筑豊本線・徴用工と捕虜の炭鉱
運転列車が往来した筑豊本線の周囲には、筑豊炭鉱にまつわる慟哭の歴史がありました。 冷水峠で奮闘するC55。 太平洋戦争時に、朝鮮で騙され、集められた朝鮮人労働者と戦争捕虜による強制労働が、全国の鉱山と同じように行われた筑豊炭鉱。筑豊炭鉱の産出する石炭は、大日本帝国の半分程度を占める重要なエネルギー源でした。 飯塚駅に停車中の貨物列車。対向する旅客列車はD60牽引の鈍行。高速を要求されない線区では、各駅停車の普通客車列車には、D50、D51、D60も重宝された機関車です。 飯塚市には、朝鮮人徴用工への過酷な扱いで今も問題視されている麻生炭鉱があり、近隣の田川市には、これも朝鮮人を酷使したと言われ…
2023/09/21 11:59