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台湾リノベ+文化創意【台湾レトロめぐり図鑑】 https://www.tjcreativeculture.com/

台湾の文化創意産業(文創)とリノベーションでよみがえったスポットの魅力を紹介します

台湾には、日本統治時代の工場跡地や市場、日本家屋などをリノベーションした魅力的なスポットが数多くあります。これらの歴史的建築が、新たな文化創造の拠点として生まれ変わり、台湾観光の注目スポットや最新カルチャースポットとして人気を集めています。 レトロな雰囲気が漂うリノベーション建築、個性的なリノベカフェなど、台湾ならではのユニークな空間を巡る旅はいかがでしょうか?

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2024/11/09

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  • 赤レンガ倉庫で台湾の貿易の歴史を知る【淡水税関埠頭園区】@淡水

    淡水海関碼頭園区は、日本統治時代の1916年に建てられた赤レンガ造りの倉庫がリノベーションされ2016年に文化園区としてオープンした。 埠頭自体は1860年代の清朝時代に淡水港が国際貿易港として開港された際に整備されたものであり、台湾茶や樟脳などの輸出拠点として重要な役割を果たしていた。日本統治時代に建てられた倉庫は、税関の貨物倉庫として使用されていたが、1960年代に港湾機能が他地域に移転されたことで廃止され、2000年には新北市の直轄市定古蹟に登録されている。 淡水河に面した歴史的埠頭に続く園区には、2つの切妻の赤レンガ造の倉庫と、西洋風建物がある。この施設では、淡水の貿易史や税関の仕事と…

    地域タグ:台湾

  • 文化施設にリノベされた軍官宿舎【化龍一村】@宜蘭

    化龍一村は、日本統治時代の1920年代に建てられた軍医や憲兵の宿舎で、リノベーションされ2020年にオープンした。戦後は国民党政府により軍官宿舎として使用された。1990年代に軍事施設としての役割を終え、2015年に歴史建築に登録されている。 園内では、1920年代に建設された日式住宅(木造家屋)と、戦後の住宅不足を背景に新たに建てられたレンガ造やコンクリート造の建物が混在している。木造宿舎の方は日本の伝統的な建築様式を色濃く残している。 この施設には、児童向けの図書室、市民向けの図書室、劇団の施設が設けられている。(訪問年月:2025年3月) 文化資産登録名称:化龍一村眷舍群 文化資産分類:…

    地域タグ:台湾

  • 見過ごされそうな名建築の日本家屋【売捌所】@宜蘭

    売捌所は、​日本統治時代の1938年に建設され、当初は煙草の卸売販売所として機能していた。​戦後は公務員宿舎として利用され、2003年に県定古蹟に登録された。​その後、リノベされ2009年にオープンしている。 この建物はめずらしい二階建ての木造住宅で、伝統的な間取りや中庭も残され、​木造の架構や細部装飾に往時の雰囲気がよく残されている。 現在、この施設の1階にはカフェ、ショップ、展示スペースが設けられ、2階はフリースペースとなっていて、週末にはイベントが開催されるなど、交流の場としても活用されている。​ 文化資産登録名称:舊宜蘭菸酒賣捌所 文化資産分類:縣(市)定古蹟 建物種類:其他設施 指定…

    地域タグ:台湾

  • リノベで酒文化を楽しむ観光工場【宜蘭酒廠】@宜蘭

    宜蘭酒廠は、日本統治時代の1909年に建てられた酒造工場で、リノベーションされ現役で醸造しながら販売や展示をおこなう観光工場として、2011年にオープンした。当時は、米を原料とした紅露酒や焼酎を製造する施設であったが、1990年代に製造体制が縮小され、2014年には歴史建築として登録されている。 赤レンガ造りや木造の倉庫群は、酒造りの工程を紹介する展示や、実際の製造工程を見学できるスペース、酒をテーマにした文創商品を販売する施設になっている。(訪問年月:2025年3月) 文化資産登録名称:宜蘭酒廠歷史建築群 文化資産分類:歴史建築 建物種類:産業 指定登録年月:2014年1月 リノベ設計:不明…

