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『碧巌録』より 第八則 翠巖夏末示衆 (その1)
禅者のはたらき(-はたらきとは、それを持っていればその持ち主を機能させること。それが外に自在に発現すること)は、自由であるということ。決まった形はなく、跡を追ってもその跡がつかめない。自由であるということは、とらわれないということ。しかしおのずとのりを超えない。
2024/06/21 10:29
『碧巌録』より 第七則 法眼答慧超 / 法眼慧超問佛(その2)
「丙丁童子来求火」という公案は、則監院が言うように、火の化身である神が、火を求めるということである。つまりは、人は皆己自身が「仏」であり、仏になる可能性を内に秘めているのに、外に「仏」を求めていることを示したものである。
2024/06/19 14:45
『碧巌録』より 第七則 法眼答慧超 / 法眼慧超問佛(その1)
「そりゃ、おまえさんだよ」という法眼の応えは、仏は自分の中にあるということか。ここでは、仏性の問題を考えねばならない。「仏性」は、仏となる可能性のことで、男でも、女でも、生きとし生けるものはすべて仏となれる秘めた可能性を持っている。
2024/05/24 11:59
資本主義・市場経済を超えて
関連する2冊の本を読んだ。(そもそもこういう貴重な書籍を研究・翻訳してくれたり出版してくれたりしている人々に感謝だ)ちくま学芸文庫『経済の文明史』(カール・ポランニー)岩波文庫『贈与論』(マルセル・モース)
2024/05/21 12:11
人生二回り目
フェデリコ・フェリーニ監督のイタリア映画「道(ラ・ストラダ)」も円環する時間の中で2回目を見た。
2024/05/20 22:49
『碧巌録』より 第六則 雲門十五日 / 雲門日日好日 (その7)
この舜若多という虚空神の、その存在が悲しい。他からの光に照らされてはじめて存在する。そういう悲しい存在の存在を想像した、その想像力こそが尊い。仏教神話は、そういう悲しい透明な存在物を想定し得たから、人間は悲哀をまぬがれえていたのかと思う。今はそういう悲しい存在物を想定しえない。だから人間そのものが悲哀を背負っていかなければならない。
2024/05/09 18:26
『碧巌録』より 第六則 雲門十五日 / 雲門日日好日 (その6)
本当の智慧、苦しみを乗り越え平穏な心境にたどり着くための智慧は、以心伝心でしか伝えることができないことや、その伝え方の尊い有り様を示した問答である。機に適う一期一会の瞬間を実に色彩豊かに感動的に描いている。だが、スブーティの「わかった」は、天人の知る所となった。これではまだ不十分だ。天人にも悟られず、一切の痕跡を消すことが求められる。
2024/05/08 20:22
『碧巌録』より 第六則 雲門十五日 / 雲門日日好日 (その5)
正しい認識が得られれば、意識は滞留することはないということ。そうすれば、生死の境を脱却できるということ。
2024/05/07 12:01
『碧巌録』より 第六則 雲門十五日 / 雲門日日好日 (その4)
世界の中でモノ自体が本来を露わにしている。しかし、そこに親疎を立て分別するのが人間の認識。私たちの認識の閾値を低め、低めてモノ本来が露わになるようにしてやる。そこではモノがモノ本来の本然の姿で現れている。
2024/05/06 12:10
『碧巌録』より 第六則 雲門十五日 / 雲門日日好日 (その3)
「打成一片(だじょういっぺん)」という言葉がある。区別・差別を建てないものの見方だ。われわれに入ってきた外界の事物は、われわれの中で区別される。善・悪という道徳的な判断がされ区別が建てられ、好・悪という感情的な判断がなされる。
2024/05/04 11:42
『碧巌録』より 第六則 雲門十五日 / 雲門日日好日 (その2)
死中に活路を求めること、ぎりぎりの状態に追い込まれた死地からどう生還するか、それを教えるのが禅だ。死中に活を求めるには、思惟を働かせてはだめだという。思惟の働きは遅い。一瞬の閃電光のひらめきのように即断即決できれば、死地から生還できる行動を起こせる。
2024/05/03 14:44
『碧巌録』より 第六則 雲門十五日 / 雲門日日好日 (その1)
「日日是好日」は禅から出た有名な句で、日常生活の中でも目にすることが多い。私は、一日一日が素晴らしい、活力あふれる清新な日のなかに生きることの心境を述べたものだと思うが、しかし、こういう句は、本当はその場その場で、その場にいる人や発話した人の機境に応じて発せられた言葉であって、その瞬間に意味があったものである。
