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2022年公開の映画の紹介です監督は、エマニュエル・ペルコ。医師の言葉が胸に滲みる、フランスのドラマ映画です。主演・出演は、ブノワ・マジメル、カトリーヌ・ドヌーブ、セシル・ドゥ・フランス、ガブリエル・サラ。(あらすじ)エデ医師は病院のミーティングで、看護師たちに話します。「死ぬ時を決めるのは患者。」病院を訪れた39歳の演劇講師・バンジャマンと母・クリスタルは診察室に通されます。エデ医師はこの病院に来た経緯をバンジャマンに尋ねます。「すい臓に“クソ”が見つかり、切除不可能と言われ化学療法は断っている。第一人者の医師を選んだ。良くなりたい。」「ステージ4のすい臓がんで治りません。いつか必ず癌に負ける日が来ます。」エデは更に、余命について迷うバンジャマンに、クリスタルだけに伝えると話すのです。病院を出て車で演劇...「愛する人に伝える言葉」
2001年のフランス映画「ピアニスト」(原題 La pianiste) ハネケの「ピアニスト」はオーストリア映画? 「ピアニスト」のあらすじと予告編 いわくありげな主人公のふたり 主演の2人のピアノとの取り組み方 「ピアニスト」をみたあとで ハネケの「ピアニスト」はオーストリア映画? もし、ミヒャエル・ハネケという監督さんの映画が好きだというひとに出会ったら、私は「へぇ~この人はとても芸術的な感性の持ち主なんだなぁ」と思うだろう。 ハネケが監督し、2001年のカンヌ映画祭で3つの賞を得て、名作の誉高い「ピアニスト」はいくらピアノが題材とはいえ、あらすじを読んだだけで、その難解さと「異常な」世界…
<< あらすじ >>異なる2つの事件が結びつき大きな謎を呼び起こすアクション・サスペンス・スリラー。フランスのベストセラー小説を映画化した「クリムゾン・リバー」の続編。ある日、フランス・ロレーヌ地方の由緒ある修道院で、壁に掲げられたキリスト像から血が流れ出すという奇怪な事件が起こる。さっそくパリから派遣されたニーマンス警視が捜査を開始。間もなく壁に埋め込まれた死体を発見する。それは十字架のキリスト...
『愛する人に伝える言葉』(2022.10.5.リモート試写)39歳で末期の膵臓ガンを患った演劇教師のバンジャマン(ブノワ・マジメル)は、確執のある母のクリスタル(カトリーヌ・ドヌーブ)と共に、名医として知られるドクター・エデ(ガブリエラ・サラ)のもとを訪れる。エデは「ステージ4の膵臓ガンは治せない」とはっきりと告げながら、病状を緩和する化学療法を提案し、「命が絶えるときが道の終わりだが、それまでの道のりが大事。一緒に進みましょう」とバンジャマンを励ます。エデの助けを借りながら、バンジャマンは限られた時間の中で人生を見つめ直し、「人生のデスクの整理」をしながら、死と対峙していく。一方、クリスタルは息子の最期を見届けることを決意するが…。監督は女優でもあるエマニュエル・ベルコ。今年のセザール賞でマジメルが最優...『愛する人に伝える言葉』
『地下室のヘンな穴』(2022.8.26.オンライン試写)平凡な中年夫婦のアラン(アラン・シャバ)とマリー(レア・ドリュッケール)は、怪しげな不動産業者に案内され、郊外に建つ一軒家を下見に訪れる。購入すべきか迷う彼らに、不動産業者は、この家の地下室に空いた穴に入ると「時間が12時間進み、肉体が3日分若返る」と話す。夫婦は半信半疑のままその家に引っ越すが、やがてマリーは穴に入ることにのめり込んでいく。監督・脚本のカンタン・デュピューの映画は、これまで見たことがなかったが、殺人タイヤを描いた『ラバー』(10)や鹿革男の狂気を描いた『ディアスキン鹿革の殺人鬼』(19)などの、独創的な作風で知られ、フランスの鬼才(あるいはスパイク・ジョーンズ)と呼ばれているらしい。それらに違わずこの映画も相当変だ。表向きは、いか...『地下室のヘンな穴』