高いか安いかの判断は個々人に委ねたとして、はたして万博にそれだけの魅力があるのか?
1970年、大阪の千里で行われた日本万国博覧会「EXPO'70」は、子供だった私にとっては夢の世界でした。当時はよく取り上げられていた「21世紀の世界」を展望したイベントや展示を肌で感じることはできず、只々人波を見に行っただけという記憶でしかありませんが、よくもまああれだけの人が万博を訪れたものだと、今となっては懐かしい記憶です。53年も前の出来事ですから、既に歴史の1頁になってしまっているのですが、「人類の進歩と調和」に心踊らされた日々でした。この万博への入場者数は、約6,421万人と伝えられており、2010年の上海万博(約7,308万人)に抜かれるまで万博史上最多入場者数を誇っていました。参加したのは、77ヶ国(日本を含む)、4国際機関、1政庁、9州市でした。参加国名を見ると懐かしいですね。例えば、中...高いか安いかの判断は個々人に委ねたとして、はたして万博にそれだけの魅力があるのか?