★★2023年 169分 ネットで視聴 英語字幕原題:John Wick: Chapter 4邦題:ジョン・ウィック:コンセクエンス制作:米監督:チャド・スタエルスキ出演: キアヌ・リーブス 真田広之 リナ・サワヤマ ローレンス・フィッシュバーン イアン・マクシェーン主人公がばったばったと敵を撃ち殺していくのだが、4作目ともなると飽きてしまって、なんの感慨も湧かない。ここで終わりにしたのは正解だと思う。...
きのうからずっと大掃除。夕方ようやくおわった。あーくたびれた。今年はどんな年だったかな。いいこともあれば悪いこともあったような気がする。つまりいつもとおんなじ年だったということだ。来年はどうだろう。できれば自分と家族にとって、もっといい年であれば嬉しいな。...
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★★2023年 169分 ネットで視聴 英語字幕原題:John Wick: Chapter 4邦題:ジョン・ウィック:コンセクエンス制作:米監督:チャド・スタエルスキ出演: キアヌ・リーブス 真田広之 リナ・サワヤマ ローレンス・フィッシュバーン イアン・マクシェーン主人公がばったばったと敵を撃ち殺していくのだが、4作目ともなると飽きてしまって、なんの感慨も湧かない。ここで終わりにしたのは正解だと思う。...
★★★2024年 144分 ネットで視聴 ネットで視聴 日本語字幕 (amazon prime)原題:Dune: Part Two邦題:デューン 砂の惑星PART2制作:米監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ出演: ティモシー・シャラメ ゼンデイヤ レベッカ・ファーガソン ジョシュ・ブローリンシビアでリアルな結末となったが、主人公ポールとチャニとの関係は、原作ではどういうふうに描かれているのだろう。ロマンチックなのは映画風の脚色ではなかろうかと気にな...
檀 一雄新潮社新潮文庫625ページ1950(昭和25)年の作品。「リツ子その愛」では、妻リツ子の結核発病から、腸結核となって余命一カ月と宣告されるまでを、続編「リツ子その死」では、寝たきりとなった妻の介護とその死までが描かれる。 結婚は1941(昭和16)年。 亡くなったのは1946(昭和21)年。檀一雄34歳、妻28歳。 わずか5年の結婚生活だった。 前半の舞台は、福岡市の伊崎(現在の西公園の西側)や松崎(現在の小郡市)...
犬塚壮志PHP研究所254ページ相手にほんとうに「わかった!」と思ってもらうための説明のフォーマットとして、著者が開発したIKPOLET法を紹介。IKPOLETとは以下の単語の頭文字 Interest 興味を引く Knowledge 聞き手の持っている知識や認識にアクセスする Purpose 目的を示す Outline 大枠を見せる Link つなげる Embodiment, Example, Evidence 具体化、事例、証拠を示す Transfer 転移怪しげに見えて、じつは真っ...
大石哲之ディスカヴァー・トゥエンティワン281ページ良書。「職業を問わず、業界を問わず、15年後にも役立つ普遍的なスキルを」と表示カバーにあるが、そのとおり、知っておいて損はない情報が簡潔にまとめられている。話す技術や考える技術といったものだけでなく、具体的な作業テクニックまで扱っていて、たとえばコンサル会社では作業スピード向上のためにショートカットキーを徹底的に使いこなしているなんてことは、もっと早...
久保田 崇朝日新聞出版朝日新書196ページ大きな組織で働いて、成果を上げるために必要なノウハウが書かれた本。成果というのは、職務として与えられた課題を果たすという意味もあるし、組織から与えられなくても、自分がやりたいことをやり遂げてしまうという意味もある。上司への対処法、空中戦スキル、根回しなど、こんなことまで必要なのかという人がいたら、組織で働いたことがないか、無能かのどちらか。リアルの現場とはこ...
石垣りん中央公論社中公文庫314ページ詩の壮烈さに比べると、意外なほど平凡な感じの散文集。実際に生きて働いて生活している人の身辺をつづった文章だから、当然といえば当然のことだ。作者は銀行の事務員として定年まで働き、一生独身で過ごした。...
「4月になったら、落ち着ついて考えることをはじめよう。」なんて3月末に書いたが、あっというまに4月末。いろいろなことに取り紛れて日にちを過ごしてしまった。そうやって暮らしていた方が楽なことはたしかで、そのためのツールはいまや溢れかえっている。そのうち焦燥を感じはじめるようにならなければ、それはそれで結構なのだが、きまってそういうわけにいかなくなるのが困った点だ。...
2月終わりごろから忙しくなり、3月はフルで働いた。こんなに働いたのは久しぶりだが、おかげでそのほかのことはなにもできなかった。忙しいことは悪いことではないが、なにも考えなくなるのはまずいんじゃないか。それとともに、なにも感じなくなるし。季節の移り変わりすら、忘れてしまっていたほど。今年は梅を見る機会を逃してしまった。4月になったら、落ち着ついて考えることをはじめよう。...