  • 地元食材ベジタリアン料理が楽しめる日本家屋【上善豆家宜蘭店】@宜蘭

    上善豆家宜蘭店は、日本統治時代の1906年に建てられた日式住宅(日本家屋)で、リノベーションされ2018年にオープンした。当時は宜蘭廳庶務課長官舍として使用されていたが、戦後は宜蘭県政府主任秘書の官舎となり、1997年に廃止され、2001年には歴史建築に登録されている。 切妻の瓦屋根や伝統的な木造構造が大胆にデザインリノベされている。現在ここでは、地元食材をつかったベジタリアン料理を提供するレストランエリアとなっている。(訪問年月:2025年3月) 文化資産登録名称:舊主秘公館 文化資産分類:歴史建築 建物種類:其他設施 指定登録年月:2001年6月 リノベ設計:大藏聯合建築師事務所 △正面入…

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  • 青緑壁と白装飾がスタイリッシュな元刑務所施設【旧宜蘭監獄門庁】@宜蘭

    旧宜蘭監獄門庁は、日本統治時代の1896年に建てられた監獄の事務所で、リノベーションされ1999年にオープンした。元々は所長室、秘書室、庶務室、家族待合室、面会受付室として使われていたが、1992年に刑務所が移転されたことによって廃止され、2001年には宜蘭県定古跡に登録されている。 建物の様式としては、左右対称、屋根から下はアーチ型の入口、縦長の窓と窓枠の装飾、古典的な破風が擬洋風建築様式で、寄席棟造の黒瓦屋根と青緑色の木造板張りの外壁からなる和洋折衷である。 現在この施設は、イベントなどに用いられていて、一般にも公開されている。また、元の刑務所はショッピングモールに建て替えられている。(訪…

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  • 静かな緑の中の文学カフェ【宜蘭文学館】@宜蘭

    宜蘭文学館は、日本統治時代の1906年に建てられた日式住宅(日本家屋)で、リノベーションされ2004年に文学館としてオープンした。1926年からは農林学校校長官舎として使われていたが、廃止されて2001年に歴史建築として登録されている。 ここは、台湾文学や宜蘭にゆかりのある作家の作品を展示するスペースがカフェの中に設けられている。(訪問年月:2025年3月) 文化資産登録名称:舊農校校長宿舍 文化資産分類:歴史建築 建物種類:其他設施 指定登録年月:2001年6月 リノベ設計:大藏聯合建築師事務所 △台湾文学館の側面の外観。 △門扉からの外観。 △出窓のある外観。 △縁側側の外観。 △カフェス…

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  • 青色の藍屋リノベから伝統芸能を守る【台湾戯劇館】@宜蘭

    台湾戯劇館は現在、宜蘭美術館の一角を仮移転先として利用している。台湾戯劇館は、台湾固有の伝統芸能である歌仔戯、布袋戯、京劇などの演劇を紹介し、台湾の伝統演劇文化を保存し普及させている。本来の台湾戯劇館は別の場所にあるが、2023年より耐震補強工事が始まり、宜蘭美術館の敷地内に仮移転し、展示と活動を継続している。 仮移転先の宜蘭美術館では、美術館本体の壁面と隣接する藍屋(ブルーハウス)の建物上部にオープンアトリウムがつくられたもので、現在は台湾戯劇館の展示、教育・学習スペースとして活用されている。 藍屋(ブルーハウス)は、かつて宜蘭監獄の門庁として使用されていて、その特徴的な青色の外観から名づけ…

