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  • 【ねえ誰れか、】5

    けれど僕には云えない。 彼が隠せているって思っていたその感情を暴いてはいけないから。 だけどだから誰れかお願い。 神様がいるのならお願い。 ・・・・・・・・・・・・早く夢から引きずり出してよ。 あのひとを、連れ戻してよ。 【永遠】を、僕たちの永遠を、 もう一度繋いで欲しいんだ。

  • ないとめあ

    眠りたくないんだ。「どうして」 ゆめをみるんだ。「どんな」 眠りたくないんだ。 だってあんなの嘘だから。 おまえがおれをすきだなんて。 おれがおまえをすきだなんて。嘘だ。 泣きたくなる。眼が覚めたときの焦燥消失。 だって、 そのぬくもりが未だここにある気がして。 泣きたくなるからさ、 気付きたくなかった。 認めたくなかったのに。 ゆめなのに、 しあわせだ。なんて。 こんなにもしあわせで。こんなにも。 かなしい。

  • 【ねえ誰れか、】4

    本当に、【彼】の中には、 なにも無いんだろうか。 あの日々を、 無かったことにしているんだろうか。 本当に? ねぇ、本当に? 「なにを、探しているのかなぁ。おれ、なにか探しているのかなぁ。なんかさぁ、・・・・・・とてもだいじなもの。失くしたくないもの。・・・・・・だけど、それがなんなのか、わかんないんだよ、」 空を見上げて、ゆっくり瞬きをして。 寂しそうに微笑んで。首を傾げる。【彼】は。【彼】は、探しているんだ。 失くしてしまった、あの日々を。 その横顔を見ていると、いっそ云ってしまいたくなる。 馬鹿野郎なに忘れてんだよ! アンタの大事なものなんて、ひとつしかないじゃないか! なに忘れてんだよ…

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