キース・アウトを更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp
「文科省は、”給食中もしゃべっていいよ”と言いながら、”責任は学校が取るから”と釘を刺すことも忘れない」~キース・アウトを更新しました。
kieth-out.hatenablog.jp
「日本人は同調圧力に負けてマスクをし続けるのか」~それぞれの国のそれぞれの同調圧力
久々に都会に出たが、人出は多く、そのほとんどがマスクをしている。 彼らは同調圧力に屈した人々なのだろうか? 少なくとも私はそうではない。自らマスクを選び取ったのだ。 同調圧力なんてどこの国にもあり、日本が特別なわけでもないはずだ。という話。 【東京に行ってきました】 ちょっとした用事があって久しぶりに東京に行ってきました。そのついでに美術館に行ったり東京駅近くで知人と食事をしたりと、私としては極めて珍しい2日間を過ごしてきました。 コロナ感染第8波上昇中というのに何をしているのだと自分自身思わないわけではありませんが、一方で感染予防が叫ばれながら他方でマスクを外して旅に出ようみたいな政府のキャ…
「日本人ブランドを高め、維持する」~ワールドカップ清掃の何が悪い!②
ワールドカップの会場での清掃は、 結果的に日本人ブランドを高め、維持することに繋がる。 企業の仕事も外交もやり易くなる。それをわざわざ、 ゴミを増やして、彼の国の身分制度を維持してやる必要はない。 という話。(写真:フォトAC) 【いきり立つほどのことはなかった】 カタールのサッカー・ワールドカップ会場では、日本人サポーターたちが敗戦にも関わらずスタジアムを清掃して、また海外のメディアで評判になっています。別の国では敗戦に怒った市民が暴動を起こしたといった報道もあり、対比されたわけでもありませんが、自ずと日本の評価を高めることになりました。諸外国はサッカーで暴動を起こすくらいが当たり前ですから…
「不道徳な人間に道徳を教えられる」~ワールドカップ清掃の何が悪い!①
残念ながら昨夜のコスタリカ戦は零封殺。 しかし負けたスタンドとロッカーで、そのあと黙々となされたことがある。 その場を清掃し、整えることだ。 この美風に、何人たりとも、ケチをつけてはいけない。 という話。(写真:フォトAC) 【封殺されたそのあとで】 生粋のコンジョウナシで、期待が裏切られるのが怖いばかりに昨夜も午後7時のキックオフをリアルタイムで見ることができず、NHKニュースを見たあとで30分ほど家事をし、8時からは「鎌倉殿の13人」で実朝が暗殺され、公暁が惨殺されるのを見たところでチャンネルを変えると、間もなく日本代表がカタールで封殺されてしまいました。 どうやら日本チームは私が見ていな…
「財産はあってもなくても、いざという日のためにやっておくこと」~財産は残せばいいというものでもない③
自分が死んだあとで、子どもたちが遺産を巡って不仲になるのは困る。 自分が死んだあとで、財産がどこにあるのか分からないのも困る。 自分が稼いだ金が手つかずのまま残るのも、早く底をつくのも困る。 老人の悩みは尽きないが、ここに名案がある。という話。(写真:フォトAC) 【定年を迎えたら、そろそろ遺言状を書く】 子どものいない夫婦で、夫が死んだらとたんに今まで付き合いのなかった夫の兄弟姉妹が現れて、遺産の半分も持って行ってしまった、というような事態を防ぐ方法は簡単です。遺言状を書いておけばいいのです。 自筆で、「全財産を妻に譲る」と書き、日付を入れて署名捺印。それだけでいいようです。さらに財産目録を…
「財産の少ない家でこそ起こる 血みどろの争い」~財産は残せばいいというものでもない②
子どものいない家で夫が亡くなる。しかし遺産の半分しか妻のもとに残らない。 財産の少ない家で、わずかな遺産を巡って血みどろの兄弟争いが起こる。 それらすべては、 故人が生きているうちに、やるべきことをやっておけば防げたはずのことだ。 という話。(写真:フォトAC) 【夫婦子ナシ、しかし夫の遺産すべてが妻のものとは限らない】 一昨日は最後の方で「法定相続人が妻ひとりだったりすると基礎控除額は3600万円しかありません」と書きましたが、これは少し誤解を招きやすい表現です。と言うのは「法定相続人が妻ひとり」というのは極めて稀なケースだからです。 「え? 子どものいない夫婦なんて世の中ざらで、その場合、…
老後を年金だけでは生きてはいけない、最低2000万円は必要だという。 しかし普通に準備すれば2000万円はそれほど大きな額でもない。 個人の積み上げていける財産は意外と多いものだ。 問題はむしろムダに残してしまうことかもしれない。 という話。(写真:フォトAC) 【老後のための2000万円、実はたいしたことはない(かもしれない)】 昨日のスポーツくじで6億円当てた男性が、その後も堅実に生き、高級外車や高級時計を買ったりタワマンを購入したりしてもなお投資で5000万円の上積みをし、現在の悩みは「6億円が目減りすることには痛みがある」「死ぬときは財産でゼロであってほしい」という矛盾とどう付き合って…
「金が減るのも残るのも嫌だ」~やはり宝くじの高額当選者は思ったほど幸せではない