2024/05/01 11:57
『碧巌録』より 第五則 雪峰尽大地(その4)
雪峰は、砂を洗い去って米をとぐのか、米を洗い去って砂をとぐのかの、公案を胸に、修行を重ねた。徳山に参禅し、痛棒され、少し突き抜けた気がし、その心鏡を言葉に託したが、それは外からやってきたものであった。外から来たものは自己本来のものではない。
2024/04/30 12:18
『碧巌録』より 第五則 雪峰尽大地(その3)
洞山の雪峰への問いは、相対的な分別についての禅の見解を、興味深い逸話で示唆してくれる。食事をするには、米を炊かねばならぬ。米を炊くには、米に混じった砂を水でゆすいで取り除かねばならぬ。米と砂を分別して、残すための米をしっかり見て、かつ不要の砂にも目を付けて、必要な米は選び、不要な砂を取り除く。
2024/04/29 14:36
『碧巌録』より 第五則 雪峰尽大地(その2)
極大の世界に極小の世界は宿り、極小の世界には極大の世界が広がる。(極小と極大は融通無碍(ゆうづうむげ)に往き来する)ゆえに、極大を極小の世界にいれこむことができる。さて、その時、その世界をどう認識するのか。
2024/04/28 16:43
『碧巌録』より 第五則 雪峰尽大地(その1)
禅は常に生死にかかわる所ぎりぎりのところで行われている。時に行者は、危険をも顧みず、虎のひげにさえ手をかけ、虎口に飛び込まなければならない。生死の境、そのあわいを透脱できれば死地を挽回し生地におもむける。
2024/04/27 14:47
『碧巌録』より 第四則 徳山挟複子 / 徳山至潙山(その5)
もちろんここで言っているのは、本当に物理的に人を殺めることを言っているのではない。修行者と力量ある師である作家との問答は、命を懸けた真剣勝負なのである。
2024/04/26 13:29
『碧巌録』より 第四則 徳山挟複子 / 徳山至潙山(その4)
「死中得活(死中に活を得る)」。この語句は禅を考えるうえで重要な契機を与えてくれる。このような語句が多く登場することは、禅が生死に渡ることを示す。
2024/04/25 13:26
『碧巌録』より 第四則 徳山挟複子 / 徳山至潙山(その3)
龍潭和尚は、徳山が仏の化身である老婆によって提起された「過去心・現在心・未来心」の公案を、徳山自身が体得できるよう、徳山の機微に合わせて接してやったのである。この徳山の説話は、禅における「わかる=悟る」の契機とその体験を垣間見させてくれる。
2024/04/24 14:05
『碧巌録』より 第四則 徳山挟複子 / 徳山至潙山(その2)
この問答も傑作だ。「心」の問題を取り扱っている。「点心」と「点那箇心」がひっかけてあり機知にと富む問答になっているが、徳山にとっては、おばあさんの言葉は、「心」の問題を突き詰めてくる容赦のない問いとして迫ってきたであろう。
2024/04/23 13:47
『碧巌録』より 第四則 徳山挟複子 / 徳山至潙山(その1)
禅では、形にとらわれない、執着しない、拘泥しないということが求められる。そのためには、時にこの徳山のような激しい行動が必要だ。心は行動に現れる。行動は心を形作る。形に捉われない心は、時にこんな奇矯とも取れる行動となって現れるし、奇矯な行動はとらわれのない心の表れでもある。
2024/04/22 16:52
『碧巌録』より 第三則 馬大師不安
禅に「向上」「向上一路」という語がよく登場する。禅が目指す究極の境地を言う語でもあるし、また一つの境地に決してとどまることをしない(たとえ、それが究極の境地であっても)禅が、常に現状を打破し現在をつき抜けていく時のやむことのない努力を表す語でもある。
2024/04/20 20:00
『碧巌録』より 第二則 趙州至道無難(その3)
言葉は、自分の心境を表したり、自分に対する境界(環境)の様を描写して名付けるものである。山河大地は、自然とそこにあり、私たちに対峙するものである。自然とそこに存在するものをどうやって我々は認識するのか。
2024/04/19 11:20
『碧巌録』より 第二則 趙州至道無難(その2)
禅では、私が世界に対峙して、その世界(境界)の見方が求められるし、そういう見方ができるように修練することが禅でもある。そのものの見方とは、世界(境界)をありのまま、ありのままに見るということだ。
2024/04/16 13:24