    地域タグ:台湾

  • 近代建築が美術館と博物館に再生リノベ【宜蘭美術館(+台湾戯劇館)】@宜蘭

    宜蘭美術館は、日本統治時代の1928年に建てられた台湾銀行宜蘭支店で、リノベーションされ2014年にオープンした。当時は銀行として使用されていたが、第二次世界大戦で破壊された後1949年に再建され、2002年には歴史建築として登録されている。2012年に台湾銀行から宜蘭県政府に寄贈され、美術館としてリノベされた。 建物は古典的な装飾をなくした近代建築のもので、対称的なファサードや縦方向のデザインを強調していて、当時の歴史的な雰囲気が残されている。 この美術館では、地元アーティストの作品展示や地域文化の展示が行われている。また、西側の外壁と木造建物を活かしてリノベされていて、それが台湾の伝統的な…

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  • 議会庁舎もアート文化施設に変えちゃう【宜蘭人故事館】@宜蘭

    宜蘭人故事館は、1959年に建てられた宜蘭県議会庁舎で、リノベーションされ2017年に文化施設としてオープンした。当時は宜蘭県の議会のために使用されていたが、その移転とともに2001年に閉鎖され、2002年には歴史建築に登録されている。 建築的には、縦長の窓、局面の壁、テラススタイルの構成に特徴があり、当時のほかの建物に比べて個性的である。 館内は、宜蘭の歴史文化の展示、地元アーティストの作品展示、工作教室など各種講座の教室群、とレストランやピザ専門店などで構成されている。(訪問年月:2025年3月) 文化資産登録名称:舊宜蘭縣議會 文化資産分類:歴史建築 建物種類:其他設施 指定登録年月:2…

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  • カッコいい和洋折衷の名官邸リノベ【宜蘭設置紀念館】@宜蘭

    宜蘭設治紀念館は、日本統治時代の1906年に建てられた和洋折衷様式の木造官邸で、リノベーションされ1997年に一般公開された。当時は宜蘭庁長官の官邸として使用され、歴代の庁長や郡守、県長が居住し、行政上の重要な会議や来賓接待の場として利用されていた。官邸は戦後の行政改革に伴い廃止され、2001年に歴史建築に登録された。 日本家屋の木造、寄棟造り屋根が基本であるが、両端の洋風部分は、白色の外壁で、視覚的な変化と趣も味わえる。また、敷地内には池を配した日本庭園(枯山水)があり、樹齢100年を超えるクスノキが歴史的風格を添えている。 この施設には、宜蘭の行政や地域発展の歴史が展示されている。(訪問年…

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  • 変わりゆく台北駅前で歴史建築が完全復活【国家撮影文化中心台北館】@台北

    国家撮影文化中心台北館は、日本統治時代の1937年に建てられた大阪商船株式会社台北支店でリノベーションされ、台湾の国立写真・映像芸術専門機関として2021年にオープンした。この建物は、日本の著名建築家の渡辺節が台湾で設計した唯一のもので、大阪商船のオフィスとして使用されていた。当時の建物は、日本風の塔屋と石とレンガのファサードを備えた3階建ての和洋折衷の建物だった。 戦後は道路業務を担う交通部(交通省)道路管理局が管理し、その時代に建物の日本風塔屋は取り壊され、一部で4階分を増築し7階建てに、外壁は化粧レンガになるなど本来の姿は完全に失われていた。1980年代には機能が廃止されているが、それで…

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  • 武道場が展示スペースに様変わり【大渓武徳殿】@大渓

    大渓武徳殿は、日本統治時代の1935年に建てられた武道場で、リノベーションされ2015年にオープンした。当時は警察官や青年が剣道や柔道を修練する場であったが、戦後の1950年には憲兵隊の事務所として使用され、2004年には歴史建築に登録されている。 コンクリート造であるが、木造の入母屋造の屋根に中国唐代建築風の鴟尾(しび)を施した独特の意匠がある。 この施設は、まちじゅう博物館の「大渓木藝生態博物館」を構成する施設群の一部として、木工芸に関する展示を行うスペースとなっている。訪問した時には、木製の椅子展示が行われていた。(訪問年月:2025年2月) 文化資産登録名称:大溪武德殿 文化資産分類:…

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  • たくさんの店主の手で“まち全体が博物館”に【街角館】@大渓