宝くじの高額当選者の話を読んだ。人は何億円もの金を手に入れても、あまり生活を変えないようだ。よく考えてみるとそれもありがちなこと。しかしそうなると、高額当選者であることの意味は何なのだろう。という話。(写真:フォトAC) 【10年前、宝くじで6億円当たった男はどう生きたか】 スポーツくじで6億円当てた男性が、その後の10年間を語るという文春オンラインの記事を面白く読みました。 bunshun.jp bunshun.jp 要点は次のようなものです。 “宝くじ当選者のヤバイ末路”みたいなことにはならず、生活はほとんど変わっていない。 とりあえずそのうちの5億5千万円分は、すぐに銀行に金融商品を買わ…
「ICT:子どもから見れば学校なんて隙だらけじゃないか」~キース・アウトを更新しました。
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「知の伝承:どうでもいいことまで伝わっていく」~元教え子が昔の私を呼び覚ます
フェイスブックに昔の教え子が投稿した「どうでもいい話」、 実は私が数十年前に教えた話だった。 こうして「どうでもいいこと」は伝承していく。 しかし「どうでもよくないこと」だって密かに伝わっていくものだ。 という話。(写真:フォトAC) 【元教え子が昔の私を呼び覚ます】 フェイスブックにアカウントを持っていて、あまり熱心にやっているわけではありませんがときどき更新しています。その始めたばかりの時期、私を探し当てた元教え子からいくつか友達申請があり、これも頻繁にやり取りしているわけではありませんが、お互いに「いいね」を押し合ったりしています。 元教え子たちの「いいね」には「見守っていますよ」といた…
「やはり小学校英語はいらない」~1%のエリートのために99%の凡人が苦しむことはない
生涯、英語を使う機会がほぼゼロである日本人の割合は90%。 必要に迫られて仕事で英語を使うことの時々ある日本人は9%。 外国語習得に必要な時間はおよそ2200時間。 そう考えると、やはり小学校英語はいらない。 という話。(写真:フォトAC) 【翻訳アプリがあれば、英語を勉強しなくてもいいのか】 昨日のYahooニュースに転載されていたAERAdot.の記事が面白かったので紹介します。「翻訳アプリがあれば、英語を勉強しなくてもいいのでは」 自動翻訳の専門家はどう答える?という記事です。 内容をかいつまんで言うと、 一生にわたって英語を使う機会がほぼゼロである日本人の割合は人口の約90%である。 …
「“結局最後は人間”というもどかしさ。だが仕方ない」~なぜあの子は車内で死ななければならなかったのか②
父親の思い込みから発生した岸和田の女児置き去り死事件。 最後の砦はクラス担任の欠席連絡だったはずだ。 しかしなぜそれができなかったのか。 そこにはおそらく相応の理由がある。という話。(写真:フォトAC) 【欠席確認、ほんとうに忘れただけなのだろうか】 中学校で欠席確認を怠ったばかりに、二度も危うい目に遭いそうになった私も、小学校に異動してからはそうした事故を起こしませんでした。なぜなら小学校の担任はほぼ一日中、自分のクラスに張り付いていますから、不在児童の確認連絡を忘れてもすぐに思い出せるからです。 それは保育園も同じで、保育士の場合、小学校よりもさらに対応する子どもが少ないですから、よほどの…
「子どもの教育なんて楽な仕事なのだから、ITと企業の落ちこぼれにやらせればいいじゃないか」~キース・アウトを更新しました。
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「欠席確認の怠り、私にも経験がある」~なぜあの子は車内で死ななければならなかったのか①
父親の些細な勘違いから2歳の女の子が死んだ。 しかし保育園が一本の確認電話を入れるだけで起こらなかった事故だ。 なぜその程度のことができなかったのか。 ところが私自身にも同じ経験が、しかも二度もあるのだ。という話。(写真:フォトAC) 【欠席確認の怠り。私にも経験がある】 大阪の岸和田で2歳の娘を保育園に預けたと思い込んだ父親が、9時間に渡って車内に放置、熱中症で死なせてしまうという事件がありました。一義的に責められるべきは父親で、ご自身も繰り返し自責の念に苦しめられていると思いますが、ここに来て、子どもの登園していないことを確認しなかった保育園の責任についても、問う報道が目立つようになってい…
「高齢者のあることのやっかい」~伯母が100歳の誕生日を迎えて
先日、伯母が100歳の誕生日を迎えた。私の母も95歳。人はなかなか死なないものだ。しかし一般的な人の死から逆算すると、私の余命はあんがいと短い。高齢者の余命問題、どう考えたらいいのだろう。という話。(写真:フォトAC) 【キンは100シャイ、ギンも100シャイ、伯母も100歳】 先週の金曜日(11月11日)は伯母の誕生日でした。 だから何だというような話かもしれませんが、書いた私自身が高齢者であることを加味してもらうと、この文に多少の重みあるいは変化が出てくるかも知れません。 100歳だそうです。 今年初めて知ったのですが大正11年11月11日のゾロ目誕生日で、中国では独身者の日ですが、伯母は…
「不登校対応の極意:この子の親友だったら何と言ってあげるのだろう」~不登校もいじめも過去最多について⑨
