この世は元よりマヤカシだらけの世界です。 ここでいうマヤカシってのは裸の王様に出てくる『賢い人だけが見える糸』みたいなモノのことです。 マヤカシが実しやかに扱われている世界では、不思議なことに存在しないモノが在るモノとして設定されていて、まるでそれが有るかようにみんなが振る舞っているのです。そして、「ウソも100回言えば本当になる」みたいな話で、無いモノでも「在るんだ!在るんだ!」と言い続けられていると信じる人が1人2人と増えていきます。人間は小さなウソよりも大声で繰り返し唱えられる大きなウソに騙されやすいのです。ただ、端から有るはずのないモノを有るかような前提で話を進めていけば遅かれ早かれ辻…