    大渓における「街角館」は、桃園市立大渓木藝生態博物館が推進する取り組みで、地域のショップオーナーや事業者たちが自らのショップや空間を活用し、大渓の多様な物語や文化を保存・展示するものである。 ​これらの多くは、清朝時代からの街並み「大渓老街」「和平老街」にある。 この取り組みは2013年に始まり、当初は4つの街角館からスタートしたが、現在では大渓全体で33の街角館が参加している。 ​これらの街角館は、木工芸の拠点、ショップ、手作り体験、お土産、飲食、宿泊など多様な形態を持ち、唯一歴史建築に登録されている「蘭室」ではそのリノベーションの過程を見学することができる。 このように、​それぞれが大渓の…

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  • 製糖工場を支えた日本人のための家屋群【虎尾製糖工場の日式宿舎群】@虎尾

    虎尾製糖工場の日式宿舎(日本家屋)群は、1916年(大正5年)に建設されている。工場の西側一帯に、工場長の宿舎、幹部職員や社員の宿舎、独身寮、ゲストハウスがあった。すでに解体されたものが多いが、比較的保存状態がよい3棟がそれぞれ、そして11棟の宿舎群がまとめて縣市定古蹟として登録されている。 戦後、副工場長の宿舎やゲストハウスとして用いられた第三公差宿舎(2009年に縣市定古蹟登録)が「雲林記憶Cool二館」にリノベされている。また、高級ゲストハウスの第一公差宿舎(2009年登録)が現在リノベ中である。(訪問年月:2025年2月) 文化資産登録名称:虎尾糖廠宿舍群 文化資産分類:縣(市)定古蹟…

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  • 製糖工場の拠点の役割を果たした【虎尾驛】@虎尾

    虎尾驛は、日本統治時代の1907年に建てられた鉄道駅で、リノベーションされた。当時は、虎尾製糖工場(虎尾糖廠)の日本式の糖鉄駅で製糖業の拠点であったが、1970年代に廃止され、2010年には歴史的建造物に登録されている。 この施設には、鉄道と製糖業の歴史を紹介する展示や地元の特産品を使った軽食や飲み物を味わうスペースがある。駅舎の裏手には、プラットフォームと機関車が保存されている。隣接する虎尾製糖工場と合わせて、製糖の歴史が学べ、当時の雰囲気も味わえる。(訪問年月:2025年2月) 文化資産登録名称:虎尾糖廠虎尾驛 文化資産分類:歴史建築 建物種類:車站 指定登録年月:2010年1月 リノベ設…

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  • まだまだ現役の製糖工場とそれを支えた記憶継承【虎尾製糖工場とその関連施設】@虎尾

    虎尾製糖工場(虎尾糖廠)は、日本統治時代の1909年に建てられた製糖工場で、現在も稼働している。当時は東洋一の生産能力を誇り、虎尾の名を「糖都」として世に広めた。現在も稼働を続けており、毎年12月から翌年3月にかけての製糖期には予約制で工場見学ができる。また、その時期には台湾唯一のサトウキビを運搬する現役製糖用鉄道が稼働する。 この工場と製糖の関連施設が近隣に点在し、虎尾製糖パークともなっている。その関連施設には、製糖の歴史を学べる展示施設「糖業文物館」、運搬の拠点でもあった「虎尾驛」、文化資産にもなっている鉄橋、酒精工場(製糖副産物である糖蜜を原料としてつくられる酒)、幹部職員や職員、独身社…

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  • めずらしい製材所のリノベ後オープンが待ち遠しい【嘉義製材所(リノベ閉鎖中)】@嘉義

    嘉義製材所(旧嘉義木材工場)は、日本統治時代の1914年(大正3年)に建てられた製材工場で、リノベーションされ2019年に一旦オープンしたが、設備機械の改良のため2026年4月まで閉鎖されている。 この施設は阿里山森林鉄路車庫園区と同じところにあり、阿里山林業と密接な関係を持つ林業木材生産ラインの重要な拠点であった。現在の施設は焼失後再建された2代目のもので、戦後から1963年まで木材加工に使用され、1992年までは工芸講習会や工芸加工場として活用された。 2002には、鉄筋コンクリート造の3棟(動力室、石炭貯蔵庫、乾燥倉庫)と、レンガ・木造混合構造の2棟(工芸加工工場、北側機械工場、南側事務…

