主従表裏のたぐい。
こんな話がある。幕末の漢詩人として知られる燕石は、博打が三度の飯より好きと言う人で、よく門人から諫められていたという。「先生、詩人の名に傷がつきます。やめてください」すると燕石笑ってこう応じたという。「詩人の博打うちだと云うからいけない。博打うちが詩をつくっているといえば美しいじゃないか」また、豊臣秀吉があるとき侍臣らに、「わしを猿に似ているという者たちがあるがほんとに似ておるか」と問うた。だれも答えるのを憚っていると、曾呂利新左衛門が進み出て、「いやいや殿下は猿に似ているのではありません。猿が殿下に似ておるのです」。とまた、こんな話を思い出した。新地のホステスが、「私、実は女子大生なんです」するとある男がこう言って返した。「女子大生のホステスかあ。てっきりホステスが女子大に通ってるのかと思っていた」主(...主従表裏のたぐい。
2025/05/22 20:17