もっともカウンセリングに向かないはずの親にしか、もっとも有効なカウンセリングはできない。不登校の回復の過程は、親が優秀なカウンセラーとなる過程なのかもしれない。という話。(写真:フォトAC) 【不登校の着地点】 不登校の指導の場で「登校することが目的ではない」という言い方があります。しかし子どもが生き生きと学校に通うようになったら、それが最良の状況であることは間違いないでしょう。何といっても日中、同い年の子どもが一番多くいる場所が学校ですからさまざまな経験ができます。 しかし何も学校に行くことがすべてでないことには私も同意します。学校外に生き生きと生きることのできる場所があれば、あるいは学齢期…
「子どもを『受け止める』とは、こういうことだ」~不登校もいじめも過去最多について⑧
自分の心の中の曖昧模糊としたものに形を与える、その手伝いをするのがカウンセリングだ。不登校からの回復があったとすれば、そこに優秀なカウンセラーがいたはずで、おそらくそれは親だったのだ。という話。(写真:フォトAC) 【カウンセリングとは何か】 カウンセリングとは何か。 私はそれを、 「来談者本人が、心の中にある曖昧模糊とした不安や苦しみ、悩みや哀しみ、怒りなどを、見えるかたちに表現するためのお手伝い」 と考えています。 心の中のはっきりしないものを見える形にすることを、対象化とか客体化とか、あるいはモノ化と言います。私個人は「モノ化」が一番しっくりします。手に取ってしげしげと観察できるようなも…
「不登校問題では、私は医師もカウンセラーも信じない」~不登校もいじめも過去最多について⑦
不登校に関して、医師やカウンセラーに頼り切ることはできない。過去50年間、魔法のように不登校を終わらせた専門家も、呪文のようにすべてを解いた言葉もない。しかし不登校から戻ってきた子たちも大勢いるのだ。という話。(写真:フォトAC) 【不登校問題では、私は医師もカウンセラーも信じない】 不登校に関して、私は医師やカウンセラーに私怨があります。 もう40年近く前のことになりますが、学校に来にくくなっている子どもたちを指導している最中に医師やカウンセラーの指導が入って、片っぱしから持って行かれたという思いがあるからです。 この子はまだ休ませる状況ではない、いまはまだがんばらせる段階だ――そう思って私…
「学校に行けない状況はまず分析されなくてはいけない」~不登校もいじめも過去最多について⑤
不登校にはさまざまなかたちがある――。そんな当たり前のことが長いこと見過ごされてきた。保護者や教師は現場で現実的な対応を続けてきたが、マスコミや政府のレベルでは今も平板だ。という話。(写真:フォトAC) 不登校や心理の専門家の言う「受け止めてください」「受け入れる姿勢で」「寄り添って」、あるいは「こころの居場所をつくって」「そのままのキミでいいよと知らせてあげて」等々について、具体的にどういうことなのか考えてみたいと思います。 しかしその前に、これらの助言がまったく意味をなさない不登校もいるので、まずその点について考えておきます。 【「登校拒否は病気じゃない」の功罪】 1989年に出版された奥…
今夜は皆既月食(6時9分ごろから)。しかし月が太陽の反対側に来るのは毎月のことじやないか?なぜ月食は毎月起こらないのだろう?という話。(13年前の記事ですが) kite-cafe.hatenablog.com
「不登校問題の専門家たちが仕事をしていない」~不登校もいじめも過去最多について⑤
2021年度「問題行動・不登校調査」の結果によると、不登校はわずか1年の間に、25%、5万人近くも増えてしまったという。それなのに世の人々は何の感慨もなくやり過ごしてしまい、こころの専門家たちは空しい助言を与えるばかりなのだ。という話。(写真:フォトAC) 【不登校が1年間で25%も増えても誰も動かない】 10月27日に公表された2021年度「問題行動・不登校調査」によると、病気や経済的理由などとは異なる要因で30日以上登校せず「不登校」と判断された小中学生は24万4940人と過去最高を記録しました。 1998年以降12万人から14万人程度で高止まりしていた不登校の児童生徒数は、2012年ごろ…
「保護者の無体な要求に屈した教員は消えるしかない」~キース・アウトを更新しました。
kieth-out.hatenablog.jp
「いじめはなくなることも減ることもないが、諦めることもない」~不登校もいじめも過去最多について④
形式的にも実体としても、いじめはなくなることも減ることもない。中身は刻々と難しくなっていく。しかし諦めることもない。私たちにはまだまだやれることが残っている。という話。(写真:フォトAC) 【「いじめ」も「いじめもどき」も、なくなることも減ることもない】 学校からいじめをなくすことができるのかといえば、まず不可能です。いじめ防止対策推進法におけるいじめの定義が「当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているもの」である限り、絶対になくなりません。学校の重要な任務のひとつが人間関係の教育(いわゆる道徳)である以上、さまざまな活動の中で「心理的物理的影響を与える行為」が繰り返され、その中で児…
「いじめの指導が難しいのは、心を問題にするからだ」~不登校もいじめも過去最多について③