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  • 緑色の外壁が特徴的な森林鉄道駅【北門驛】@嘉義

    北門驛は、日本統治時代の阿里山森林鉄路の駅で、リノベーションされ1998年にオープンした。当初、日本は阿里山の林業資源を開発し、木材運搬のため阿里山森林鉄道を建設した。北門驛(現在の北門駅)は、阿里山森林鉄道の起点駅として1910年に開業し、修理工場も併設されていた。周辺には営林所や貯木池、製材場などの関連施設が集まっていた。1918年から客貨両用の運行が始まり、1973年に新駅が完成し観光鉄道としての役割を担った。 1982年の阿里山公路開通後、鉄道の利用は減少し、周辺地域も衰退した。1998年には嘉義市の市定古蹟に登録されている。また、阿里山森林鉄路車庫園区などとあわせて文化景観にも登録さ…

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  • 台湾林業の拠点一帯が文化景観に登録【阿里山鉄道車庫園区】@嘉義

    阿里山森林鉄路車庫園区は、日本統治時代の1912年に建てられた阿里山森林鉄道の機関車整備拠点で、リノベーションされ2019年にオープンした。当時は、「北門修理工場」と呼ばれていた木造の工場であった。阿里山森林鉄道の各種機関車、客車、貨車、客車などの輸送設備や木材加工設備の整備や修理、蒸気機関車の各種部品の製造も行っていた。そして、1970年代に廃止され、2011年には文化景観に登録されている。 この施設には、阿里山森林鉄道の歴史展示や、引退した蒸気機関車、ディーゼル機関車、客車、貨車などが展示されている。また、機関車の方向転換に使用される転車台や扇形庫も保存展示され、鉄道ファンにとっても魅力的…

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  • 街区の真ん中にある隠れ家スポット【虎尾出張所所長宿舎】@虎尾

    虎尾出張所所長宿舎は、日本統治時代の1921年に建てられた日式住宅(日本家屋)の官舎で、リノベーションが2024年に完了した。当時は、臺南地方法院虎尾出張所の所長宿舎であったが、1980年代に廃止され、2021年には雲林県の歴史建築に登録されている。リノベでは、当時の日式住宅の建築様式が忠実に再現されている。 2025年1月から3月まで「漆映和風:日本古物生活之美」展が開催され、300点以上の日本の漆器が展示された。今後、この施設は青年文化創意園区として活用される計画である。 この宿舎の元住民であった所長が働いた虎尾出張所は、この敷地に隣接する道路側の歴史カフェ「雲林記憶Cool」となっている…

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  • 惜しまれながら休館に【青雲閣(休館中)】@台北

    青雲閣は、日本統治時代に「和泉楼」や「醉花園」として知られた芸楼(芸者屋)だった。バロック様式の三階建てで、豪華な装飾が施された建築が特徴。時代とともに老朽化したが2014年には歴史建築として登録されている。リノベーションされて、2022年10月に文化芸術空間、写真館としてオープンしていた。 展覧会やワークショップなども開催されたが、2024年12月、建物の所有者が売却を決定。これに伴い、テナントへの賃貸契約が終了し、青雲閣は閉鎖された。今後の活用計画は未定。(訪問年月:2024年2月) 文化資産登録名称:青雲閣 文化資産分類:歴史建築 建物種類:宅第 指定登録年月:2014年11月 リノベ設…

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  • 歴史建築カフェで体験する雲林文化【雲林記憶Cool】@虎尾

