愛することは 哀しい だけど 愛することしか できない
軽い頭痛で 目覚める 暗澹たる気持ちで 見上げれば 雲に覆われた 暗い空 光射す夜明けよ 来たれ
空には星のカーテン ゆらゆら揺れて 見果てぬ夢を見ている 月の微笑みに 心ほどけて 醒めない夢と やわらかな夜
壁に叩きつけた グラスの破片を拾い集めて 顔をあげれば 窓の外は 深緑と澄んだ空 小さなことは気にするなと 空は囁くけれど いつまでも 慣れぬ孤独よ 空は囁くけれど
コバルトブルーは 君の色 さえぎるもののない大空を 飛翔する君は 何処へ 帰ってゆくのだろう その瞳に 深い哀しみと 愛を宿して
天を仰いで 世を知る 風に揺られる 凧のように 儚き世に 翻弄される我が身
空を貫く天への階段 耳をつんざく轟音 ふと見上げれば 流れる雲の切れ間に 大きな涙が一粒 愛を忘れた愚かな我ら すべてと共に消え去ろう
嗚呼 空は こんなに 蒼いのに わたしの こころは 錆びてゆく
雨上がりの空に 飛び立つ鳥たちよ 私も その背に飛び乗りたい はばたけよ 大空に さえぎるもののない 雲の彼方まで
この頃 やけに君を思い出す 紺碧の空 群青の海 眩しい太陽 足元に打ち寄せる波と戯れて 岩場のカニに驚く君 さよならの言葉だけ 思い出せずに
帰りたい 帰れない くれないの空 見上げて ただ 涙
雨上がりの空 雲の切れ間に太陽 独りぼっちの僕 独りぼっちの君 交わす言葉もなく 溜め息ばかり 世の中は 憂うことばかり
ああ はやく 急がないと 門が閉じてしまうよ いままでとおなじ と いうわけにはいかない
青い空に 名もなき鳥よ 躑躅の花も 爽やかに ああ 君の存在の なんと 軽やかなことよ
あの角を曲がって 坂道を下ると 海へ出るんだ 駆け下りて そのまま 羽ばたいていけるなら 遠くへ行けるのに ずっと遠くへ
雲の上で暮らしたい ふわふわと 悲しみも 楽しみも いらない 雲の上で
君を (カンジンナコトハ) 想って (コトバニデキナイ) 見上げた空に (ケレドモ) 真昼の (シンジテイル) 流れ星 (アイノコトバ)
空には ペテン師が浮いている ひとりふたりさんにんと 数え切れないほど たくさんのペテン師が
恋は 気球に乗って やってくる 軽やかなリズムと ともに
「どうして泣いているの?」 「空があまりにも蒼いからさ」
青が群れる 空は海を映したのか 海が空を映したのか 途方に暮れ 立ちつくす 頭の上に 青が群れる
世界の終わりに 目の醒めるような 真紅の薔薇を 清らかな涙の行先が 光であるように 汚れた手の行先が 闇であるように 冷酷な運命が 愛だと解るように 薔薇の微笑が 世界の終わりを告げる時 すべては真紅に染まり 魂は救済されるだろう 旅人は 永遠の旅を終え 薔薇と共に帰還する
それは愛でしたか? わたしは あなたへとつづく道を 知らないのです
この世の最適解を 見つけられない僕は 落ちこぼれなのだろう
「どこかに行けると思ってるやつが 多すぎるんだよ。 どこへも行けねぇのによ」 おじさんは、そう言って 足早に去っていった。 そうなのか。 だけど だけど 僕は いつか風が吹いたら どこかへたどりつけると 信じているんだ。
僕の心には きっと 穴があいているのだろう だから すべてが 零れ落ちてゆく
心が存在しなければ 世界は存在しない そんな世界の欠片たち
酔って 泣いた夜の 哀しい嘘を あなたは 知らない グラスの底に 沈めた涙を 飲んで 誰もが 眠りから醒める朝 ひとり 眠る
「さよなら」は云わないで 「またね」と云って 冷たい夜風が 頬にあたって 今宵の涙も 酒とともに去る
幾夜も届かぬ愛の唄 月に輝くバーボン まぶたの裏に千の森 彷徨う影に光は射さず 寂しがり屋の梟は 眠りを知らずに 夜を巡る
夢を見るんだ 旅が終わる夢を 歓喜に目覚めれば 薄汚れた安宿の堅い寝台の上 身体に絡みついた毛布を 乱暴に剥ぎとって 悪態をつきながら起き上がり ナイトテーブルの酒を 瓶ごと呷って 独り言ちる この旅に 終わりはあるのか と
「ブログリーダー」を活用して、蒼井冬星さんをフォローしませんか?
