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書店員に落ち着きました。 http://ayumu526.blog.fc2.com/

最近、心に刺さった言葉が 「ほとんどの人は、そこまで深く考えてない」 自閉症、脳性麻痺、統合失調症な三兄妹の、とある話。日々のこと、小説の話など。

精神障害者ですが、小さな本屋の店員になりました。兄は発達障害者です。

月凪あゆむ
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2015/03/24

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  • 12. 悠也の脱走劇

    小さな頃。兄妹の中でも特に悠也は。 何をするにしても、どこへ行くにしても。ちょっと目を離すとすぐに。 ――いなくなる。 スーパーでいなくなる時、大抵の場合どこに行くのか、ある時真陽は気づいた。 要は、悠也の興味のあるものの場所だ。 店内でいなくなると、まず真陽は、出入口へ向かう。ほとんどの場合は、自動ドアで遊んでいることが多い。 しかし、そこにもいないとなると。次は、おもちゃやお菓子のあるコーナ...

  • 11. 真陽の最凶の出会い、弐

    真陽が思うに。 梨子は、大人に甘やかされて育ったのだろうなと、思える子だった。「おばあちゃんがね、何か欲しいものはないかって、うるさいの。ふふっ」 そして、かなり攻撃的だ。 小学校の、いつもの遠回りな帰り道。 雨上がり、傘を振り回して何をしたいのかと、思っていたら。なぜか真陽から傘を奪い取って。 ――投げた。道路へ。 しかもそれは、保護者パトロールで、母の七瀬が一緒の時ですらしたのだから、驚きを...

  • 10. 真陽の最凶の出会い、壱

    一緒にいるうちに、その井浦梨子という少女は、だんだんと持ち前のワガママさを発揮しだした。 例えば、小学校の帰りの通学路。 真陽が自分の道を帰ろうとすれば。「わたし、この後ずっと1人になるんだけど」 それは、お互いさまのはずなのだが。「じゃあ、わたしが不審者に攫われてもいいの!?」 そうまで言われては、何も返せない。しかも、二人の家が中途半端に歩けなくない距離だったのも悪い。けれど、梨子の通学路は...

  • 9. 泣くのも笑うのもやめた子

    ――今思えば。 あの頃で既に、真陽の精神状態は何らかの「ケア」があった方が良かったのかもしれない。 小さい頃は。ごくごく当たり前に。 楽しければ笑うし、悲しければ泣く。 それが、いつからか。真陽は、笑うのも泣くのも、人前ではほとんどしなくなった。 どうにも、真陽はいじめっ子からすれば、格好の餌食になりやすいタチだったらしい。 元々は泣き虫だったのだが。 泣けば泣いたで「泣けばいいってもんじゃない...

  • 8. 真陽の障がいへの認識

    真陽が小学生になるあたりでは。 わりと毎年、兄たちの通っていた特別支援学校の行事を、両親とともに見学に行っていた。 運動会、文化祭はもちろんのこと。 土曜日にやっていた授業参観も、親と一緒に見学したのだって、一度や二度じゃなかった。 そんなわけもあって。 七瀬と同じくらいかには、兄たちの交友関係もなんとなく、聞いている。時がたった今でも、名前を覚えているひとも何人か。 真陽の、当時のイメージでは...

  • 我が家のコロナワクチン事情

    今日の午後3時、私は2度目のワクチン接種をしてきました。そんな今回は、コロナワクチンについてのお話を。まず一番には、父から接種券がきて、近所の病院で接種してきました。父は、症状としては。ちょっと腫れたり痛みがでるくらいで、それほど深刻に「辛い」というほどには見えなかった記憶があります。 長男は、ワクチン接種を拒否しました。「打てない」のではなく「打ちたくない」ということです。本人いわく、痛いのは嫌だ...

  • マスクとの格闘(主に次男)

    おはようございます。もう、日常のなかでマスクは欠かせないアイテムとなっていますが。なかには、そのマスクが苦手な方もいるとは思います。耳の形が…とか、マスクの意味が分かってなくて…とか。どうしても苦しくて…とか。そして、付けることが出来ても、すぐにはずしちゃう、なんて方もいるかと思いますが。 我が家の場合、問題となるのは次男です。「耳からはずしちゃう」とまではいかないんですが。ずり下ろされてしまうんで...

  • 31. 言葉がないから、不仲なの?

    よく、世間の話では、こんな現象がある。 「あの芸能人のおめでたい話に、彼はコメントを出していない」「実は、あのグループは不仲なんじゃないか」「あの人とあの人は、実はあんまり仲良くないのかもしれない」 そう。 芸能人で、コメントを出していないのは、仲が悪いからなのか。 本当は、あの二人は、犬猿の仲なのでは? よく、そういう憶測が、ネットでは特に、飛び交っているものだ。 しかし、なかには。「肩を組ん...

  • 30. 椅子を投げたひと、逃げなかったひと

    その子どもは、小学校に入ってすぐから卒業に至るまで、学年の「問題児」扱いをされていた。 それで、日頃何をしていたかといえば。 物を壊す、投げる、そして、ベランダへと出る。 ベランダで何をするかというと。「ここから飛び降りてやるぞ!?」 それが、よく言うセリフだった。 これだけだと、本当に一人の「問題児」という認識になるけれど。 見るひとが見れば、それだけでなさそうなのが、分かるのではないか、と...

  • 考えすぎて更新が…

    お久しぶりです。あまりにも、更新したのが前だったこともあり、「何を書けばいいのか……?」と、なっていたのですが。先日、クリニックのカウンセリングにて、こんな話をされました。「月凪さんの場合、なにか1つのことでも、すごく深く考えるんでしょうね」 に続いて「大抵のひとは、そこまで考えてないですよ」私にとっては、ちょっとした衝撃でした。それを、作業所のスタッフさんに話すと。「あ~、そっかぁ……」なぜだか、納...

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