    雲林記憶Coolは、日本統治時代の1921年に建てられた台南地方法院虎尾出張所で、リノベーションされ2018年にオープンした。当時は不動産登記所(通称:虎尾登記所)であったが、1980年代に廃止され、2012年には歴史建築に登録されている。 この施設は、かき氷や伝統的な茶文化を体験ができるカフェで、雲林の歴史や文化に関する文献や資料を閲覧できるスペースが設けられている。また、不定期であるが企画展やワークショップが開催される。(訪問年月:2025年2月) 文化資産登録名称:虎尾登記所 文化資産分類:歴史建築 建物種類:衙署 指定登録年月:2012年11月 リノベ設計:林志成建築師事務所 △アプロ…

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  • スタバと誠品書店が入るおしゃれスポットとなった【虎尾合同庁舎】@虎尾

    虎尾合同庁舎は、日本統治時代の1939年(昭和14年)に建てられた合同庁舎であり、2006年にリノベーションされ2020年にオープンした。当時は、中山警察署、消防署、公会堂として利用されていたが、1989年に警察署が新施設に移転し消防署のみが残ったが1990年代に廃止された。2001年には、歴史建築として登録されている。 建物は、かつて火の見櫓として機能してた中央にそびえる塔屋、カーブした壁、丸窓が特徴的である。この施設の1,2階にはスターバックス(星巴克)、誠品書店がはいり、歴史展示をするスペースもある。(訪問年月:2025年2月) 文化資産登録名称:虎尾合同廳舍 文化資産分類:歴史建築 建…

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  • 日本のグッドデザイン賞も受賞した日本家屋群リノベ【嘉義旧監獄宿舎群】@嘉義

    嘉義旧監獄宿舎群は、日本統治時代の1919年に建てられた刑務所職員の日式住宅の宿舎で、リノベーションされた。当時は、刑務所職員とその家族の住居であったが、1994年の嘉義刑務所が他の場所に移転した後は、多くの住戸が空き家となり、老朽化が進んでいた。この宿舎群の一角が2015年に歴史建築に、2021年にはこの宿舎群全体が集落建築群として登録された。 嘉義市政府は、2016年にこの地で「木都2.0工作聚落」プロジェクトを開始した。民間の資源と技術を導入し、空き家だった日式住宅を、徐々に木工のワークショップを行うスペース、アーティストや職人のアトリエ、展示スペースなどにリノベし現在の姿にしている。ま…

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  • なんと刑務所がそのまま博物館に【獄政博物館】@嘉義

    獄政博物館は、日本統治時代の1922年に建てられた刑務所「嘉義監獄」で、リノベーションされ2011年にオープンした。当時は、受刑者の収容施設であったが、1994年に廃止され、2005年には国定古蹟に登録されている。 この刑務所の設計は、中央監視台から放射状に3つの囚人房が広がる「パノプティコン」構造を採用していて、効率的な監視が可能な設計となっている。この施設には、刑務所の歴史や受刑者の生活を紹介する展示スペース、当時の獄舎、面会室や統計室、獄中で使用されていた道具や記録を展示する施設がある。(訪問年月:2025年2月) 文化資産登録名称:嘉義舊監獄 文化資産分類:国定古蹟 建物種類:衙署 指…

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  • 台南農業を支えた官舎のカフェリノベ【府東創意森林】@台南

    府東創意森林は、日本統治時代の1923年に建てられた台南州立農事試験場の宿舎群であり、リノベーションを経て2022年にオープンした。 当時は農業技術者の官舎として使用されていたが、1990年代に試験場の機能が移転し、2004年には台南市の市定古蹟に登録されている。8,777㎡の敷地内に、場長官舎、丙種官舎(A棟・B棟)、丁種官舎など、それぞれ異なる職位の職員向けの日式住宅が5棟保存されリノベされている。 この施設には、文化・創作活動を行うギャラリ、抹茶カフェ、和文化体験ができるスペース、地域コミュニティが交流するゾーンが設けられている。また、庭園や中庭を活かしマルシェも開催される。(訪問年月:…

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  • 台南の威厳あふれる国家遺産のリノベ【台南司法博物館】@台北