『碧巌録』より 第二則 趙州至道無難(その1)
趙州が禅僧たちに示して言う、「禅の究極の道に至ることは難しい事ではない。ただ、あれこれ分別して選ぶことをしないことだ。境界を判断してそれをわずかに言葉にしただけで、それは分別・判断であり、ことを明白にしたということである。
2024/04/13 21:12
『碧巌録』より 第一則 武帝問達磨 / 達磨廓然無聖(その5)
そういうわけで禅僧の雲門は言った。「禅の働きは、火打石を打った火花のように、ひらめく雷光のようだ」。
2024/04/11 11:55
『碧巌録』より 第一則 武帝問達磨 / 達磨廓然無聖(その4)
禅では「刀」の喩えが多くもちいられている。刀は、迷いを断ち切る象徴でもあるが、過去、こだわりを断ち切る事でもある。
2024/04/09 11:41
『碧巌録』より 第一則 武帝問達磨 / 達磨廓然無聖(その3)
達磨大師は人から人の心へとのみ伝えることのできる心に刻まれた真実を伝え、人々の迷いを晴らすため、インドから中国へやってきた。
2024/04/05 11:53
日日是好日
日日是好日おそまきながらカンヌ映画祭でも賞を受賞した『Perfect Days(パーフェクトデイズ)』を見てきた。映画を見ていたら、無性に掃除をしたくなった。掃除はいい、心を磨くことだ。主人公の平山を演じる役所広司さんの演技がいい。主人公の平山は、無口な公共トイレ掃除人だ。スカイツリーが見える浅草かどこかの古いアパートに一人で住んでいる。彼には日々のルーティンがある。持ち物もきちんといつもの場所において、いつもの順番で取っていく。なにかそういう決まりごとにこだわりがある人なのかと思う一方で、日々の決まり(清規)をきちんとこなして生活していく禅僧のようにも思える。
2024/04/03 14:51
『碧巌録』より 第一則 武帝問達磨 / 達磨廓然無聖(その2)
仏教の信仰が厚く、仏法の保護者を任じている梁の武帝が、インドから渡来した達磨大師に問うた。「仏教の最奥義とはいかがなるものでしょう」
2024/03/27 11:38
『碧巌録』より 第一則 武帝問達磨 / 達磨廓然無聖(その1)
『碧巌録』は禅の問答が記されたもの。その問答を吟味して、禅の本質とは何かを考察しようと考えた。 第一則の標題は「武帝問達磨 / 達磨廓然無聖」
2024/03/25 11:55
死者に鞭打つ
某国国営放送を聴取していた時のことだ。ちょうど、日銀の政策会議があった時で、大学教授を招いてその解説をしてもらっていた。解説担当の大学教授は、偉大な領袖様の唱導したアベノミクスが失敗したと断罪していた。日銀が株や国債をじゃんじゃん買い入れる無茶苦茶な政策とも、大企業の内部留保だけが積み上がり労働者の賃金が目減りし、そして、物価が上がれば賃金も上昇するとしてインフレターゲットを設けたことを間違った経済理論だとも。
2024/03/23 10:13
ロシアは鏡
ロシアでプーチン大統領が選挙を圧勝した様子は、日本の民主主義を考える際にも興味深い。プーチン大統領は、圧倒的な支持率で選挙戦を勝利した。プーチン大統領からするとこれも立派な独自の民主主義政治で、民主主義的な手続きにのっとった正統な民主政治ある。
2024/03/19 16:33
モーツァルトのオペラ
モーツァルトの器楽曲は、時に空疎に聞こえてきたりする。特に、後輩のベートーベンが、苦悩に満ちた重々しい楽曲を作っていてそれと比べたりする時は。天真爛漫に見えるモーツァルトも、スポンサーやパトロンたちを満足させねばならず、きっと世知辛いこの世の辛酸も舐めたのであろう。
2024/02/24 11:51
男の嫉妬
男の嫉妬が描かれているのは、シェークスピアの悲劇「オセロ」だ。何と言っても悪漢イヤーゴ。彼は、自分より出世する同僚に、そして何より、美しい妻を娶る異人種の上官に嫉妬する。
2024/02/22 11:02
オペラにおけるダメ男
オペラの主人公にはダメ男が多い。「椿姫」のアルフレードや、そしてなんといてもその代表は「カルメン」のドン・ホセだ。
2024/02/08 13:21
SNSにデマを投稿しないでください
SNSにデマを投稿しないでください、というのが今回の地震、原発事故についての政府からの要請だ。このような災害時に、デマを投稿するのは様々な混乱を生むだろうし、流言飛語から外国人に暴力が向けられたという過去の出来事もあるので、デマの投稿は言語道断だ。
2024/01/04 21:09
世界ランキング
