだけは行ったほうがいいという国を教えて」と聞かれることがある。その人の好みに合わせて適当にアドバイスを申し上げるのだけど、ヨーロッパに限定すれば、スロベニア&クロアチアのツアーを、必ずすすめている自分に気付いた。90年代半ばから、旅
「ブログリーダー」を活用して、マスター・ツートンさんをフォローしませんか?
こんなことがあるんだと思った。その方は、日本人日本語ガイドとして、韓国人グループを三回も案内したことがあるという。日本の派遣添乗員には、育成の過程がある。一般的には、最初に東南アジアやインド、トルコなど優秀な日本語ガイドがいるところで案内人の動きを学び
プラド美術館を楽しみにされていた坂田夫妻はご満悦だった。特にご主人は、「こんなに読むはずないわよ」と奥様に突っ込まれながらも購入した画集とガイドブックを早速袋から出してニコニコしていた。「トイレに行ってくるね。」奥様がその場を立ち去ると、ご主人は僕の
クエンカからラマンチャを経てマドリッドに入るとほっとした。ここでの二泊滞在中の観光には、日本人の日本語ガイド(正確には通訳)と現地ガイド(こちらは英語のみ対応)がつく。マドリッドは人が多いしスリも多いが、案内する側のマンパワーがあれば、明神さんのフォロ
日本よりも遥かにコロナ禍を終えて日常が戻った欧州だが、その名残を見かける機会は日本よりも多い。北欧で見られるコロナ禍の名残り。もはやだれもきにしていないのだけど。面倒くさいから剝がしたり、取り除いたりしないのかもしれない。一方で、時々人混みでマスクをす
当時、僕が勤務していた旅行会社のブラックリストには、二種類あった。一つ目は、顧客同士でのトラブルにおける暴言、暴力。または添乗員が心身に危険を感じるような行為。今で言う極端なカスタマーハラスメントが原因となるもの。これは完全にその人の人間性や、団体旅行
上田さんは、北川さんのことを知っていた。管理職ということで、あまり添乗をする機会がない人だったが、前年の繁忙期に、人員が足りず一度だけ出た時に、たまたま彼女がいらしたという。帰国後の参加者アンケートに目を通しながら、上田さんは嘆いた。他のお客さんの北川
遠い昔。僕がまだある旅行会社の社員だった頃の話だ。年末年始のツアーに出かけた。行き先はウィーンとベルリンの二都市。12月30日にウィーンフィルのコンサート(元旦のニューイヤーコンサートと同内容。30日から三日間同じコンサートが開催されて、元旦だけテレビ中継され
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/23512759.html↑ ↑ ↑エピソード①と間が空いてしまったので、前回分のURLを貼っておきます。内容を忘れてしまった方はご覧ください。 翌日、バレンシアからクエンカに移動して観光を始
韓国ツアーでのバス移動中。ガイドさんがカップラーメンの話を始めた。「世界でのカップ麺のシェアは、日本が最高だけど、最近は韓国も頑張っています。特に、ロシアでは、辛ラーメンが他を圧倒しています。」「へー・・・。」「私が思うに、ロシアは寒いから、唐辛子
実は、フィンランドのヘルシンキに、馴染みのSUSHI屋がある。寿司屋でなくて敢えてSUSHI屋だ。お店の名前はHAIKU。アルファベット表記と一緒に「俳句」でなく「句」の文字だけがある。こんな名前なので日本人が経営者だと思ったら、中国系のアジア人だった。スタッフも含めて
駐車場から歩いていくと、広い吹き抜けのホールが見えてきた。その中心に石像見えた。かつて考古学博物館入口に立っていた石像。足元には水をたたえていた。近づくとやはり大きかった「ん?あれって前はカイロの博物館の入り口にあったやつだ。」引っ越しを済ませたとは
ノーベル博物館内にある土ショップの入り口。右上にマークした青い円内に山中伸弥さんの椅子が飾られていた。スウェーデンはストックホルムのノーベル博物館。ここの土産ショップの入り口には、かつて山中伸弥さんのサイン入り椅子が飾られていた。他の受賞者のサイン入り
北マケドニアからコソボに向かう車窓より。3月は、まだまだ雪山が目立つ久しぶりにバルカン七カ国のツアーに行かせてもらえた。道路事情はイマイチだし、毎日ホテルの到着時間が遅いし、観光案内は難しいのに日本語ガイドが一人もいないから英語ガイドの通訳が大変だし、そ