いじめかどうかは被害にあった子が「心身に苦痛を感じている」かどうかで決まる。いじめの指導が難しいのはそのためだ。みんなで苦痛の見積もりが異なる。しかし具体的行為については、乖離はそれほど広がらないだろう。心の指導なんて、落ち着いた時間に、日常的にやればいいのだ。という話。(写真:フォトAC) 【カエサルのものはカエサルに】 あだ名で呼ぶことを含めて、軽微なからかいから恐喝・傷害事案まで、いじめと疑われるものはすべて収集したいという文科省の欲望も分からないわけではありませんが、指導する側からすれば程度によって指導方法がまったく異なりますから、十把一絡げに「いじめ」と言われても困る場合も少なくあり…
「いじめ調査バブル、子どもも教師も訴えたもの勝ち!」~不登校もいじめも過去最多について②
文科省はできるだけ多くのいじめ報告を要求する。報告の多い学校は立派で、少ない学校は怪しいとさえ言うのだ。だから学校は限りなくいじめもどきを掘り出し、対処する。子どもはケンカさえできなくなり、いじめ自体は地下運動化して、残る。という話。(写真:フォトAC) いじめの認知件数が増え続ける背景には、「いじめ」と定義される範囲が、取るに足らない軽微なものから警察が対応すべき暴力まで、広すぎるという事情がある――そんなふうにお話ししました。しかし原因はそれだけではありません。 【いじめは訴えたもの勝ち】 昨日見たようにいじめの定義が主観主義の立場を取って「児童生徒が心身の苦痛を感じているかどうか」が基準…
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キース・アウトを更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp
最初から早々に辞めるつもりで入社してくる若者がいる。 教員はなかなか辞めない分、代わりに病んでいく。 今日も心病んだ教師のもとで、 何十人彼の児童生徒が不安定な教育を受けている。という話。(写真:フォトAC) 【最初から辞める態勢】 新年度早々、早くも辞める新規採用者が続出している。 中には4月1日に行っただけで退職代行サービスを使って退職した若者もいた。 しかも翌日には別の企業の面接を受けて採用が決まっている。 退職代行サービス会社の代表は、「新卒からの依頼は、去年4月は20件だったが、今年は、18日までで139件に。退職理由のほとんどが入社前と後のギャップ」と話している。 以上は一昨日(4…
昨年、東京都の新任教員の、20人にひとりが1年以内に退職したという 教員ばかりでなく、社会のあちこちで若者が神経をすり減らし、 叩かれ、潰されている。 いったい何が起こっているのだろう。という話。(写真:フォトAC) 【新任教員の20人にひとりが1年以内に退職した】 昨日付の朝日新聞デジタルに「東京都の新任教諭、4.9%が1年以内に離職 過去10年で最多」という記事がありました。 それによると昨年度に東京都が採用した新任教員のうち、169人が1年以内に退職しているのだそうです。割合にして4.9%。過去10年間で最多。ほとんどが自己都合による退職だったといいます――。 ここまでだったら、「ああ、…
悪いことを悪いと知りつつやっている子を、叱る必要はない。 “叱る”は、厳しく強い調子で教えることだからだ。 教える必要のない子に与えられるべきは、 罪と罰の整合なのだ、 という話。(写真:フォトAC) 大阪市の私立清風高校で起こったカンニング・自殺事件についてお話ししています。 【誰がどれくらい悪いかを確定する】 こうした裁判で損害賠償の請求額が1億円とか聞くと《いくら超進学校の生徒とはいえ、ただの高校生に1億円の価値があるのか》といった見方をする人が出てきますが、これは亡くなった高校生の命の値段ではなく、その人が生きて67歳まで働いた場合に得られたと思われる収入の総額や利子から、生活費などを…
大阪の超進学校で起こったカンニング・自殺事件。 いったい何が起こり、何が悪かったのだろうか? ほんとうに指導が悪かったのか、 正しいやり方があったのかどうか、 という話。(写真:フォトAC) 【超進学校におけるカンニング・自殺事件の顛末】 先月末、「進学校で知られる私立清風高校(大阪市天王寺区)の男子生徒(当時17歳)が試験でのカンニング後に自殺したのは、教師らの不適切な指導が原因だとして、両親が近く、学校側に計約1億円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こす」(2024.03.22 毎日新聞)という記事が出て以来、SNSやニュース記事の書き込み欄には「カンニングする方が悪い」「卑怯者というの…
調整手当増額が、教師たちに著しく不評だという。 はて? それでいいのか? 大変だぞ。 教師たちも正当な代表者を失い、 あらゆる人たちが、教師を代表する。という話。(写真:フォトAC) 【「調整手当10%以上」は撤回してください】 先週4月20日朝のテレ朝ニュースで『教員の給与増額案 教員ら「撤回していただきたい」』という内容の話があり、かなり気持ちに引っかかりました。 現役の高校教員 西村祐二さんが、「(調整額増額の方向性について)教員や教員志望の学生の声をちゃんと聞いたうえで、撤回していただきたいと強く主張します」と強く訴えたのだそうです。Yahooニュースにもありましたから、まだ見られるよ…