石垣りん伊藤比呂美=編岩波書店岩波文庫325ページ石垣りんは、1920年高等小学校卒業後、日本興業銀行に事務見習いとして14歳で就職。 半身不随の父、病身の継母、弟たちを背負いながら働き、詩を書いた。 2004年没。 38歳のとき、椎間板ヘルニア手術のために入院。 その夜 女ひとり 働いて四十に近い声をきけば 私を横に寝かせて起こさない 重い病気が恋人のようだ。 どんなにうめこうと 心を痛めるしたしい人もここに...
工藤直子角川春樹事務所ハルキ文庫233ページ工藤直子という詩人は、茨木のり子著「詩のこころを読む」に収められた「ちびへび」と「てつがくのライオン」で知ったのだが、松本大洋の母親と知ってさらに興味がわいたので、文庫本を一冊買っておいた。それを読んでみた。 子供にも読める平易な言葉でナイーブな詩を書く詩人という印象だったが、それはまちがっていないにしても、若い頃の、朝起きた時の新鮮な感動を思い出させる清...
鳥居 高=編・著明石書店エリア・スタディーズ199376ページこういうシリーズがあったんだ。その国の歴史や地理の概説にとどまらず、政治・行政の仕組み、警察機構、学校制度まできちんと載っているのが嬉しい。こういうのはネットで調べてもいまいちよくわからないものだ。惜しむらくは医療福祉制度の部分が薄い点(高齢化と年金制度の記載はある)。まだ整備が不十分だとしても、日常生活に密接に関わりある分野だから、なんらか...
大西 広講談社講談社+α新書202ページ資本主義的経済においては、労働者の生命の再生産に必要な部分まで搾取の対象としているため、少子化の進行は必然的である。マルクスの経済学・哲学草稿の中に、「賃金を決定する際の、これだけは外せない最低限の基準は、労働期間中の労働者の生活が維持できることと、労働者が家族を扶養でき、労働者という種族が死に絶えないこととに置かれる。通常の賃金は、アダム・スミスによれば、ただ...
檀 一雄沖積舎349ページネットニュースやYoutubeコメント欄のアブクのような文ばかり読んでいると、感覚がだんだん摩耗してきて頭が緩み切ってしまうようなので、久々に文芸作品の文章に出会って、その濃厚さにうっとりするとともに緊張度の高さに身の引き締まる思いがする。 ●小説 太宰治特に冒頭の「まえがき」は、もっとも親しかった友人の死を契機に、世間的な配慮を排して書ききろうとした覚悟が伝わってきて、これだけ...
元旦の金沢の震災と、二日目の羽田空港の炎上事故。とんでもない幕開けになった2024年だが、1月が終わろうとしている。...
きのうからずっと大掃除。夕方ようやくおわった。あーくたびれた。今年はどんな年だったかな。いいこともあれば悪いこともあったような気がする。つまりいつもとおんなじ年だったということだ。来年はどうだろう。できれば自分と家族にとって、もっといい年であれば嬉しいな。...
水本達也中央公論社中公新書273ページ 前の本より主張がしっかりしていて読みやすい。インドネシアの人口は2億7千万。インド、中国、アメリカに次ぐ世界4番目の人口大国。300の民族と200から400の言語を持つ多民族国家。1945年に独立。国家統一のための強権的支配と今後の課題を描く。スカルノとスハルトの違いがようやくわかてってきた。...
加藤久典筑摩書房ちくま新書293ページべつにおかしなことは言っておらず、しごく穏当な意見が書かれていると思うのだが、「~だと思う」とか「~ではないだろうか」とか「~かもしれない」といった言い方が目立つので、まだるっこしくてしかたがない。著者の本なんだから、もっとはっきり断定すればいいのにと思う。正確性を重んじるということなのかもしれないけれども、度が過ぎると、平板で退屈な本になってしまうということな...
金 敬哲新潮社新潮選書231ページネット利用では韓国が世界の最先端を走っていて、それだけにメリットもデメリットも極端な形で現れる。デメリットでいえば、YoutubeやSNSを使った大統領選挙での暴露合戦とか、有名人に対する誹謗中傷の嵐とか、日本に輪をかけた過激さのようだ。今の状態でもうんざりだが、こういうのは悪しきに流れるので、いずれ日本もそうなるのだろう。...
中島 恵 日経BP 日本経済新聞出版本部 日経プレミアシリーズ 231ページ いまから7年前の2018年に出版された本。2000年以降、日本に住む中国人は急速に増えており、2017年末時点で73万人(台湾・香港を除く)で、在日外国人全体256万人の約4割を占める。(7ページ)かつての残留孤児やその親族といったイメージとha異なり、富裕層の留学生、ホワイトカラー、研究者、エンジニアなどの高度外国人材とその家族だという。本書...
加藤久典筑摩書房ちくま新書293ページべつにおかしなことは言っておらず、しごく穏当な意見が書かれていると思うのだが、「~だと思う」とか「~ではないだろうか」とか「~かもしれない」といった言い方が目立つので、まだるっこしくてしかたがない。著者の本なんだから、もっとはっきり断定すればいいのにと思う。正確性を重んじるということなのかもしれないけれども、度が過ぎると、平板で退屈な本になってしまうということな...