リスボン市内の闘牛場。地下はショッピングモールになっている。とあるポルトガルツアーにて、リスボンに着く前に、現地手配会社から連絡があった。「リスボンの市内観光で、ガイドの見習いを同行させてもよろしいでしょうか?東京のツアー担当者には許可を得ています。添
円安と物価高で、年々上がる海外旅行ツアー代金。しかしながら、コロナ禍でため込んだ気持ちが、まだまだ消費者には残っているようで、参加者は増え続けている。本当にありがたい。いつ減少し始めるか分からない恐怖感を抱えながらも、嬉しさと感謝でいっぱいの気持ちでいる
このシリーズは、既に終えたつもりでいたが、このブログ自体コロナ禍をきっかけに書き始めたものなので、筋を通して言及しよう。デジタル庁が、コロナワクチン接種証明書アプリのサービス停止を発表した。国内でも海外でも、提示機会がほぼなくなり、もはや役割を終えたとい
明日からエジプト。今回お世話になる日本語ガイドとは、とあるSNSで繋がっている。それを通じて、メッセージが来た。「すみません。お願いがあります。無理ならけっこうなのですが・・・。」日本人以上に正確な日本語を話す彼が、実に悲痛な書き方をしてきたので心配にな
初めてお会いした時は、「ちょっと元気がなさそうな方だな」という印象だった。お渡しした書類を、とても読みにくそうにしていた。「文字は大きめにしてあるのに。目が悪いのかな?」と思った。その取引先旅行会社での参加履歴はなかった。健康上の問題点等の申告履歴も
翌朝、前日までの天気が嘘のように晴れた。12月下旬。朝9時半頃のヴィレの街とスキー場。極夜の時期のスキー場は、いつもライトがついている。なお、これ以上明るくなることはない。実際よりも少しだけ明るく撮れたヴィレの朝この時は冬至の直前。一年で番暗い時期。ヴィレは
ホテルを出た。街中は、深夜なのにまだ大盛り上がり。さすがはサタデーナイトだ。騒ぎをよそに、僕は空ばかり眺めて歩きながら、一度転びそうになった。「『滑りやすいから、足元に気を付けてください』って、我々の添乗員さんは案内していましたよ。」お客さんにから
コロナがいよいよ五類になった。国内で初の感染者が出てから三年三か月。長いトンネルを抜けようとしている。ニュースでは、「五類になり、なにが変わるのか?」を盛んにやっている。僕ら添乗員にとっては、なにが変わるのか?空港での作業が変わる。例えば、受付時に
今回も素晴らしいフィヨルドの風景だった。昨日、今期二度目の北欧ツアーから帰った。連休の時期しか休めない人たちのために作られた六日間の旅。現地でたった四日間しか過ごせない中、最後のプログラムにして最大のハイライトであるネーロイフィヨルドとアウランドフィヨル
桜が終わった後に桜の名所を訪れるツアー。最後の目的地は、京都から出て、奈良の吉野山。前日、暇を見て現地に電話をして桜の状態を確かめた。「下、中は完全に葉桜。上は少し残っているかなあ。奥にはまだ少しあるかもしれませんわ。」そうだろうと思った。どこか一
「こぼれ話」シリーズで書いた、「桜が終わっているのに、京都の桜を見に行ったツアー」話の続き。この時の取引先は、海外国内問わず、観光施設の貸し切り観光を上手に企画する。少なくとも、僕はそう評価している。いつか、この会社の手配で、ドイツのノイシュバン・シ
ブログ更新通知で朝早くから起こしてしまった方々。申し訳ない。でも、朝から騒がずにはいられない。(この記事を書いているのは28日の夜だけど)2023年4月29日。いよいよ日本入国の水際対策が撤廃される(ただし一部の国々を対象として継続)。大型連休中の混乱を避ける
ちょっとしたトラブルはあったが、この前の北欧ツアーは、かなり順調だった。北欧といえば、ノルウェーのフィヨルドがハイライトで、なにより天気が重要なのだが、ありえないほどの晴天に恵まれた。そこで目にした風景は、下手な旅行会社のパンフレットを上回るほど美しかっ
23日に帰国して、ずいぶんと久しぶりにブログを書く。添乗中に少し書いてやろうと思ったが、案外余裕がなく、できないものだ。こんな駄文であっても文章を書くって、それなりにエネルギーを使うということを改めて知った。改めて知ったことといえば、今は、本当に日本にやっ