愛することは 哀しい だけど 愛することしか できない
黄昏に融けてゆくあなた 夢のような日々を振り返れば ただ 哀しく
今年もよろしくお願いします 蒼井冬星
愛していると 思ったんだ 愛が何かも 知らないのに
情熱は 空回り 空回りするからこそ 情熱 君のいない夜は 星を見て過ごそう 傍らに グラスと煙草 眠れぬまま 時を刻む時計を見やる 梟と睨めっこ 君も いつかは飛び立つの 返ってくるのは 沈黙ばかり
鞄につめたのは 小さな愛の欠片だけ
冬の日 路地裏を独り歩く 剥がれかけたポスターが 風に吹かれて ふと見上げれば ビルの間に小さな星空
今日 君の夢を見たよ どうして 僕の心は 君から 離れられないのだろうね
僕の持ってるものは もう 全部 渡したよ それらをどうするかは 君次第
あなたが見つめる先に わたしはいない
孤独を見つめれば 孤独もまた見つめ返してくる その孤独は わたしと同じ眼をして 問いかけてくるのだ 孤独はつらいか? と 答を見つけられず 黙ってしまうわたしを なにもいわずみつめて
「死ね」って 言われたこと ある? そのとき 頭にきた? 悲しかった? 僕は 「あぁ、やっぱり」って 思ったよ 世の中に 要らない存在だと 自分でも 思ってたから でもさ 死ぬときぐらいは 楽な死に方がいいなぁ そんな思いで 今日まで 生きながらえてるって感じ
あなた 宿命とは 斯くも酷なものなのです がらんどうの部屋で思うのは 日々の苦痛と苦い愛 逃れられぬ宿命であるから わたしたちは泣き、笑い それでも 歩いていかなければならないのでしょう
すべては 水面下で進んでいるのさ 誰も その日を知らない
バカ騒ぎのTVに 愛想が尽きて ベランダに出ては 星を眺める 煙草のけむり 燻らせて 未来と 君を 想う 夜空に 瞬く星たちよ 人々の涙と 嘆きと祈り 神に 届けて
こうしている間にも 世界は涙に満ちている 哀しみと憎しみの連鎖を 止められずに 神の定める法則の なんと無慈悲なことよ すべての微笑みの返る場所は 何処にあるというのか
深夜 突然の雨に 君の手を引いて 駆け込んだカフェの軒先 君の髪が濡れて 黒いTシャツが さらに黒くなった その腕を引き寄せて 唇を重ねた 驚いた君は 一瞬身体を硬くしたけれど 何も言わずにいた きっと あの時から 君は 気づいていたんだね
参ったな 人が死ぬのを見るのが好きな奴が 存在してるんだ それも 自分は安全な所にいてね 己の手を下さずにね 参っちゃうよな いつまでも そんなことが 許されると 思っているんだぜ 自分の考えだけで 世界が回っていると 本気で考えているんだぜ 参っちゃったよ
一陣の風が吹いて 水面に波紋を広げる あなたを知らずにいた頃には もう戻れない 愛にならずに 散っていった恋は 淋しげに涙を流す あなたを想うことも 忘れることもできずに
何処へ 行くの? うん 何処へ行けば いいんだろうね? 時折 淋しくなってしまうよ 僕には 何もないから