金 敬哲新潮社新潮選書231ページネット利用では韓国が世界の最先端を走っていて、それだけにメリットもデメリットも極端な形で現れる。デメリットでいえば、YoutubeやSNSを使った大統領選挙での暴露合戦とか、有名人に対する誹謗中傷の嵐とか、日本に輪をかけた過激さのようだ。今の状態でもうんざりだが、こういうのは悪しきに流れるので、いずれ日本もそうなるのだろう。...
中島 恵 日経BP 日本経済新聞出版本部 日経プレミアシリーズ 231ページ いまから7年前の2018年に出版された本。2000年以降、日本に住む中国人は急速に増えており、2017年末時点で73万人(台湾・香港を除く)で、在日外国人全体256万人の約4割を占める。(7ページ)かつての残留孤児やその親族といったイメージとha異なり、富裕層の留学生、ホワイトカラー、研究者、エンジニアなどの高度外国人材とその家族だという。本書...
中島 恵 日経BP 日本経済新聞出版本部 日経プレミアシリーズ 220ページ日本のビルと上海のマンション一室の値段が同じだというから驚きだ。安くて安全な日本に、中国の富裕層が続々と来ているという。もともとかれらは国外に移り住むのにあまり抵抗はないようだ。一方日本人の方は、外に出ないどころか、外を見ようともせず、この国は素晴らしいと自画自賛ばかりしている。...
中島 恵日経BP 日本経済新聞出版本部日経プレミアシリーズ233ページまだコロナが厳しかった2022年3月に出版された本。ゼロコロナ政策を徹底する習近平政権下で暮らす中国の人々の、息苦しいような、楽観的なような生の声を聞くことができる。一方、アニメに憧れて日本に留学した10代後半の若者が、「日本のドラマで見ていた通り、昔ながらの生活という感じです。来日して、初めてファックスというものを見ました。……中国では買...
宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 299ページ 最終巻。 二回目を読んでみて、宮城谷作品の中では一二位を争う面白さではないかという最初の感想は取り下げ。やはり後半になると誰が誰だか分からなくなる。史実上の人物はそんなことはないが、おそらく作者がつくりだしたと思われる商人たちがわかりにくい。でも最後はハッピーエンドでよかった。...
宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 273ページ 越王勾践によって父闔閭を殺された呉王夫差による越の制圧。勾践は軟禁されたのち、呉に送られ屈辱的な生活を送る。勾践と臣下の臥薪嘗胆。范蠡が中心となり、秘かに再建のときを待つ。 ...
宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 271ページ 呉王闔閭による越討伐の戦い。呉の伍子胥による楚への復讐劇は終わり、次の復讐の物語が始まる。...
宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 289ページ 楚の首都を占領し、伍子胥の悲願を達成する。伍子胥編はこの巻で終わり。無実の罪で殺された父と兄の仇を討つために伍子胥は楚を滅ぼしたわけだが、次巻からの呉王不差と越王勾践の臥薪嘗胆話も復讐がテーマだ。つまりこの作品は、楚と呉の間の、そして呉と越の間の、二つの復讐譚の合体版ということになる。...
宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 270ページ 伍子胥に加えて孫武を得て、呉の国力が充実。新興の国、越を叩いた後、武力と外交で楚攻略を開始する。...
宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 278ページ 伍子胥と鱄設諸の働きで、闔閭が王座に就く。いってみればクーデターなのだが、中国の王朝の歴史はクーデターの歴史にほかならないのは、著者の三国志を読むとよくわかる。...
城谷 昌光 講談社 講談社文庫 283ページ 第三巻では、主人公一行が宋、鄭を経て、呉に落ち着くまでが描かれる。前回、登場人物が増えて覚えきれなくなってきたと書いたのだが、とくに商人の関係がややこしい。エピソードを入れてそれぞれの人物を印象づけるとか、なにか工夫が必要なのかも。でないとシナリオを読まされているだけになって、名前が頭に残らない。しかしそうすると伍子胥編がますます長大になって、めざす范蠡...
宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 275ページ 地図がついていないと不満を述べたが、さしこまれているパンフレットに、当時の地図ばかりか主要登場人物の一覧まで載っていたの。大変失礼しました。第二巻は伍子胥一族に迫る危機と救出作戦を描く。...
宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 275ページ 湖底の城の2回目。第一巻からしばらくは、伍子胥の兄の伍尚が治める棠(とう)という領地が舞台となるが、ここはいまの南京市にあったらしい。武術大会鼎の部の優勝者である鱄設諸(せんせつしょ)が住む堂という場所も同じ南京市。やはり地図があったほうがいいなあ。...
宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 299ページいよいよ最終巻。黄金の楯の伏線を最後に回収し、西施との悲恋もうまく収めて落ち着いた余韻を残して終わる。この長編は宮城谷作品の中では一二位を争う面白さではないかとおもう。登場人物が多くて後半になると誰が誰だか分からなくなって消化不良になったので、また最初から読んでみるつもり。...
宮城谷 昌光 講談社 講談社文庫 273ページ呉越の戦いと越の苦境。宮城谷 昌光伍子胥はほとんど出てこなくて、范蠡が中心。そういえばあの黄金の盾はどうなったのだろう。...