京都ツアーについて、書き終わらないうちに、あっと言う間に北欧にいる。コロナ禍の間、何度も取引先の北欧オンライン説明会に参加させていただいた。取引先の努力の甲斐あってか、比較的このツアーの売れ行きは悪くないようだ。このツアーに関しては、僕もその努力に関わ
大原野神社で見られた桜?お客さんたちは、なんらかの桜と信じ切っていた。信じる者は救われます。今考えてみると、最初のバスの中でお客さんに挨拶した時の反応が最高だった。「ご存知の通り、桜はほぼ終わっています。でも、この二日間の天気はどうやら最高に良いようで
コールセンターの仕事が終わる頃のことだ。派遣元のオフィスに行き、スタッフのそばで呟いた。「あー、疲れた。温泉にもでつかりたいなあ。」すると、さっとスタッフの一人がこちらを振り向いて言った。「いいツアーがたくさんあります!」はっと気づく。今は桜の時
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============居酒屋のメンバーからの杏奈への風当たりは、思ったほどではなかった。平日勤務の暇を与えられて皆と会わない間、反感を持って
まだ調整段階ではあるらしいが、5月8日にコロナが二類から五類になるのに合わせて、日本の入国規制が撤廃される可能性が高い。五類になったら、法的な水際措置が可能かどうか気になっていたのだが、特例をつくらずに消滅することになりそうだ。2022年6月に外国人の受け入れ
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============少し前、洋平は匡人と二人で飲んだ。順調な仕事量の回復を喜びながら、震災直後にドルフィンを去って行った者のことを匡人は気に
先月、父の命日に帰国できなかったので、昨日1日に帰省して墓参りしてきた。ついでに彼岸も兼ねて。往きに浅草で時間が余ったので、浅草寺を散歩したが失敗した。見事な大混雑。そりゃそうだ。絶好の天気と気温、周辺には桜が咲き乱れているのだから。いやもう、人、人
3月31日。ワクチンコールセンターの業務を終えた。コールセンターは、そのまま存続するものの事業としてのピークは過ぎたこと、また、スタッフが順調にスキルを向上させているため、リーダーの引継ぎが可能であることをふまえて、派遣元の上司と相談したうえで判断した。
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「あれ?・・・杏奈じゃん。また遊びに来たの?」帰国翌日だった優佳は、杏奈に歩み寄った。数日前に遊びに来たことは、誰かか
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============実は、店長が職場の雰囲気が悪くなることを心配しているというのは、卓也の優しい嘘だった。期待を裏切られた店長の頭の中は、
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/18464138.htmlhttp://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/18450081.htmlhttp://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/18437205.htmlhttp://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/18423710.htmlhttp://mast
サマルカンドからシャフリサブスに向かう山道で。標高1600mの頂きを超えたところには、アーモンドの花が咲き乱れていた。春の風景。地中海沿岸よりも、少しピンクが強い気がする。パミール高原に続く山塊の稜線もくっきりしてきた。さらに昨日の続き。今回は、怖くはない
昨日の続き。「ところでこのサーモンのお刺身、美味しかったわー。」紅一点姫が、話題を切り替えた。「でも、ウズベキスタンは内陸国よね。このサーモンはどうしたの?海からここまで泳いで上ってくるの?」「それだとサーモンが大変だから、飛行機を用意しています