都会はどんどん変化するが田舎の動きは鈍い。 そもそも変化の必要性さえ乏しい。 おそらく200年経っても、緑の同じ世界があるだろう。 だから私は子孫に美田を残したい。という話。(写真:フォトAC) 【田舎は8000年経っても田舎のまま】 2001年のアメリカ映画、スティーブン・スピルズバーグの『A.I』に、主人公のロボット少年が、疑似的な母親である人間の女性に捨てられる場面がありました。滑るように走る未来カーに乗せられ、かなりの時間、深い森の中を走ったあげく最後に遺棄されるのです。悲しい場面でしたが、そのときふと思ったのは、《人間そっくりのAIロボットが普通に生活しているほどの遠い未来でも、こん…
今年の畑の準備ができた。 明日にも苗を買いに行って、植え付けを始めよう。 農業は私たちの感性と深いつながりがある。 稲作が私たち日本人を創り上げたのだ。という話。(写真:SuperT) 【今年の畑の準備完了~畑づくりには順序がある】 晴耕雨読とは言いますが必ずしもタイミングよくことが進むとは限らず、今年の3月末から4月上旬にかけては天候が悪く、毎日、雨読、雨読、雨読でやきもきしましたが、ここにきて今度は、晴耕、晴耕、晴耕。おかげでヘトヘトですが、いちおう今年も畑の準備が整いました。今日明日あたり、苗を買ってきて植え付けようと思います。 当たり前の話ですが、作物は種類によってそれぞれ収穫の時期が…
「悪い子」の反対は「よい子」なのか「いい子」なのか、 「行く」の読みは「いく」と「ゆく」どちらが本来の姿なのだか。 調べ始めたらとんでもないことが出て来た。 私はこれまで何を学んできたのだろう。という話。(写真:フォトAC) 【「悪い子」の反対は「いい子」なのか】 次の◯◯に入る言葉はなにか。「◯◯子、悪い子、普通の子」 1980年代前半に一世を風靡した「欽どん!」というテレビ番組の人気コーナー、その名前です。リアルタイムで見ていた人たちはかなりの年齢になるかと思いますが、知らなくても◯◯に入る言葉は予想がつくでしょう。その上で、「良い子」なのか「いい子」なのかは問題になりますが――。 答えは…
キース・アウトを更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp
Facebookの元教え子の日本語表記が気になる。 「ゆう」は「いう」、「そうゆう」は「そういう」に、 それぞれ書き換えるべきではないか―― そう思って調べたら、とんでもない事実が判明した。 という話。(写真:フォトAC) 【四半世紀前の教え子にいうべきか】 10数年前Twitterを始めとするSNSの興隆に乗り遅れまいと、片っぱしアカウントを取ったのですが、現在、日常的に稼働しているのはLINEくらいのもの。X(旧Twitter)やFacebook、Youtubeはほぼ毎日開きますが、投稿することは稀。Youtubeとインスタに至っては登録時に動画や画像を上げただけで、以後、自分から発信する…
日本人に比べ、欧米人には識字障害が極端に多い。 それは英語が難しすぎるからだ。 それに比べたらはるかに楽だが、 日本語にだって難しさはある。 という話。(写真:フォトAC) 【識字障害の話】 識字障害(ディスレクシア)というのは知的障害がないのに文字が音に結びつかず、文字が読めなかったり書けなかったりする発達障害のひとつです。英語圏では大人の10%~20%にディスクレシアの傾向があると言われ、俳優のトム・クルーズやローランド・ブルーム、同じ「パイレーツ・オブ・カリビアン」のキーラ・ナイトレイ、映画監督のスティーブン・スピルバーグ。古くはレオナルド・ダ・ヴィンチやエジソン、アインシュタイン等は、…
「キース・アウト」を更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp
文明社会で人は依存的に、つまり幼児化していく。 大人になるべき時にも、その機会を取り逃す。 長じては自ら人生のハンドルを放棄してしまう。 私たちはただ、お上の恩情にすがる奴隷となりつつあるのだ。 という話。(写真:フォトAC) 【文明人は幼いが、幼児は幼くてもいい。しばらくは・・・】 文明人とは自分たちがやっていたことを、他人や機械やシステムに代行してもらう人たちのことです。したがって文明人はどうしても依存的になりがちです。一般に依存的な人間を、人々は「幼稚だ」と表現します。 もちろん幼稚であってもいい人間もいます。さしずめ我が孫2号のイーツなどは、もうしばらく幼稚でいてもかまいません。4歳で…
知らないうちに私の地元の小中学校からもPTAがなくなった。 保護者を代表する人がいなくなったことに、誰も怖れを感じない。 その事実が、また私には恐ろしい。 同じく自治会も消されようとしているが、ここで一曲紹介しよう。という話。(写真:フォトAC) 【人生のハンドルは自分で握っていたい】 これは単なる性分の問題なのかもしれませんが、私は自分の人生のハンドルは最後まで自分で握っていたい人間です。ですから他人の運転する車に乗ることは好みませんし、飛行機より船が好きです。大して泳げないのだから遭難したら海も空も同じですが、最後は自力でじたばたしたいのです。 もちろん病気になって手術が必要な時に自分で執…
