谷津道で我迎えらる田の緑
575の習作のため江戸川のほとりを散歩中の写真と俳句風、短歌風の言葉を載せます。自転車の日記「江戸川の畔」も書いています。
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谷津道で我迎えらる田の緑
雨の日は花はうれしや身は鈍る
アンティーク飲むコロンビア黒糖か
せっかくの観光資源や無駄になる(意地の突っ張りあい箱根の開発)
島唄に踊るあほうに酔う夜や
ひとごみの川は流れる心斎橋
コリコリと小気味良きかな筍飯
歳を経て桜散るらむ春すぎて(里見公園)
おぼつかぬ歩みで見上げる桜花
千年の時超え生きる切手にて(アジャンター第一窟、守門神像)
泡の如く消えてしまうや我が知識底に残るは我が読む姿
サワサワと竹が騒ぐや春の息
潮が引き広きグラウンド波の跡
南風に頭撫でられ歩く潟
春雨やヒヨドリが鳴く花の影
ミモザ咲く川畔の道や風強し
まばらなる菜花見るなり春の道
風弱く雲怪しきや三番瀬
切り口や枝なまなまし寒き空(赤坂御所)
束の間に集う老人冬陽差す(水元公園に輪友集う)
鮮やかさ目に飛び込むやラベンダー
かすかなり薔薇薫るかな密やかに、香りたつ初夏の薔薇なり貴婦人や
端正な姿見せるや初夏の浜
ピーナッツ甘きアイスや千葉の味
ツツジ落ち漏斗伏したる初夏の風
初夏の風ゆれる牡丹や楊貴妃か(実は芍薬であることが帰宅後判明、まあいいか)
交差点自戒を込めて水を撒く(17年の事故現場で交通安全を祈念する)
子育てに忙しき母遊ぶ我(輪行袋担いで乗る外房線)
連休で長期借りるや枕の本(江戸川区東部図書館にて)
初夏の風あらがい立つなりクレーン船
春雨や水を貯めたる壺の花
名はアイコ清楚な薔薇や咲く里見(里見公園のバラ園にてプリンセスアイコという薔薇を見る)
はや藤が花笠のよう国府台(春の季語を本でさがす)
はなやぐや弾む会話とバーベキュー
大阪の味が沁みたる焼売か
キムチ食べ花も開くや昔話
静けさや原色の街正東風吹く(正東風:まごち、春の季語)
雨上がり仰てみれば浄土かな(法隆寺、夢殿)
立ち食いで美味い蕎麦あり三ノ輪にて(よく調べるやテレビスタッフ)
スズランの香り爽やか初夏の風