    台南司法博物館(旧台南地方法院)は、日本統治時代の1912年に建てられた裁判所で、リノベーションされ2016年にオープンした。当時は台南地方法院(地方裁判所)であったが、2001年に廃止され、1991年には国定古跡に登録されている。台湾で現存する最も歴史ある大型裁判所を保存した建物の一つである。 この建物は、台湾総督府技師であった森山松之助の設計によるバロック様式が特徴である。正面には、2つの入口があり、それぞれに荘厳な列柱が建てられている。​東側のメイン入口は広いドーム状の天井を持ち、主に第一審の裁判にの関係者が利用した。​西側の入口は第二審の裁判の関係者が利用していた。メインの入口には山形…

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  • これまでなかった神社の文化創意リノベ【昭和十八年】@嘉義

    昭和十八年は、日本統治時代の昭和18年(1943年)に建てられた嘉義神社の社殿と社務所の2棟をリノベーションし2018年にオープンした。 当時は、神職や参拝者が祭祀の準備を行う場であったが、戦後に嘉義神社は廃止され、1998年には嘉義市の市定古蹟に登録されている。忠烈祠でもあった本殿は1994年に消失し、その跡地には嘉義のランドマークともなっている太陽射塔が建つ。 嘉義神社の附属施設であった社殿と社務所は、木造の書院造りで、屋根は入母屋造りという日本の伝統的な建築様式である。 ​この施設には、嘉義市の歴史、嘉義神社と嘉義公園の歴史、日本統治時代の文化を紹介する展示スペースが設けられている。また…

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  • 台南の文化創意を牽引する拠点【文創PLUS-台南創意中心(元愛国婦人会館)】@台南

    文創PLUS-台南創意中心は、日本統治時代の1940年に建てられた愛国婦人会館で、リノベーションされ2012年にオープンした。 当時は愛国婦人会台南支部の活動拠点であったが、戦後は紅十字会(赤十字社)の管轄下に入り、その後、アメリカ大使館広報局台南支部や台南市図書館分館としても使用された。1998年に市定古蹟に登録されている。 建物は和洋折衷の木造建築で、二階は愛国婦人会が使用していた和室で、今でも畳が敷かれた空間となっている。そして、この施設の1階が台南の文化創意産業を支援する文創PLUSが用いる空間で、展示スペース、クリエーターの作品ショップ、文創PLUS-台南創意中心のオフィスがある。 …

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  • 嘉義初の文化創意パーク【嘉芸点水道頭文創聚落】@嘉義

    嘉芸点水道頭文創聚落は、日本統治時代の1930年代につくられた水道供給関連の日本人職員、技術者宿舎の日式住宅(日本家屋)群のリノベーションである。 この日式住宅群のは、日本統治時代の1933年に建設された水道配水塔を中心とする近代的な浄水・水道供給の拠点として機能していたエリアに隣接している。名称の「水道頭」は当時の浄水・水道供給場を示す言葉である。この水道配水塔は県定古蹟に、浄水・水道供給場が文化景観に登録されている。 ここの日式住宅群は7棟が残されていて、戦後も台湾人の住居や公共施設として利用されてきたが、文化的価値が見直され、嘉義縣初の文化創意空間としてリノベされた。現在、この文創聚落の…

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  • 若者で賑わうショップ・カルチャーの新エリア【西門浅草(西市場)】@台南

    西門浅草は、西市場本館・西市場外館・臺南州青果同業組合香蕉(ばなな)倉庫のリノベ、西門淺草青春新天地、中央広場、そして今でも繊維問屋街として機能している西門商場のエリアからなる大規模文化商業施設である。 2024年に、西市場本館、西市場外館のリノベーションが完成し、西門淺草青春新天地と階段状の中央広場でつながれオープンした。 西市場本館は、日本統治時代の1905年につくられた台南最大の市場であった。建物は街区の中央にL字型で配置され、中央の二階建て部分を中心に、北側と東側に翼棟が伸びている。 ​中央棟は、マンサード屋根、屋根にドーマーウィンドウ、入口にアーチ型の装飾といった建築スタイル。 ​リ…

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