文科省の定義に対照すれば明らかないじめ事件。 しかし解決の道がない。 どうなればいいのか、本人にも分からない。 結局、その子が別の道を探すしかなかったのだ。という話。(写真:フォトAC) 【定義に照らし合わせるとやはり“いじめ”】 異動で移った時にはすでにこじれ切っていた「いじめ=不登校」事件ですから、もはや私には手の打ちようがなかったと言えば言い訳も立つのかもしれません。けれどもっと早い段階からかかわっていれば解決の糸口は見えたのかというと、それも微妙です。 当時の文科省のいじめの定義は次のようなものでした。『本調査(*1)において、個々の行為が「いじめ」に当たるか否かの判断は、表面的・形式…
孫2号の不機嫌のベースには、 昼寝をしなかったことによる寝不足がある。 と、そのとき思い出したのは、遠い昔のいじめ事件。 あの時のあの子も、ほんとうは眠かったのかもしれない。という話。(写真:フォトAC) 【原因は睡魔という不条理】 昨日、娘や孫と外食に出た際、自動車内の座席が思った通りじゃないと孫2号のイーツが怒り出し、何をやってもダメだったというお話をしました。 少し高級な回転寿司屋に行ったのですが、そこでもご機嫌は斜めで、運ばれてきた直送レーンの返却ボタンを押しそこなったと怒り、注文の際にタブレットの「サビ抜きボタン」を押し忘れて(自分でやった)食べられない寿司が来たといっては拗ね、せっ…
娘が二人の子を連れて五日余りの里帰り。 しかし次男坊が驚くほど難しくなっていた。 怒る・泣く・喚く・意地悪をする――、 そして私は、あることを思い出したのだ。という話。(写真:フォトAC) 【シーナ、里帰りする】 先週の月曜日(1日)から金曜日(5日)、長女のシーナが二人の息子を連れて里帰りしてきました。上のハーヴは8歳で小学校の3年生になったばかり、下のイーツが4歳で今年保育園の年中組になりました(もちろん3人とも仮名、日本人です)。 なぜ土日をはずして月~金という週日にやって来たのかというと、シーナは現在、在宅で仕事をしており、ハーヴの学校が始まるまでの一週間、親に籠りをさせて自分は働こう…
キース・アウトを更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp
入学式・始業式が終わっても楽にはならない。 子どもがくるとなおさら切羽詰まる。 しかし忙しさの大部分は不可欠な内容でつくられている。 削れない、人を増やすしかない。 という話。(写真:フォトAC) 【子どもが来るとなおさら切羽詰まる】 怒涛の4日間が終わって学校は一応の落ち着きを取り戻し、日常の生活が始まる――という訳ではありません。いままで教職員全体の動きに合わせていなければならなかった上に、さらに児童生徒の動きが被さって教師個人の動きを制約するからです。 それでも小学校の場合は新一年生のみが学校探検だの給食配膳練習だのと非日常的な日々を送り、他学年は次第に日常的な生活に戻っていくことができ…
今のところChatGPTは「いい加減なおしゃべり野郎」。 瞬時にとんでもない数の量のウソを平気で生成する。 しかし考えてみたまえ、 ChatGPTはやはりチャットなのだ。という話。(写真:フォトAC) 【突然、思い出してChatGPTに聞いてみたこと】 ちょっと話題を離れます。 ChatGPTについて考えているうちに、全然関係ないのですが、突然、2007年放送のテレビドラマ「プロポーズ大作戦」のことが思い出され、ChatGPTなら何と答えるだろうかと訊ねてみました。「プロポーズ大作戦」はWikipedia によれば、 フジテレビ系列の「月9」枠で2007年4月16日から6月25日まで、毎週月曜…
取り合えず現段階でChatGPTは人間には勝てない。 知識は山ほどあるはずなのに、うまく引き出せない。 あまりにも多く過ちを犯すし、回答はそっけない。 しかしもしかしたら、それは扱い方が悪いからかもしれないのだ。という話。(写真:フォトAC) 【やはりまだ人間に勝てない】 昨日の、「中学生に5月を紹介する1600字ほどの文章、私 vs. ChatGPT」 私の勝利ということでよろしいでしょうか。 とりあえずChatGPTの、『5月3日は「憲法記念日」として、日本国憲法が公布された日を記念しています』は誤りで、5月3日は日本国憲法が施行された日で公布の日ではありません(公布は11月3日)。 また…
かつて学級担任をしていたころ、 毎日の朝の会で必ず“いい話”をするよう心掛けていた。 それが今のブログに繋がっているのだが、さて、 私は、AIに取って代わられないだけの文章を書いていたのだろうか?という話。(写真:フォトAC) 【かつて毎朝、子どもたちに “いい話”をすることにしていた】 このブログについて昨日、「teacupブログで2006年から始めたが、元となる原稿は2005年からあった」と書きました。しかし毎朝なにかを考えて誰かに語るという習慣は、さらに20年以上も遡る1984年から続けてきたものです。私が教員になった年以来ということです。 教員となって初めて担任したクラスが荒れに荒れ、…