元日にサッカーの国際親善試合が日本とタイとの間であった。サッカーの世界ランキングでは、タイが113位で、日本が17位ということだ。世界ランキングは、いろいろな要素を加味して出しているものだろうから、実力差というものがかなり正確に反映しているものなのだろう。
2024/01/03 11:40
惑星ソラリス
ソ連のタルコフスキー監督の映画だ。空想科学小説SFが原作ということ。近い時期にスタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』も公開されたが、「宇宙の旅」の方は、宇宙空間や宇宙船の映像がよりリアルで凝っていたのに対し「惑星ソラリス」はそういう映像技術のところでは勝負していなくて、人間の心理や業の方を深く描いている作品として、私は「ソラリス」の方が好きだ。google.com, pub-4847171757112495, DIRECT, f08c47fec0942fa0
2023/11/11 22:30
岸田さん、可哀想
岸田首相が国会で野党から責められて気の毒だ。常識のある人であれば、「増税と減税は矛盾しない」なんて堂々とは言えない。言葉の上でも、論理の上からも矛盾しているのは明らかだからだ。だから、あえてこれ「増税と減税は矛盾しない」を強弁する岸田さんの声が小さくなり、自信がなさそうなのは、良心の表れであり、人間としては共感できる。
2023/11/01 15:14
夢よもう一度
成功体験はよしあしだ。一度成功したことは忘れられなくなる。夢よもう一度、となる。1964年の東京オリンピックは当時の高度経済成長中の上り調子の日本にとっては良かったのだろう。しかし、二度目の東京オリンピックは良かったと思えない。公金はもっと国民や公共のために大切に使うところがあったはずなのに。一部の人のみが利権にあずかり、多くの国民がその恩恵にあずかることはないのに。経済よりも自然環境が大事だと分かってきたのに,わざわざ自然を破壊してまでやる価値はあったのだろうか。
2023/10/21 22:25
「テロリスト」という言葉を使わない
イギリスのBBC放送を聞いていたら、今回のイスラエルのガザ侵攻およびハマスとの紛争については、「テロリスト」という言葉を使わないという宣言をしていた。もちろん、要人の演説や現地の人のインタビューの中で「テロリスト」という言葉が出れば、それはそのままその人の発言として報道するのだが、BBCの記者の報告やニュースを伝えたりする放送局が書く原稿の中で「テロリスト」という言葉を使わないように取り決めたということだ。
2023/10/16 13:10
1984年(1956年の映画)
『1984年』はジョージ・オーウエルの暗黒未来小説だ。1984年の未来は、全体主義に覆われていて人々は監視されている。私は、『1984年』の映画版を見てみた。この映画の内容が怖かった。
2023/10/10 10:58
「選挙」と称する活動
政府の意を汲む国営放送のニュースを聞いていて驚いた。ロシアでは大統領選の前哨戦として統一地方選が行われていて、不法に占領しているウクライナ領土においても、彼の国が「選挙」と称する活動を行ったのだという。
2023/09/16 10:15
科学的根拠に基づく議論
「割合」という概念は便利だ。これを使えば目先をごまかすことができる。100リットルの水のなかに汚染物質が15リットル存在していれば、15パーセントの割合だが、その同じ汚染物質も、1000リットルの水に入れれば、1.5パーセントの割合だし、さらに10000リットルの水に入れてしまえば、0.15パーセントだ。
2023/08/25 22:30
人権大国
芸能事務所の性加害の問題について、日本政府は国連の人権調査委員会の受け入れをあっさり認めた。このことについては、私としては驚きである。なぜ、日本政府は、国連人権委員会の調査活動に反対したり妨害したりしないのであろうか。
2023/08/10 15:34
科学とは何か
日本政府は、国際原子力機関(IAEA)から「科学的なお墨付き」を得て、福島核発電所にたまる汚染水を国際法に違反しても海洋投棄するのだという。科学的に安全が証明されたきれいな水を海に流すことに反対する、科学を信奉しない頑迷な人々や国家に対する説得力のある根拠を日本政府は手に入れて、これで堂々と海洋投棄をすることができる。
2023/07/17 09:49
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