紆余曲折を経ながら、私のブログも実質19年目。 それなりに努力もしてきた。その努力に見合うほどとは言わないが、 もう少し多くの人たちに読んでもらいたいものだ。 ところで私は、AIに取って代わられないだけの文を書いて来たのだろうか?という話。(写真:フォトAC) 【我がブログの変遷】 このブログ、最初に記事を書いたのは2006年11月24日のことでした。ただし元となる原稿は前年の4月から学校内で書いていましたので、のち2017年)に遡ってその分を追加で挿入しました。ですから見かけ上は2005年4月から始められたかのようになっています。 最初からたくさんの人に読んでもらおうという気持ちがあったわけ…
現代の若者にとって、恋愛も娯楽の一形式、 選ぶ人もいれば、選ばない人もいる。 恋愛なしでも人生設計はできるのだから、 他人の恋バナも寝室事情も気にならない。 という話。(写真:フォトAC) 【恋愛も、娯楽のひとつにすぎなくなった】 かつて性と暴力は小説や映画の2大テーマでした。そんなことをしたら人生が終わると分かっていながら、なぜ人は犯罪に走ってしまうのか、なぜ人は性のために身を持ち崩してしまうのか――実際に試してみるわけにはいかないので小説や映画の中で体験し、それを作品として提供したのです。読み手や観客は作品の中で作家と同じ体験をすることによって、生きる意味を知ろうとしました。 しかし今や性…
21世紀の若者たちにとって、 恋愛もひとつの娯楽コンテンツに過ぎない。 選ぶ人もいれば、選ばない人もいる。 よく世界が見えているので、突き動かされることもない。 という話。(写真:フォトAC) 【21世紀の若者たち】 21世紀の若者たちの恋愛や結婚について語ろうとするとき、私には強い印象を残したひとつの出来事がありました。それは十数年前、私が山の小さな学校に勤めていたころのことです。 当時の勤務校には独身の女性教師が何人もいました。私は彼女たちに結婚を勧めたかったのですが、娘の「何も手札もないまま結婚を持ち出せばセクハラなる」とのアドバイスもあって、手をこまねいていたのです。 結婚をさせたかっ…
若者の恋愛状況を表現するのは、 常に恋愛カーストの上位30%だけである。 1970年代も、狂乱の80年代も、 そして暗黒の90年代も、 という話。(写真:フォトAC) 【「恋愛強者」は全体の3割】 「令和4年版男女共同参画白書」の「20代の若者の『デート経験なし』は4割以上」というデータ、そして2021年の「出生動向基本調査」による「18-34歳の独身男性の『性体験なし』率は44.2%、女性は49.4%」という数字、この二つの存在を教えてくれたのは荒川和久というコラムニストです。自称独身研究家で通っているみたいです。 この人の主張にはいくつかの核があるのですが、そのひとつは「ここ40年余りの間…
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夜のトーク番組を見ていて、 女性タレントのあまりにも明け透けな話に心折れた。 しかし一方で、 私は遅れすぎた青年たちのことも知っているのだ。 という話。(写真:フォトAC) 【「人志松本の酒のツマミになる話」の話】 「人志松本の酒のツマミになる話」(フジテレビ 金曜10:00~)という番組が好きで、土曜日の空いた時間にビデオに撮ったものを妻と一緒に観ています。 カジノのルーレット・テーブルのような台を囲んで松本人志と6人のゲストがテーマごとに話を進めるトーク番組なのですが、酒瓶ルーレットで選ばれた人が話題を提供することと、終始アルコールを飲みながら話を進めるのが特徴で、芸人の飲み会をそのまま番…
ヘレン・ケラーの家庭教師アン・サリバンの、今日が誕生日。 三重苦の少女を世界的な偉人に育て上げた女性は、 同時に冷酷なほどの厳しさで愛を伝えた教師でもあった。 この奇跡の人をどう評価するのか。 という話。 【ヘレン・ケラーを知っていますか?】 今日、4月14日はアン・サリバンの誕生日です(1886年)。アン・サリバンと言ってもピンとこない人はいるかもしれませんが、あのヘレン・ケラーの家庭教師です。 え? そのヘレン・ケラーが分からないって? 確かにそういう時代ですよね。ではアンの前にヘレンを紹介します。 Wikipediaに沿って言いますと、ヘレン・ケラー(1880~1968)は、アメリカ合衆…
総務省より、最新の人口統計が発表された。 それによると日本の人口は、やや減っておよそ1億2500万人だという。 しかしこれでも結構な遊べる数字なのである。 自分を鼓舞するためにも、いろいろ比較するためにも、覚えておくといい。 という話。(写真:フォトAC) 【日本の総人口が発表された】 日本の人口が昨年より55万6000人ほど減って、1億2494万7000人ほどになったと総務省から発表がありました。12年連続の減少。死亡者数が出生数を上回る「自然減」は73万1000人で16年連続だそうです。本当は73万人も減っているのに統計上55万6000人ほどしか減っていないのは、その差を外国人が埋めている…
富山県の魚津市で新任の教頭が飲酒運転で逮捕された。 なぜこれほど言われているのに飲酒運転が後を絶たないのか。 答えは簡単。飲んだら人は判断力を失うのだ。 だとしたらどう対処したらいいのか―― という話。(写真:フォトAC) 【魚津市の新教頭はハンドルを握った(4/8)】 富山県の魚津市で8日の未明、赴任してきたばかりの教頭先生が酒気帯び運転で逮捕されたとニュースになっていました。 教員の酒気帯び運転はたびたびニュースになりますが、管理職が逮捕されることはめったになく、それだけに魚津市の教育長は、「信頼を裏切る行為であり、極めて残念」「あってはならないことであり、事故の被害者の方はもちろん、多く…
齢を取るとできないことが増えてくるが、 できないことは機能面ばかりではない。 人生の終わりが見えないので計画が立てられないのだ。 若者よ、これが終活の困難だ。という話。(写真:フォトAC) 【95歳がペットを飼えとそそのかす】 95歳の母の2番目の姉が先月98歳で亡くなりました。その上の姉は101歳でなお元気なようです。 その亡くなった姉の通夜の日、母を連れてお別れに行くと、姉(私にとっては伯母)が可愛がっていたマルチーズが、さかんに母の足に絡みついてきます。母は伯母と双子とみまごうほどに似ているのです。きっと犬にとっては匂いも近いのでしょう。やたら足元でツンツンしてみたり母の周辺で回ってみた…
妻はこの4月から講師として教壇に立っている。 私は「無職」兼「家庭菜園ティスト」兼「主夫」。 彼女は価値を生み出し、私は価値を食いつぶす。 どこでこの差が生れてしまったのだろう? という話。(写真:フォトAC) 【私の労働は価値を生み出さない】 世間は新年度第2週。先週よりはやや落ち着いた生活が始まろうとしています。私は相変わらずの「毎日が日曜日」ですが、春の農繁期、畑の準備が始まってそれなりに忙しい日々が続いています。 教員である私の妻は3月、これまでの再任用期間を終えてしばらくはゆっくりと家で過ごすつもりでしたが、すでに1月の段階で声がかかり、今月から講師として引き続き働くことになりました…
長い一週間が終わり、いよいよ日常が始まる。 厳しい日程、次々に降りてくる指示。 しかしみんなしんどいのだ。 時に校長先生にも、少しくらいは優しくしてあげてもいい。 という話。(写真:フォトAC) 詳しくは言えないのですが、事情があって、校長先生には優しくしなくてはいけないなあという気持ちになっています。そこで――、 【日程が詰むのは保護者のため】 長い長い最初の一週間がようやく終わります。年度当初の5連荘というのはほんとうにしんどそう。しかし間に土日が入っていたら結局仕事をしていたでしょうから、一気にやっつけてひと段落の着いた明日・明後日の土日は、むしろゆっくり休めていいのかもしれません。 来…
PTAを解散する学校が増えて、メディアも解散を積極的に後押しする。 もう時代錯誤の強制はやめて、人々の善意を生かすべきだと。 しかし私は悲しい。 学校は保護者にも捨てられてしまったからだ。という話。(写真:フォトAC) 【PTAの堤防に小さな穴が開いた。さあ、いまこそ崩すときだ】 3月中旬、母の住む地区の中学校でPTAが解散になったという噂を聞いて強い衝撃を受け、三日連続の記事にしました(*1)。 ところがそのあと、3月27日になったらYahooニュースに『PTAはもう限界? “9割以上賛同”中学校が「解散」決断 理由は「加入率低下」「難航する役員選び」』というタイトルで長野県松本市の中学校で…
例年より開花の早い今年は、冷涼な私の地域でも桜の下での入学式。 家族にも知り合いにも新入生はいないが、心から祝福したい。 それにしても日本にしかない入学式、 いったいいつから、どこで始まったものなのだろう? という話。(写真:フォトAC) 【今が盛りの桜、40年前は5月2日が満開だった】 私の住む田舎は今が桜の満開。 昨日は95歳の母にせがまれて枝垂桜で有名なお寺から市内中心部の桜、少し離れた場所の堤防の桜並木を眺めてから古墳の桜を巡って、およそ2時間のお花見をしてきました。私はさほど興味もなかったのですが、母は「今生の桜の見納め」とかで大喜びです。この「今生の桜の見納め」は、すでに10年以上…
校長講話は子どもだけでなく、職員たちも聞いている。 その意味では緊張感が高いはずなのに、印象に残るロクな話がない。 それはもしかしたら入学式や卒業式の式辞のせいで、 校長先生たちはけっこういい話をしているのかもしれない。 という話。(写真:フォトAC) 【校長講話は職員も見ている】 今はそういう人もいないのかもしれませんが、昔は校長講話が始まるとすぐにメモを取り始める先生が結構いました。好意的に取れば「いつか参考になる教育上のヒントでもあれば」あるいは「クラスの子に理解できない部分があれば、あとでかみ砕いて話してあげよう」といった配慮からなのでしょう。なにしろ小学校の校長先生などは小学校1年生…
新年度が始まりました。全国一斉です。 しかし入学式を初めとする年度始まりの日程はさまざま、 新たに出会う先生たちも千差万別です。 新しい出会いを楽しみ、さあ、気持ちよく出発しましょう。 という話。(写真:フォトAC) 【新年度が始まりました】 新年度(2023年度)が始まりました。また忙しい日々が始まります。年度末休業も世間が思うほど暇ではないとはいえ、それでも子どもが来ない学校は余裕があって気持ちの切り替えのできた先生も多かったのではないでしょうか? 今年は4月の初めが土日ですから、その意味でも余裕のある感じだったのかもしれません。しかしどっこいこのあと一週間がぶっ続き、体力的にかなり大変な…
アンケートを取ったら9割以上が賛成したのでPTAを解散した学校がある。しかし十分な説明をしていたら9割は出てくる数字ではないだろう。世の中には多数決で決めてはいけないこともあるのだ。kieth-out.hatenablog.jp